ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2595445
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

上高地から立山へ

2020年09月20日(日) 〜 2020年09月23日(水)
 - 拍手
GPS
80:00
距離
76.9km
登り
6,892m
下り
5,965m

コースタイム

1日目
山行
15:50
休憩
4:24
合計
20:14
17:45
17:45
70
18:55
18:55
45
19:40
19:50
75
21:05
21:15
50
22:05
22:15
95
23:50
23:59
0
0:55
1:10
50
2:00
2:10
105
3:55
3:55
40
4:35
4:35
20
4:55
5:05
50
5:55
6:10
70
7:20
7:30
30
8:00
10:20
35
10:55
11:05
25
11:30
11:30
40
12:10
12:20
55
13:15
13:20
75
雲ノ平(スイス庭園付近)
14:35
14:35
20
14:55
2日目
山行
10:20
休憩
2:00
合計
12:20
3:55
55
4:50
5:00
45
5:45
5:55
95
7:30
7:30
5
7:35
7:45
5
7:50
7:50
60
8:50
9:00
0
9:00
9:10
55
10:05
10:20
65
11:25
11:30
15
11:45
11:55
55
12:50
13:00
20
13:20
13:40
30
14:10
14:20
75
15:35
15:35
40
3日目
山行
6:30
休憩
1:10
合計
7:40
3:55
25
4:20
4:20
90
5:50
6:00
65
7:05
7:05
20
7:25
7:30
25
7:55
8:05
40
8:45
9:00
40
9:40
9:50
15
10:05
10:10
25
10:35
10:40
15
10:55
11:05
25
11:30
11:30
5
11:35
室堂バスターミナル
天候 9月20日(日)(夕方以降):晴れ
9月21日(月):日中快晴、朝晩曇り
9月22日(火):晴れのち曇り
9月23日(水):晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
松本駅〜上高地バスターミナル:
https://www.alpico.co.jp/traffic/local/kamikochi/shinshimashima/

室堂バスターミナル〜電鉄富山
https://www.alpen-route.com/_wp/wp-content/uploads/2020/09/2020tkar_timetable.pdf
コース状況/
危険箇所等
メジャーな縦走路であり、特段の危険個所等無し。区間ごとの概要は以下のとおり。
■上高地バスターミナル〜槍ヶ岳山荘
非常に良く整備されているが、ひたすら長い。

■槍ヶ岳山荘〜三俣蓮華岳
西鎌尾根は一部鎖場があるが、全て利用しなくとも通過できるレベル。

■三俣蓮華岳〜三俣山荘〜鷲羽岳〜雲ノ平〜三俣山荘
鷲羽岳の登りは急登だが規則的な九十九折で登りやすい。疲れの蓄積もあってか、祖父岳の南側トラバース道から黒部源流に降りる道が急傾斜で辛かった。

