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私もいつも「これ、なんだろ?」と思いつつ、手がかりもなく過ごしてきた。
それが去年の暮れ、nyagiさんのレコから一気に急展開。「ヤマアジサイでは・・・?」という手がかりを頂き追究し始めたのだった。
その顛末を日記「冬の風物詩?ヤマアジサイのドライフラワー」に書いたところ、さらにsakusakuさんから「ツルアジサイじゃないか。」とコメントあり。調べてみたところnyagiさんの写真のは「ヤマアジサイ」のようで、私が日記に掲載した自分が撮った写真のは「ツルアジサイ」だろうと結論。
しかし、その後私が清里でスノートレッキングした際にも同じようなドライフラワーを見つけたところからどうも違うような気がしてきたのだった。
ヤマアジサイは実のところ里のアジサイと異種ではなく、単に山に自生するアジサイという説があるそうで(異種とか同種とか諸説あるのはよくある話。)、アジサイというと樹高はせいぜい1.5m程度の低木のはずだ。
ツルアジサイはというとその名のとおり、他の樹木に巻き付いて育つ「蔓性」のアジサイ。写真で見ても普通のアジサイとは全く別の姿。
私が清里で雪上に落ちていたドライフラワーを見つけ、「これだ、これだ」と周りを見回しても、このようなアジサイの木が見当たらない。変だなあ・・・と思いつつ歩いていると今度は木に付いたままドライフラワー化しているのに出会った。
その木の下には同じ花が散らばっている。これに間違いないと確信したのだが・・・。
その木、確かに細い幹が何本もまとまって生えている「株立ち」という感じがいかにもアジサイ的なのだが、樹高が優に3m以上ある!一番下の花の写真を撮ろうにも背伸びしてやっとという高さなのだ。こりゃ「アジサイ」とは思えない。
で、帰宅していろいろ調べているうちに「ノリウツギ」という木が引っかかってきた。
「ウツギ」は漢字で書くと「空木」。別名「卯の花」ともいう。唱歌「夏は来ぬ」に歌われているように初夏に白いツツジに似た花を咲かせる。山の中でも時々見かけるね。
しかし、「ノリウツギ」はちょっと違う。「ウツギ」が「アジサイ科ウツギ属」であるのに対し「ノリウツギ」は「アジサイ科アジサイ属」。名前の「ウツギ」よりもアジサイに近いらしい。花の様子はアジサイそのもの。ただし樹高は2〜5mになるとのことだ。
ネットで画像検索すると確かに私が発見したドライフラワーに似た写真が多数あり。
ただ、そういうサイト。失礼なようだが書いている方自身がそれほど違いを知った上で書かれているのかは不明。
だから私のこの追究も、「ノリウツギである可能性が高い」という程度以上には残念ながら深まらない。
これ以上詳しく、正しくということは難しいようだ。
いや、植物の世界も深いなあ・・・。
「参考サイト」
http://blogs.yahoo.co.jp/ndtpn49944/23309624.html
写真1)清里で見つけた雪上のドライフラワー
写真2)同じく枝に付いたままのもの
写真3)花を咲かせているノリウツギ
詳しい調査ありがとうございます。
冬どこでも見かけますよね。少し気にはなっていましたが、、、ノリウツギ 可能性高いですね。
アジサイ系統の花は5〜6月が花期、冬にドライフラワー見るのは違和感を感じていました。対しノリウツギ の花期は7月から8月の終わりだそうで、こちらが確率高そうですね
コメントありがとうございます。
里のアジサイは咲き終えれば花(花序)が落ちてしまうのに、山のアジサイ(ヤマアジサイ・ツルアジサイ・ノリウツギ)は花が終わっても枝から落ちないのが特徴のようです。
雪の上に落ちているヤツもたいてい枝付きのまま落ちている。
これを見ると茶色のブツブツのものが実であろうと思うのですが、すると実とは全然別の所に付いている「花びら」にあたる4枚花弁みたいなのはなんだ?と不思議に思いました。変な植物ですねえ。
しかし、一点不思議なのは、春や夏にノリウツギが咲いているのを見かけたことがないような。
(単なる「ウツギ」なら清里でもいくらも見るのですが)。
まあ、そういう観点で探したことがないだけかも知れません。今度の夏にはノリウツギの花を捜して見たいと思います。
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