親不知~七倉


- GPS
- 75:14
- 距離
- 76.6km
- 登り
- 8,593m
- 下り
- 7,839m
コースタイム
- 山行
- 11:44
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 13:12
- 山行
- 10:36
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 11:27
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 6:36
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 7:47
- 山行
- 6:37
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 7:13
- 山行
- 10:37
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 11:40
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 9:08
- 山行
- 6:44
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 7:03
- 山行
- 4:16
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 4:25
天候 | 8/24 晴れ 8/25 晴れときどき霧・小雨 8/26 雨のち晴れのち霧のち大雨のち晴れ 8/27 霧ときどき晴れのち強風・大雨 8/28 快晴ときどき霧 8/29 霧・強風のち晴れ 8/30 霧のち晴れ 8/31 快晴ときどき霧 9/1 快晴 9/2 快晴のち曇りのち雨 9/3 曇りときどき雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:七倉ダム13:25発-(裏銀座登山バス; 1,500円)-信濃大町駅14:00着~京都駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
蓮華岳以南(おそらく烏帽子岳まで)は入山者が少ないからか、登山道の状況は北アルプスの他の稜線と比べるとなかなか厳しい様子。"蓮華の大下り"は不帰の"天狗の大下り"よりも怖く感じた。(今回は手前で敗退したので歩いていないが、船窪岳〜不動岳は崩壊が進んでいて、通過にはコースタイム以上に時間がかかると聞いた。この区間は危険度・難度の評価が他とは一段階違うと思った方が良いのかもしれない。) |
その他周辺情報 | 七倉山荘:日帰り入浴680円 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
手袋
防寒着(フリース・ダウン)
雨具
レインスパッツ
日よけ帽子
着替え(下着・靴下・シャツ・ズボン)
登山靴
ザック
行動食
非常食
調理用食材
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
プラティパス
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
バッテリー
時計
ラジオ
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
テント(本体・フライ・ポール・銀マット・グランドシート・ペグ)
マット
シュラフ
シュラフカバー
携帯トイレ
ストック
チェーンスパイク
|
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感想
思い返せば入山した頃は、焼岳どころか、槍にも、どこにも行けるイメージを持てなかった。これまで計画した単独長期縦走はどれも途中で断念していたし、こんなに長いのは初めてだった。最初は不安だったが、キレットを越えた頃から少しずつ自信がついてきた。残り日数とペースを勘案すると焼岳は少し厳しいものの槍までは行けるというイメージができあがっていた。種池で熱帯低気圧(のち台風)の発生を知り、針ノ木で9/3夜~4朝の低気圧、9/5あたりの台風、9/7~8の低気圧を確認して先行きに不安を感じたが、それでも9/4に雨が止んだ後に烏帽子へ行ければ9/6(台風と低気圧の合間)に槍を超えられるだろうと望みを持って出発した。蓮華岳ですれ違った男性の話や船窪小屋の写真、針ノ木〜船窪の道の様子を見て、悪天の中での船窪〜烏帽子の行動をためらったのはある。あと一歩、と思ったが、実はもう二歩、三歩、届いていなかったかもしれない。
アルプス縦断に挑戦している人達はみんな速い。体力があって歩行が安定している。体力・スピード・登高能力、どれも今ひとつ私は足りていなかったのだろう。けれども時間と重量の兼ね合いという点で、予備含め15日間という計画は、自身が成し得る可能性を最大に高めるものだった。行動中の進退の判断は、あくまで慎重でありながら尻込みすることはなかった。とても悔しいけれども後悔はない。
以下は、山行中の日記を修正・加筆したものです。(編集中)
8/24
