ヤマレコを書いたり、ひとのレコを見たりするときに毎度悩むのが山梨県内における山の区域分けだ。
一言で「奥秩父」といってもどこまでなのか、私に言わせれば茅ヶ岳などは断じて奥秩父ではないのだが。
また、「奥秩父」と「奥多摩」はどう違うのか。
レコの中には大月市内や笹子あたりまで「奥多摩」と分類している方も見受けるけれど「それはないだろう・・・。」と思ったり。
そこで、独断と偏見にてこれを分類してみました。
分類はあくまでも、この「ヤマレコ」のものであって、世間一般の呼び名とは異なる場合もある事をご承知置きの上、軽い気分でご覧下さい。
また区域は山梨県内に限定しての話。「含まれる山」では当然のものは除外しています。
ではでは・・・。
[奥秩父]
雲取山を東端とし、山梨・長野県境を信州峠までの間。
南端は、国道411号線(丹波川)までと甲州市の柳沢峠より北。山梨市においては倉掛山−乾徳山−倉沢山のラインまで。北杜市ではチョキまで。
◇含まれる山◇
小川山・瑞牆山・八幡山・奥千丈岳・黒金山
[奥多摩・高尾]
丹波山村内の国道411号線(丹波川)より南。小菅村全域。上野原市全域。
◇含まれる山◇
三頭山・鶏冠山(黒川山)・大菩薩嶺(大菩薩峠まで)・サカリ・丸山・権現山
(ヤマレコ管理者は、おそらく東京都内のみを想定したのではないだろうか。上記区域は普通は「奥秩父」に含まれそうだし)
[丹沢]
本来、山梨県内に「丹沢山塊」と言われるような地域はないと思われるが、あえて言えば、道志村全域のみ。
◇含まれる山◇
赤鞍ヶ岳・菜畑山・御正体山
[富士・御坂]
山中湖村、忍野村、富士吉田市、西桂町、富士河口湖町、鳴沢村全域。および甲府市の旧上九一色村区域。身延町、南部町全域。
◇含まれる山◇
石割山・杓子山・三つ峠・釈迦ヶ岳・蛾ヶ岳・毛無山(身延)・七面山・富士見山・十枚山
[八ヶ岳・蓼科]
信州峠より西側。国道20号線(釜無川)まで。
◇含まれる山◇
横尾山・斑山(須玉)・他県だが入笠山は例外的にここか?。
[甲斐駒・北岳]
国道20号線(釜無川)より西一帯。ただし富士川町まで。
◇含まれる山◇
雨乞岳・日向山・甘利山・櫛形山・源氏山・八町山・御殿山まで。
[上記以外=甲信越としか分けられない]
上記以外の甲府盆地全域と大月市全域。
◇含まれる山◇
茅ヶ岳・羅漢寺山(弥三郎岳)・帯那山・水ヶ森・小楢山・大菩薩峠より南の峰(小金沢山−黒岳−大蔵高丸−滝子山)・雁ヶ腹摺山・源次郎岳・笹子雁ヶ腹摺山・高川山・達沢山。
また、どこに入れるのかまったく分からないのが早川町〜南部町西部の県境に連なる山々。笊ヶ岳・青薙山・山伏・十枚山まで。
これらは2000m級の名峰なのに「甲斐駒・北岳」でも「富士・御坂」でもないだろう。まさか「東海>塩見・赤石・聖」?。それも山筋が違うような。
以上。
異論のある方は遠慮なくご意見を伺わせて下さい。
はじめまして こんばんは 東京都在住の山梨県ファンの独身男です。
大菩薩はひとつの山域として表現していただきたいです。(北限は柳沢峠、南限は滝子山。雁ヶ腹摺山周辺まで含めて。)
そのほか、山梨県の低山は北部南部もしくは郡内・国中・河内など細分割していただきたいと存じます。甲信越のひとまとめは、いささか三国に対し礼を失する虞を感じます。
はじめまして。こんにちは。
山登り初心者の私はよくわからないので他のレコを参考になんとなくコレかなというのを選択してます。個人的には昭文社の山と高原地図の区分けだとわかりやすいんですが…。
縦走すると山域をまたがることもあるでしょうしなかなか難しいですね。
はじめまして。自分も山域分けについて気になっていたのでコメントしました。
大月市周辺についてですが、山と高原地図では高尾・陣馬に収録されている為に奥多摩・高尾に分類してしまうのでしょう。
自分自身の記録でも道志山塊や秋山山稜(前道志)も奥多摩に分類してしまっています。
このエリアはガイド本などでは大菩薩系と書かれていたり、丹沢系と書かれていますね。
(個人的には大菩薩系はちょっとなぁ…なんて思いますが)
