私が山道具で占領していた部屋に新しいパソコンと
プリンターが来た。
よって、私の山道具たちは必然的に現在の書斎へ追いやられることに…
愛用のパソコンデスクの周りにあふれる物・物・物…。
(特にウエアが)収拾つかず、明日突っ張り棒買ってきてシュラフとか
ロープとか整理しよう…。
昼にはすでに嫌になってしまい、テレビをつける。
バラエティーが好きではない私はディスカバリーチャンネルでちょうど
目を付けていた『エベレスト登頂』という番組(6時間番組 )
思わず見てしまった…。疲れた。
固定されていないカメラの映像に高山病さながら酔っ払ってしまい
気持ち悪い…。(ブレアウィッチ見て酔ったの思い出した。)
エベレスト下山時に息のある他パーティーの人間を発見したが
どうにもならず後悔しながら下山したあのエピソードもあり、
命がけで挑むカッコいい男達が高度障害により、
判断力がなくなりリーダーの指示になかなか従えず、
へたり込んでしまう姿に驚いた。
下山後、凍傷で指先が真っ黒になっているのと
その後切断したエピソードもあり、山のリスクって…と考えてしまった。
エベレスト登頂のための訓練として毎日70キロ(だったかな)の水を担いで
16キロ歩くトレーニングをしていた若者も無酸素で山頂を目指したが
叶わなかった。
…高い山だ。
スイカ豪快ですね、そんな食べ方できるなんてセレブっすね!
そんなエベレストですら、今では簡単な山らしいじゃないですか。
その先のK2だとか、アルパインスタイルだとか、いったい人類の何パーセントがそういうことを可能にする能力を持ち合わせているものなんでしょう。
逆にどこまでが、誰でもできることの領域なのでしょうね。
確かにそうかもしれません。
私なんにも知らなかったのですが
印象としては現地のシェルパの力が本当にすごい。
登山者達が高度に慣れる為にベースキャンプで何日か過ごしている間、
シェルパ達は先に登ってロープを何本もセットし、
ボンベやテントや食料を担ぎ上げ、次のベースの準備を全て済ませ、さらに戻ってこれから登る登山者のフォローまでする。これはすごい。
登山者ももちろんツワモノぞろいなのですが、至れり尽くせりな印象です。
登頂のための費用は相当の金額でしょうが、そのお金をかけなければ登れないのでは?(逆にシェルパを雇わねば登頂は不可能なのでは)と思いました。
気になったのは、100名以上の遺体が周りにそのまま残るというルート。ウエアが派手なので目立つのでしょうね。ルートから離れた場所に移動してあげるのにも相当の労力がいるみたいです。
公募登山隊による話は、ジョン・クラカワーの「空へ」に詳しくありますね。難波康子さんを含む大量遭難事故の話です。
およそ600万が出せれば、まさにシェルパがフィックスしてくれたザイルをトレースするだけの観光旅行。ルート開拓もテント設営も、食料やボンベの担ぎ上げも、その上お茶やら食事、全てシェルパがやってくれる。
ヒラリーステップすら、技術ない人間をシェルパが背負って登攀してくれてしまう。
極地法登山の行き着いた先がこんな形になってしまっている以上、アルパインスタイルでなければ認められないのもわかる気がします。
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