■三俣山荘〜薬師峠
北ノ俣岳以降、長い木道の下りとなるが、土の道よりも足にくるので辛い。

■薬師峠〜スゴ乗越小屋
薬師岳から北薬師岳の先までが思いのほか岩稜っぽく歩きにくい。

■スゴ乗越小屋〜五色ヶ原山荘
スゴノ頭と越中沢岳の登りがかなりの急登。おそらく本行程中最も傾斜が強い。

■五色ヶ原山荘〜室堂バスターミナル
荒々しい景観が続くが危険個所は全く無い。一乗越山荘から室堂バスターミナルの石畳が疲れのたまった足に堪えた。
松本駅で食べた「山賊焼き定食」
想像以上のボリュームで入山前には嬉しい♪
松本駅で食べた「山賊焼き定食」
想像以上のボリュームで入山前には嬉しい♪
可愛いキャラクターのデザインされた上高地線の車両
可愛いキャラクターのデザインされた上高地線の車両
日没間近に上高地バスターミナルに到着
これから12時間闇に耐えなければならない…
日没間近に上高地バスターミナルに到着
これから12時間闇に耐えなければならない…
ステレオタイプ過ぎる写真を撮っておく
2
ステレオタイプ過ぎる写真を撮っておく
焼岳と残照
実際は写真よりも暗くて、対岸のロッジの灯りが良い雰囲気を醸し出している
1
実際は写真よりも暗くて、対岸のロッジの灯りが良い雰囲気を醸し出している
連休だけあってテントが沢山
1
連休だけあってテントが沢山
水面に移る陰影
完全に夜になりました(明神館)
完全に夜になりました(明神館)
徳沢ロッジ
うひゃー、凄い数…
5
うひゃー、凄い数…
横尾山荘。こちらも良い感じ。
横尾山荘。こちらも良い感じ。
槍沢ロッヂで、ばったり小屋の方に出くわす。
この時間に行動している人がいるということでびっくりされてしまった。。
槍沢ロッヂで、ばったり小屋の方に出くわす。
この時間に行動している人がいるということでびっくりされてしまった。。
大曲。ここからジグザグの急登が始まる。途中で(日帰りで?)大キレット越えを予定されている方に抜かされる。
1
大曲。ここからジグザグの急登が始まる。途中で(日帰りで?)大キレット越えを予定されている方に抜かされる。
深夜1時の槍ヶ岳山荘。とてもひっそりしている。というか寒い…
1
深夜1時の槍ヶ岳山荘。とてもひっそりしている。というか寒い…
ザレ場を慎重に下り千丈乗越へ
ザレ場を慎重に下り千丈乗越へ
何箇所か鎖場が出てくるが、どれも容易で無くても通過可能。
何箇所か鎖場が出てくるが、どれも容易で無くても通過可能。
硫黄乗越。たしかに硫黄の匂いが漂ってくる!
1
硫黄乗越。たしかに硫黄の匂いが漂ってくる!
樅沢岳。5時間くらい人に会っていなかったが、この直前で初めて2人パーティとすれ違う。
樅沢岳。5時間くらい人に会っていなかったが、この直前で初めて2人パーティとすれ違う。
双六山荘。ここから一気に賑やかになってくる。
双六山荘。ここから一気に賑やかになってくる。
遂に夜明け。12時間頑張った!
4
遂に夜明け。12時間頑張った!
双六岳手前で眺めの休憩
6
双六岳手前で眺めの休憩
残念ながら日の出は見られなかったが、霧と背後の槍が作り出す美しい光景に出会えた。
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残念ながら日の出は見られなかったが、霧と背後の槍が作り出す美しい光景に出会えた。
双六岳へのたおやかな稜線
3
双六岳へのたおやかな稜線
双六岳山頂!
西方に広がる雲海が素晴らしい!
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双六岳山頂!
西方に広がる雲海が素晴らしい!
黒部五郎のどっしりとした山体
2
黒部五郎のどっしりとした山体
来し方を背景に1枚
1
来し方を背景に1枚
山頂でお会いした5人パーティに撮っていただきました!
7
山頂でお会いした5人パーティに撮っていただきました!
背景を変えて同じく
2
背景を変えて同じく
これから辿る稜線
1
これから辿る稜線
秋を感じさせるチングルマの穂
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秋を感じさせるチングルマの穂
西から好天が広がってきそう
2
西から好天が広がってきそう
山体がみるみる陽光に照らされていく
2
山体がみるみる陽光に照らされていく
曇っていた東の空からも薄日が差してきた
1
曇っていた東の空からも薄日が差してきた
まさに羽を広げたような鷲羽の山容
4
まさに羽を広げたような鷲羽の山容
三俣蓮華に到着。さすがに眠くなってきた…
1
三俣蓮華に到着。さすがに眠くなってきた…
おお、あれが雲ノ平か〜
3
おお、あれが雲ノ平か〜
三俣蓮華からの下山中、何箇所か咲いていました。
1
三俣蓮華からの下山中、何箇所か咲いていました。
三俣山荘側から望む三俣蓮華
2
三俣山荘側から望む三俣蓮華
盛況の三俣山荘テント場
3
盛況の三俣山荘テント場
綺麗な小屋です
こやから望む槍。すっかり好天に。
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こやから望む槍。すっかり好天に。
到着した時間帯が他の人が出発する時間帯にあたるためか、小屋近の良い位置に陣取ることができた。
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到着した時間帯が他の人が出発する時間帯にあたるためか、小屋近の良い位置に陣取ることができた。
