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日本海の海底掘削による、地殻年代の数値を示す資料と解説を、要約すると2点。
� ＾貉�的な海嶺（プルーム上昇）活動の痕跡はない。
�◆ヽね涼漏未任△觚蕊雋笋料惱�の年代が逆転している。
図１： 日本海海底の年代の掘削場所
図２： 資料の示す地質年代（Ａｒ）
図３： 解説
・ 疑問に思う項目。
ａ） 玄武岩層より上は凝灰岩の堆積層で、およそ１５Ｍａに変性を受けた「グリンタフ帯」活動時期と共通している。
ｂ） ７９５地点では、１００ｍほどの層で、１７〜１９〜２３Ｍａと、深さが増すにつれて、年代が上がっている。
そこから先（もっと下）がその年代が続くのか？、
そこから下、マントル層境界までが、さらに年代が古くなっていくのか？、わからない。
（ 普通に考えれば、掘り進めばさらに古い年代になっていくと考えるのが自然か？ ）
採取できた下限以降は、それ以前の年代はないと…誰もが納得しているのはなぜ？
ｃ） ７９４，７９７地点での、年代の逆転は「謎」？とされているが、陸の地層でなら、圧縮褶曲を受けて層序がひっくり返ったり、垂直になったりは、普通にある。
（ 特に東北の日本海側においては、「グリンタフ帯」の時代に、圧縮、隆起、沈降、あった。
東北沿岸地域での、数千ｍに及ぶ隆起と、日本海側の海岸線の数千ｍの沈降の痕跡が残っている。
それと同じ変動が、日本海海底の地殻にも及んで、褶曲や逆転層があっても不思議ではない。）
ｄ） そもそも、厚さ１０Ｋｍのプレートで、数１０ｍ単位で年代が変化している事実が、上から下までを、全て同じ年代でしか考えない、海洋プレートの捉え方自体が、現実にあてはまらないことを示している。
（ 地層層序の基本は、上ほど新しく、下ほど古く重なる。）
・ 私の描く日本海地史では、それまではなればなれだった、西南日本と東北日本の準平原の様相が、２５〜１５Ｍａ（海洋地殻の方向の変化）で接合した。
（ その時の、東北日本の日本海側と、日本海の海底は、圧縮隆起沈降の大変動の痕跡が現在に残る。）
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今回の図： 「日本海はどうできたか」２００８年、能田成（のうだすすむ）著、ナカニシヤ出版
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略語用語の説明：
【ＯＤＰ】、海洋掘削計画（１９８９年）
【ＤＳＰＤ】、深海掘削計画（１９７３年）
【同位体地学】岩石の放射線年代測定方法に関する地球科学
【87Ｓｒ−86Ｓｒ】ストロンチウム放射線年代測定
【87Ｒｂ−87Ｓｒ】ルビジウム・ストロンチウム放射線年代測定
【143Ｎｄ−144Ｎｄ】ネオジム放射線年代測定
【ＳｒとＮｄの組み合わせ】それぞれの同位体比率の組み合わせによって、
地球全体のマントル平均地から、大陸地殻と花崗岩質と、
ＭＯＲＢから生まれた海洋地殻との、
玄武岩の岩質が２分化していく状態のデータが得られる。
【ＭＯＲＢ】中央海嶺マグマ
【ＯＩＢ】海山火山から生まれるマグマ
【ＢＥ】全地球の基本値
>>ＳｒとＮｄの組み合わせ>> についての詳細は、下記過去日記に・・・
同位体比で分かるマグマの組成 2022年11月07日
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-284237
（その２） 組成と時代。 2022年11月08日
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-284302
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最新の 「深海科学掘削」 の記事
巨大地震の痕跡も！ 海底地下の地質試料「コア」研究の最前線
地球科学史を保管する研究所！〈前編〉
https://gendai.media/articles/-/103865
大量絶滅から日本海の謎まで――コア試料に刻まれた地球史
地球科学史を保管する研究所！〈後編〉
https://gendai.media/articles/-/104741
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１９９２年の記事
日本海の海底 :調査研究史資料 細野義夫* （１９９２年）
https://core.ac.uk/download/pdf/196710308.pdf
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