出発前夜にバイトを入れていたせいもあって、寝不足スタートになってしまった。出発前にザックの重量を測ってみると、水無しでちょうど20kgくらいあった。電車移動7時間の間に睡眠とじっくりストレッチ。泊駅から親不知駅までは電化されてない区間で、降りるのが惜しいくらい良い雰囲気だった。親不知駅で水を汲んでいるところに、栂海新道から下山したと思われる男性が来たので、水場の状況を訪ねた。どこまで行くのかと問われて、焼岳を目指していると答えると、ものすごく驚かれた。自分でも焼岳まで行けるイメージは全く浮かばない。槍までも行けるのか、そもそも、栂海新道を登り切れるのか、全く自信がない。
親不知駅から登山口までの道路歩きは事前情報通り、大型車が行き交うのでとても怖かった。夕焼けの海岸に降りてログをスタートした。水の入ったザックはとても重くて、ゆっくり階段を登った。
8/25
夜が暑すぎて脱水気味だったので思わず自販機で飲み物を買って飲んだ。暑いだけでなく蚊に襲われてあまり寝られなかった。
観光ホテルに泊まっていた西洋人4人組が抜かしていった後は蜘蛛の巣払いをしなくてよくなった。途中ですれ違った単独の若い男性は栂海山荘の日誌によればおそらく上高地から来た方だと思う。足が速そうだった。白鳥小屋までは吸血鬼がたくさんいた。全身が痒くてたまらない。
何度か雨が降ったが気温が下がることはなく、暑さで疲弊して、もともと遅いペースがさらに落ちてきた。黄蓮の水場で休憩しようと考えながら歩いていたときに急に手足が痺れてきて、なんだかまずい気がしたので少し手前で休憩しようと思ったのだが、ザックを置いて塩タブを取り出したところで限界を迎えて、地面に倒れ込んでしばらく動けなかった。塩タブを持った手がひきつって硬直して、足も固まってしまって身動きが取れないまま1分くらい寝ていたら、徐々に動けるようになったので水分と塩分を補給した。独りなのでこのまま動けなかったらと思うと怖かった。水場が使えることは確かめていたけれどもなんとなく心配で、水を余分に担いでいるにも関わらず十分に飲んでいなかったのが良くなかった。初日からコースタイムより遅れてしまっていることへの焦りもあって頑張り過ぎたかもしれない。計画通り動くことにこだわる必要はない。計画は適宜修正して、最終的に目標地点に辿り着けば良いのだ、と自分に言い聞かせた。
栂海山荘のHPでは6人くらいの宿泊予約があったと思うのだが、翌日の天気があまり良くなかったからか、取りやめた人が多かったようで、山荘には小屋泊の方が1人いただけだった。
8/26
朝は雨が降っていて、犬ヶ岳からしばらくは切り立っていたので濡れていると少し怖かった。さわがに山で晴れてきたので、服を脱いで絞ったのだが、結局、黒岩平を過ぎてから朝日小屋まで何度も土砂降りにやられたので、まったく無駄だった。
今日もコースタイム以上に時間がかかってしまった。明日もあまり天気が良くないということなので、明日は天狗まで行くのはあきらめて白馬岳頂上宿舎を目指すことにする。朝日小屋でWi-fiを貸してもらって白馬のテント場の予約をした。全身びしょ濡れだったが、テントを張ってからしばらく晴れたおかげで若干ましになった。夕飯と朝飯の熱でズボンも割と乾いた。
8/27
寒冷前線通過前のテン場到着を目指して3:30出発のつもりが、テントでお湯をひっくり返すハプニングがあって少し遅れた。夜の雨で今日も濡れたテントを畳んだ。朝のうちは雨が少しパラついたものの、穏やかだった。しかし雪倉岳への登りに入ってから徐々に風が強まってきて山頂を越える頃には耐風姿勢をとりながら進むくらいだった。まだ荷物が多くてマットとヘルメットを外付けしていたのでなおさら煽られた。避難小屋前でヘルメットを被って進んでみたが、風はますます強くなっていて、稜線へは到底出られなさそうなので避難小屋へ引き返すことにした。もっと速く歩けていれば昨日も今日も悪天に捕まらずに済んだのではないか。全然時間読み通りに進めていなくて落ち込んだ。
雪倉岳避難小屋では電波が入らなかったが、暴風雨になって電波を取るために登っていく気にもなれなかったので、テン場のキャンセルや予約の取り直しはあきらめた。時間もあったのでラジオをつけて天気図を書いた。夕方には雨は止んだが、風は朝まで続いた。
8/28
朝は風の音がしたが、昨日と比べてだいぶ弱まった。朝焼けを見たら気分も晴れてきた。白馬大池からたくさんの人が登ってきたが、ほとんどの人は白馬鑓温泉に下りるようだ。白馬鑓を登っている時に声をかけてくださった方がいて、焼岳まで行きたいのだと伝えると、応援の言葉をくださり、写真も撮ってくださった。途中、白馬岳頂上宿舎に立ち寄って、無断キャンセルしたお詫びをすると、天狗山荘に今日のテント場について問い合わせてくださった。ありがたい。
今日はここまでの行程の中で一番晴れて、いろんな人とお話しできて、嬉しい日だった。明日からのキレット越えに向けてペミカンで精をつけた。
8/29
霧+強風の中で急いでテント撤収し4:00に出発するも、天狗の頭へ向かう稜線で風に煽られてちょっと厳しいと感じたので一旦撤退して明るくなってから出発することにした。小屋に戻ると他にも不帰に向かうために天気を待つ人がいた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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恐らく蓮華岳ですれ違ったものです。次の日あの豪雨で船窪〜烏帽子間に向かったのか気になってました。
私は上高地から入り初めて親不知側から上高地まで目指している方に会い元気いただきました。しかもテント泊なんて❗️私はテントは諦めて全小屋泊に変えたのでその挑戦、凄く尊敬します。何はともあれ無事下山お疲れ様でした😄
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