テントで2時間ほど仮眠をとり、最低限の荷物で鷲羽岳を目指す。急登だが規則的な九十九折で登りやすい。
1
テントで2時間ほど仮眠をとり、最低限の荷物で鷲羽岳を目指す。急登だが規則的な九十九折で登りやすい。
30分強で山頂到着
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30分強で山頂到着
鷲羽池と槍
いや〜絶景です!
4
いや〜絶景です!
こちらでも写真を撮ってもらう
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こちらでも写真を撮ってもらう
ワリモ岳というマイナーピークを過ぎ、
ワリモ岳というマイナーピークを過ぎ、
祖父岳を目指す。
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祖父岳を目指す。
面白い形の苔が群生していました
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面白い形の苔が群生していました
ケルンがたくさんある独特の祖父岳山頂
2
ケルンがたくさんある独特の祖父岳山頂
薬師岳の巨体
ガレ場を下って雲ノ平に向かう
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ガレ場を下って雲ノ平に向かう
雲ノ平周辺はこのような木道が多い。一見歩きやすいが、結構足に負担が来る…
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雲ノ平周辺はこのような木道が多い。一見歩きやすいが、結構足に負担が来る…
雲ノ平エリアに到着(ってことで良いのかな…)
2
雲ノ平エリアに到着(ってことで良いのかな…)
スイス庭園
スイス庭園の少し下にあった別の池塘まで来ました。今回はここで引き返します。
スイス庭園の少し下にあった別の池塘まで来ました。今回はここで引き返します。
祖父岳の巻き道。このへんは岩がゴロゴロして少々歩きづらい。
祖父岳の巻き道。このへんは岩がゴロゴロして少々歩きづらい。
小屋に戻るには一度黒部源流まで下って登り返す必要がある。ここまでの下りが疲れた!
小屋に戻るには一度黒部源流まで下って登り返す必要がある。ここまでの下りが疲れた!
黒部川水源の碑
テン場に帰還。色々と蓄積しているので、正直疲れた…
4
テン場に帰還。色々と蓄積しているので、正直疲れた…
翌朝、暗いうちに出発。
翌朝、暗いうちに出発。
あのシルエットは三俣蓮華と双六だろうか
2
あのシルエットは三俣蓮華と双六だろうか
黒部五郎小舎
黒部五郎方面。山腹の一部に朝日が当たり良い感じ。
1
黒部五郎方面。山腹の一部に朝日が当たり良い感じ。
五郎ノカールへ
途中まではなだらかです
途中まではなだらかです
秋に染まりつつある木々の葉
秋に染まりつつある木々の葉
美味しいのだろうか…?
1
美味しいのだろうか…?
雄大なカール
庭園のような趣(このあたりで水汲み)
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庭園のような趣(このあたりで水汲み)
ガスが晴れて青空に!
1
ガスが晴れて青空に!
生え方が面白かったので拡大して撮ってみた
生え方が面白かったので拡大して撮ってみた
最後の急登。
と言っても、ジグザグに道がついており、楽に登って行ける。
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最後の急登。
と言っても、ジグザグに道がついており、楽に登って行ける。
カールを見下ろす
カールを見下ろす
北ノ俣岳方面。北アらしからぬのっぺり具合。
北ノ俣岳方面。北アらしからぬのっぺり具合。
槍が随分小さくなってきた
槍が随分小さくなってきた
分岐。ここからピークまでは空身で往復。
分岐。ここからピークまでは空身で往復。
今回やたら写真を撮ってもらっている…(笑)
4
今回やたら写真を撮ってもらっている…(笑)
これから縦走する稜線。遥か彼方には剱が…!
2
これから縦走する稜線。遥か彼方には剱が…!
雲ノ平を昨日とは別の角度から
1
雲ノ平を昨日とは別の角度から
雲海の彼方に見えるのは加賀白山か
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雲海の彼方に見えるのは加賀白山か
どこまでもなだらかな尾根を辿る
どこまでもなだらかな尾根を辿る
紺碧の空に飛行機雲
紺碧の空に飛行機雲
赤木沢源頭付近。今回は無理だったけど、いつか遡行したい。
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赤木沢源頭付近。今回は無理だったけど、いつか遡行したい。
小さな赤木岳のピーク
小さな赤木岳のピーク
山頂は微妙に巻く
山頂は微妙に巻く
赤木沢。上から見ると意外に平凡に見える。
赤木沢。上から見ると意外に平凡に見える。
北ノ俣岳直下
有峰湖、そしてその奥には富山湾!
有峰湖、そしてその奥には富山湾!
薬師峠まではひたすらだらだら下る
薬師峠まではひたすらだらだら下る
なだらかだがいかんせん長く、足に堪える。休み休み行く。
なだらかだがいかんせん長く、足に堪える。休み休み行く。
ここにも池塘
長い長い木道を歩いて、
長い長い木道を歩いて、
太郎平小屋に到着。
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太郎平小屋に到着。
さらに少し下ると薬師峠キャンプ場(連休最終日ということもありテントはそれほど多くなかった)
さらに少し下ると薬師峠キャンプ場(連休最終日ということもありテントはそれほど多くなかった)
薬師岳の登りの途中にあった巨大ケルン
薬師岳の登りの途中にあった巨大ケルン
ベンチと比べると大きさが分かる
ベンチと比べると大きさが分かる
薬師岳への登りは長い
薬師岳への登りは長い
薬師岳山荘
この辺からジグザグのザレ場を登る
この辺からジグザグのザレ場を登る
本当のピークはもう少し先
本当のピークはもう少し先
中央カールを見下ろす
1
中央カールを見下ろす
やっと着いた〜
西方は一面の雲海
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西方は一面の雲海
薬師から北薬師の稜線は結構細い岩稜
薬師から北薬師の稜線は結構細い岩稜
結構頑張って何とかコースタイム通りの30分で北薬師に到着
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結構頑張って何とかコースタイム通りの30分で北薬師に到着
その先もしばらくガレ場が続く
その先もしばらくガレ場が続く
雷鳥に会えた!
二重稜線の間の凹地を下る
二重稜線の間の凹地を下る
この辺までくるとかなり足に疲労がたまってくる。しかもガスってくるし…
この辺までくるとかなり足に疲労がたまってくる。しかもガスってくるし…
う〜ん、下りが長い!
う〜ん、下りが長い!
間山の池塘。あまり綺麗ではない…
間山の池塘。あまり綺麗ではない…
雲間から望む上ノ廊下
雲間から望む上ノ廊下
へろへろになりながらスゴ乗越小屋に到着…
しかし、よくこんな場所に小屋を造れたものだと思う。
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へろへろになりながらスゴ乗越小屋に到着…
しかし、よくこんな場所に小屋を造れたものだと思う。
全部で8張程度。自分がこの日最後の到着だった。
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全部で8張程度。自分がこの日最後の到着だった。
夜は風が強かったが、朝になるとほとんど収まっていて一安心。
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夜は風が強かったが、朝になるとほとんど収まっていて一安心。
スゴノ頭よりピラミダルな越中沢岳を望む。スゴノ頭と越中沢岳の登りが全行程を通じて最も傾斜がキツイ。
スゴノ頭よりピラミダルな越中沢岳を望む。スゴノ頭と越中沢岳の登りが全行程を通じて最も傾斜がキツイ。
越中沢岳の登り
左は暗闇の中通過してきたスゴノ頭
左は暗闇の中通過してきたスゴノ頭
何度か東面をトラバースし、山頂を目指す
何度か東面をトラバースし、山頂を目指す
後立山の稜線から雲が溢れ出している!
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後立山の稜線から雲が溢れ出している!
こんなに美しい滝雲は初めて見た!
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こんなに美しい滝雲は初めて見た!
幻想的な光景
越中沢岳に到着。ここで4泊5日で黒部川源流を周回された方に会う。(凄い!)
越中沢岳に到着。ここで4泊5日で黒部川源流を周回された方に会う。(凄い!)
だんだんと立山が近づいてくるのが分かる
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だんだんと立山が近づいてくるのが分かる
この光景は何度でも撮りたくなってしまう
2
この光景は何度でも撮りたくなってしまう
チングルマと秋空
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チングルマと秋空
チングルマに焦点を合わせて同じく
3
チングルマに焦点を合わせて同じく
再び稜線はなだらかになる
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再び稜線はなだらかになる
朝日も顔を出した
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朝日も顔を出した
朝日を浴びながら進む
朝日を浴びながら進む
鳶山(左)と立山連峰(奥)
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鳶山(左)と立山連峰(奥)
鳶山の登り。越中沢岳に比べると随分なだらかに感じる。
鳶山の登り。越中沢岳に比べると随分なだらかに感じる。
既に薬師岳も大分遠くなってきた
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既に薬師岳も大分遠くなってきた
と思ってたらガスが急に湧いてきた…
と思ってたらガスが急に湧いてきた…
雄大な五色ヶ原
天空の楽園とも呼べそうな場所
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天空の楽園とも呼べそうな場所
五色ヶ原山荘に向けてゆるやかに下る
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五色ヶ原山荘に向けてゆるやかに下る
池塘が太陽の光を反射してキラキラ輝いている
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池塘が太陽の光を反射してキラキラ輝いている
雲海に浮かぶ立山連峰
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雲海に浮かぶ立山連峰
木道をしばらく下ると、
木道をしばらく下ると、
五色ヶ原山荘到着。
五色ヶ原山荘到着。
小屋前の景色(良い場所に立っているなぁ)
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小屋前の景色(良い場所に立っているなぁ)
獅子岳・鬼岳・龍王岳という、名前からしていかつい岩峰群に向けて出発
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獅子岳・鬼岳・龍王岳という、名前からしていかつい岩峰群に向けて出発
木道脇に雷鳥が!!
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木道脇に雷鳥が!!
なんと3羽も!!!
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なんと3羽も!!!
ザラ峠に向けて下る
ザラ峠に向けて下る
立山カルデラの縁を成す大崩壊した岩壁
立山カルデラの縁を成す大崩壊した岩壁
槍があんなに小さく!
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槍があんなに小さく!
獅子岳の登路にはミニ梯子があります
獅子岳の登路にはミニ梯子があります
一気に登り返す
黒部湖と針ノ木岳(?)
黒部湖と針ノ木岳(?)
獅子岳山頂到着♪
ここで赤木沢遡行後立山方面に縦走されてきた女性にお会いする。良いなぁ〜
獅子岳山頂到着♪
ここで赤木沢遡行後立山方面に縦走されてきた女性にお会いする。良いなぁ〜
龍王岳と雄山のツーショット
龍王岳と雄山のツーショット
後立山の稜線が東から流れ込む雲を食い止めてくれいている
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後立山の稜線が東から流れ込む雲を食い止めてくれいている
荒々しい様相
よくこんなところに登山道をつけたと思う
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よくこんなところに登山道をつけたと思う
浄土山南峰に到達!ここを歩いてきたんだなあ…
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浄土山南峰に到達!ここを歩いてきたんだなあ…
山頂はこんな感じ。ここまで来れば下界も同然。
山頂はこんな感じ。ここまで来れば下界も同然。
あとは一乗越山荘まで下り目の前に見える雄山をピストンするのみ
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あとは一乗越山荘まで下り目の前に見える雄山をピストンするのみ
しかし、後立山はガスガスだろうな…
しかし、後立山はガスガスだろうな…
室堂一帯を一望
一乗越山荘到着
実は本山行初めての3000m峰(槍ヶ岳は登っていないので)
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実は本山行初めての3000m峰(槍ヶ岳は登っていないので)
剱に至る稜線(今回は写真だけ)
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剱に至る稜線(今回は写真だけ)
ここから見ると大日岳は結構低く見える
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ここから見ると大日岳は結構低く見える
最後までこんなに素晴らしい天気で本当に良かった
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最後までこんなに素晴らしい天気で本当に良かった
ここにも咲いていました
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ここにも咲いていました
この石畳が結構足にくる…
この石畳が結構足にくる…
あとちょい!
ゴール!!!
レストランが非常に混んでいて入る気を無くしたので、おやきを買って食べる。
レストランが非常に混んでいて入る気を無くしたので、おやきを買って食べる。
不二越駅徒歩2分の「満点の湯」
不二越駅徒歩2分の「満点の湯」
白エビ天丼@富山駅前
白エビ天丼@富山駅前
ブラックラーメン@富山駅前
1
ブラックラーメン@富山駅前

感想

本来は東北での沢登りを計画していたが、天気が悪そうなため、悩んだ末通常の縦走に変更。
今年はコロナの影響で、あちこちの山小屋が閉鎖されていたり、テン場が予約制になっていたりと、通常よりかなり制約が多い状況である。そんな中、最低限の制約で行けそう、かつ天気も比較的良さそうな場所ということで、上高地から立山の縦走に目を付け、急遽計画を作成した。

9月20日(日)〜21日(月)
上高地バスターミナルで身支度をする。
背後には残照の空に上高地のシンボルの焼岳が聳える。
天気が回復してきたのはありがたいが、これから12時間暗闇の中を歩くと思うと、どうしても気分が重たくなる。
それに、4時間ほど前に松本駅で食べたすごいボリュームの信州名物「山賊焼き定食」がまだ腹で消化されきっておらず、少し身体も重い。

歩き始めの頃こそ、遅めに下山してきた登山者何人かとすれ違うが、やがてそれもなくなり、独り黙々と歩いていく。立ち止まると、暗闇と梓川の流れる音、ただそれだけの世界になる。

ただし、キャンプ場がある場所は例外で、急に下界に降りてきたような賑やかさに包まれる。特に徳沢園のキャンプ場は、ありとあらゆる色と形のテントがひしめき合っていて、まさに壮観だった。

槍沢ロッヂ前で休憩していると、ちょうど小屋の方が戻られて話をする。このまま夜通し縦走していく予定と話すと、地図は持っているか、予備の電池はあるか、ナイトハイクは慣れているのか等々聞かれる。色々心配されていた模様。(まあ普通こんな時間に人に会わないはずなので当たり前か…)

大曲を過ぎ、槍沢の急登にかかる。
すると、ほどなく後ろからかなりのスピードでヘッドランプの明りが近づいてきて(お互いに?)びっくり。途中で追い越されるときに話をすると、これから大キレットを縦走されるとのこと。おそらく日帰りと思われるがそれにしても凄いスピード!

しかし、こういうときに人が近くにいるというのは安心感がある。
それに話をすると疲れも軽減される気がする。

そんなこんなで、たまにGPSで念の為位置を確認したりしながら、ジグザグのガレ場を登り、槍ヶ岳山荘に到着。槍ヶ岳山荘には2回来たことがあるが、もちろんこんな深夜にくるのは初めて。
まったく人気(ひとけ)が感じられず、不思議な感じがする。
風もあって寒いのであまり長居はせず先を急ぐ。

なお、せっかくここまで来たというのはあるが、この暗闇の中を槍ヶ岳に登るのは流石に危険に思われたので、今回はパスした。

西鎌尾根はザレ場や鎖場があるものの、特段の危険個所はなく、深夜でも問題なく行動できた。しかし、長い。やはり暗い方が集中力が要るので、せめて早く夜が明けてくれないかと思う。

写真も撮るものがないので、ひたすら歩いて距離を稼ぐ。
視覚に訴えるものがないが、途中の硫黄乗越は本当にそこだけ硫黄の匂いがするという嗅覚に訴える場所だったため、印象に残っている。

午前4時を回ると、ヘッドランプの光があちこちの稜線上を動き始める。
ようやく山の朝の始まりだ。
約5時間ぶりに樅沢岳手前で男女のパーティに会ったのを皮切りに、急に多くの登山者と会うようになる。

双六小屋付近で東の空が白み始める。
できれば双六岳で朝日を眺めたいと思い、速足で双六岳への稜線を登っていく。

結果、双六岳はちょっと間に合いそうにないので、その手前のなだらかなピークで日の出を待つ。しかし、残念ながら東の空は雲に覆われ、太陽を直接拝むことはできなかった。
それでも、西の双六、東の槍、南の笠、そして北の裏銀座の山々と、360度高峰に囲まれたこの場所での夜明けは感動的だった。(12時間歩いた甲斐があった!)

その後、双六までのんびり歩いて、山頂で写真を撮っていただいたりする。
東の空は雲に覆われているが、西には快晴の空が広がっており、これらかの好天が期待できそうだ。

明日歩くであろう黒部五郎や薬師岳の大きな山容を眺めながら、三俣蓮華を経て、三俣山荘に下る。ここのテン場もかなりの盛況で、こやから離れた山の斜面側にまでテントが広がっている。自分は到着した時間が特殊だったからか、小屋近の良いテン場を確保することができた。

ということで、いったんテントを張り、その後鷲羽岳などに散策に行くことにする。既に快晴になっているので、早く出発したい気もするが、当然ながら寝不足なので、2時間ほど仮眠をとってから出発することに。

最低限の休憩をしたのち、最小限の装備でまずは鷲羽を目指す。
急登だが、規則的な九十九折りなので、楽に登れる。
山頂からは大展望が広がるが、なかでも鷲羽岳が南東に擁する鷲羽池と、その後方に聳える槍ヶ岳が角度的に重なり合う景観が秀逸だった。

鷲羽岳を一通り堪能し、続いて雲ノ平に向かう。
山頂にケルンの林立する祖父岳を通過し、ガレ場を下ると、木道に出るので、あとは基本的にこの木道をたどっていく形になる。

雲ノ平には「〇〇庭園」の名が冠せられた地名が複数存在するが、今回はスイス庭園付近のみ「鑑賞」。雲ノ平山荘まではいかずに適当なところで引き返す。

復路は祖父岳を経ず、この北西〜南側をトラバースするルートをとるが、一度黒部源流に降りる部分があり、これまでの疲れの蓄積とあいまって、この下降路が結構膝にきてしんどかった。

まあ何とか下り、ロープの張られた沢を渡渉して、また100メートルほど登り返して、ようやくテン場に帰還した。

なかなか長い一日(1.5日?)だった。
夕飯は筑前煮と(生米派の自分としては珍しい)アルファ米を食べたが、疲労のためか食欲が湧かず、無理に胃の中に押しこむ感じになった。


9月22日(火)
テントから顔を出すと星が綺麗に見えている。
今日も天気が良くなりそうだ。

今日は少なくとも薬師峠まで行くつもりだが、そうすると翌日の行動がかなり大変になるので、できればスゴ乗越小屋まで行くつもりでスタートする。

まずは三俣蓮華を北面からトラバースし、稜線上へ出る。
その後、黒部五郎小舎に降りたあたりで夜明け。

黒部五郎への登り方は、稜線経由とカール経由の2通りがあるが、水が得られるのがカール側のみなので、カール経由で行くことにする。

最初カールは雲で覆われていたものの、歩を進めるうちに雲がとれ、巨岩の点在するカール中心部に来る頃には、すっかり青空に覆われるようになった。

適当なところで水を汲んでからカール壁の急登にかかるが、こちらもうまく斜めに道がつけられており、見た目よりも楽に登ることができる。

鷲羽岳に勝るとも劣らない大展望を楽しんだのち、一路北に向かう。
このあたりからは、北アらしからぬなだらかな優しい感じの山容が続く。(といっても細かいアップダウンはあるが)

沢屋垂涎の赤木沢(稜線から見ると意外に平凡に見えてちょっと意外だった)の源頭を越え、北ノ俣岳に着くと、有峰湖と富山湾が初めて望まれる。
槍穂等の北ア南部とは山域が変わってきたことを実感。

薬師峠までは非常になだらかな道を下る。
途中からはほとんど木道となるが、この木道は一見歩きやすいように見えるが、クッションが無いせいか、足への負担が大きくなる感じがした。

休み休み下って薬師峠へ。
薬師峠のキャンプ場は連休最終日だからか、それとも時間帯の問題だからか、テントが張られているサイトは一部のみだった。

さて、今日の行動の最低限のノルマは達成したが、まだ時間的にも体力的にも何とかなりそうだったので、今日中に薬師岳を越えることにする。

薬師岳の登りの序盤は沢沿いのガレ場、中盤以降はザレ場主体の斜面となるが、どちらも比較的登りやすく(むしろ沢に慣れた自分としては、木道よりも沢沿いの岩場などのほうが手も使えるのでありがたい)、比較的ハイペースで山頂に到着。

一方、北薬師までの稜線が結構細い岩稜帯で、手持ちの地図では30分で行けると書いてあったが、結構頑張らないと30分では無理な感じ。さらにその後もしばらく岩岩しい稜線が続き、さらにガスってきたのもあって、テンションダウン。

そのあとはスゴ乗越小屋まで、ザレ場っぽい道を下っていくが、やはりこの時間になると疲れが蓄積してくるようで、20分歩いて5分休みくらいのペースでノロノロと下っていく。

唯一良かったのは、北薬師岳の先の下りで、2羽の雷鳥を見られたことくらいか。(2メートルくらいまで接近して撮影できた!)

というわけで、今日もまたへとへとになりながら、スゴ乗越小屋に到着。
ガスの切れ間から、明日朝イチで登るべきスゴノ頭と越中沢岳の急登が垣間見えたが、あまりの急峻さに心が折れそうになる。

テント設営後、風が急に強くなる。
台風の影響が出始めるのは、明日の夕方以降と踏んでいるものの、万一このまま風が強くなり続けたら結構ヤバいんじゃないかと思い、不安な一夜を過ごす。

今日もあまり食欲が湧かなかった。


9月23日
気象状況の悪化は杞憂に終わった。
風はほぼ収まり、今日も星が見えている。

8時間くらい寝たからか、昨日、一昨日よりも体調が良い気がする。

今日は30分ほどのウォーミングアップ代わりの小刻みにアップダウンする稜線歩きのあと、スゴノ頭の急騰が始まる。ここは、これまでの急登と異なり、一直線に登っていく感じで本当に急だ。ただ、基本は樹林帯なので、全く恐怖感は無い。
越中沢岳も特に最初の取り付き部分が急で遠目にはどこを登るの?というように感じたが、そこは北アルプス、よくここにこんな道をつけたなあと感心するような具合に道がつけられており、難なく登っていくことができる。

越中沢岳のピークで、反対から来られた単独の方に会った。
なんと4泊5日で黒部川源流を周回するように歩いて、今日ようやく下山するとのこと。凄いな〜

東方に目をやると、後立山の稜線から、幾筋もの滝雲が流れ落ちてくるのが見える。
こんなに美しい滝雲を見たのは初めてだ。
後立山の稜線が空気のダムとなり、台風の接近に伴う東風に乗ってやってくる雲たちをせき止めてくれているようだ。

鳶山を越えると、いよいよ最終目的地である立山が手の届く範囲に近づいてきたことが実感できる。さらに嬉しいことに、五色ヶ原山荘の先の分岐で、3羽の雷鳥を見ることができた。昨日の雷鳥は全身が黒っぽかったが、今日の雷鳥はお腹の部分が白く、ちょうど冬毛に生え変わろうとしているところなのかもしれない。

ザラ峠を越え、またまた登り返して獅子岳付近に至ると、同じ方向から縦走してこられた女性に会う。なんと、仲間と赤木沢を遡行され、その後単独でこちらまで縦走してきたということ。羨ましい!

その後は鬼岳や龍王岳のアルペンチックな山容を楽しみつつ、浄土山南峰へ。ここからは一気に人が増え、目前には立山三山のうちの雄山が見える。
ここまでくれば下界も同然。

最後に20分ほど下ったところにある一乗越山荘に荷物をデポし、空身で雄山ピストン。槍ヶ岳に登っていないので、実は本山行初の3000m峰だ。
今回も山頂で記念写真を撮っていただく。
晴天のもと、最高のフィナーレとなった。

あとは、足に優しくない石畳の道をだらだらと下り、室堂バスターミナルへ到着。
立山黒部アルペンルートを利用し、下界へ向かった。

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コメント

感嘆です
上高地から立山縦走と表題にあり、驚いて拝読させていただきました。これ程の長距離の縦走記録は初めてです。真似はできないですが、僅かな区間でも縦走してみたいです。お疲れ様でした。そして、ありがとうございました(・ω・✌
2020/9/24 19:34
Re: 感嘆です
makotomotoさん、レコを読んでいただきありがとうございます!
何とか3日プラスアルファで縦走出来ましたが、高低差がかなりあったこともあり、毎日一日が終わるころにはヘロヘロ状態でした。。その代わり、目まぐるしく変わる景観に加え、雷鳥、高山植物等との出合や新たな発見もある素晴らしいコースでした。
どの一部をとっても十分価値のあるルートになると思いますので、機会があれば(そしてできれば天気の良い日に)是非縦走してみてください(^^)
2020/9/24 22:43
風のような・・・
orochiさん長い縦走お疲れ様でした。獅子岳でお会いしたものです。
青空のもとフィナーレを迎えられて、お互いに良かったですね♪

後ろから颯爽と歩いてきた姿がまるで風のような青年だなぁ、、と
感心していたのですが、途中でお話が出来てとても嬉しかったです。

orochiさんならどんな沢も山も行けそうですね!
今後のご活躍も期待しています。
改めて楽しいひと時をありがとうございました。
2020/9/26 18:30
Re: 風のような・・・
kimkim0506さん、レコを見つけていただきありがとうございます!
赤木沢を遡行後の立山への縦走、本当にお疲れ様でした。最高のルートですよね!!
台風も近づいていましたが、快晴のなか山行を終えることが出来たのも本当に良かったですね。

こちらこそ沢を登られている方とお話できて嬉しかったです。ありがとうございました(^^
先日も米子沢に行くなど、新潟のほうにもちょくちょく顔を出していますので、もしかしたらまたどこかでお会いすることがあるかもしれませんね♪
2020/9/29 8:27
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北アルプス温泉縦走
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