また、扇山、百蔵山は権現山から連なっているので奥多摩に分類してしまってます。
jinzaemonさんと同意見で大菩薩はひとつの山域として表現してほしいですね。
エリアに大菩薩があれば大月市北部はおおよそ大菩薩と稜線上につながっているので、そのエリアに区分できるのですが…
コメントありがとうございます。
「大菩薩はひとつの山域として表現してほしい」は同感です。
私が区分不可能と書いた「大菩薩峠より南の峰(小金沢山−黒岳−大蔵高丸−滝子山)」の区域にぴったり重なります。
山梨県は小さな県なのに現在でもこのように多くの区域分けになっており、あまり細かく区域分けするのもどうかとは思うのですが、かといってこれ以上大雑把にはしようがないような。
私は分類不可として単に「甲信越」としてアップしているレコが多いのですが、たしかにこれじゃああんまりですよね。
コメントありがとうございます。
「山と高原地図の区分」あらためて確認してみました。
http://yamachizu.mapple.net/howto/mapdetail.asp?mapid=23
これを見ると各エリアが相当重なってますね。
当たり前かもしれませんが、行政区分ではないので明確な境界線を求める方が無理なのかも知れません。
「縦走すると山域をまたがることもある。」
そうなんですね。これがまたむずかしい・・・。
コメントありがとうございます。
「jinzaemonさんと同意見で大菩薩はひとつの山域として表現してほしい。」
これは同感です。この辺の区域分けについては皆さん困っていらっしゃるようですね。
「山と高原地図では高尾・陣馬に収録されている為に奥多摩・高尾に分類してしまう。」
この本はかなり影響力を及ぼしているようですね(^^)。
私的には大月あたりを「高尾・陣馬」と言われるのは嬉しくないのですが。
山梨は弱小県で隣が東京ですから、どうも首都圏から一方的に見た偏見的命名に満ちているように思うのです。
「奥多摩」「奥秩父」など。
昔の「裏日本」を思わせるものがあります。
また2000m級の大菩薩を500m級の「高尾山系」などと称するのはもってのほか。
実はそんな気持ちもあって、この日記を書いてみた部分もあるのです。
パソコムさんこんにちは
来月甲府に転勤する事になりまして、周辺の地図を見ていたら、そもそも奥多摩と奥秩父ってどこが境なんだっけ?と思い始めていた矢先の、ジャストミートなお話でした。
山域分けの話はヤマレコができた初期のころ(5年前)から結構意見が交わされてまして、でも解決方法はありませんでした。山は県境にあるから、面で考えるとどっちにもとれるものもあるし、面で考えないとこぼれてしまう山はあるし、なのです。だから検索などは山域でするのでなく、「地図から検索」という機能を使う方が便利ですね。
コメントありがとうございます。
「来月甲府に転勤する事になり。」ですと、我が県民になるのですね。おめでとうございます。
出身地が松本ということですから、見も知らぬ場所でもないようで、転勤中は山梨・長野の山を存分にお楽しみ下さい。
ヤマレコの初期からの方のようで、当時の「5年前から結構意見が交わされ。」など聞かせて頂きありがとうございます。
これって永遠の議論に過ぎないのかもしれませんね。
ただ、「検索」の問題だけでなく、毎日閲覧するに当たって全国全部のレコを見るのは大変なので、私は「甲信越」あたりを重点的に見ているのですが、「関東」も見ないと「大菩薩周辺」や「奥秩父」を見逃すことに気づいたのでした。
で、瑞牆山まで「関東」の範囲か?、というような疑問が浮かんだわけなのです。
pasocomさん、こんにちは。
確かヤマケイアルペンガイドの奥多摩・奥秩父に山梨での奥秩父
呼称についてのコラムがあったと思います。
なんでも初めて分け入った登山家によるものとか・・・。
山歩き始めたころ、埼玉県人としてはあんな向こうが秩父?って
不思議でした。
あのですね。
山梨さん関係ありませんが、わが「奥武蔵」はあまりにこじんまり
していてビミョー(笑)。
コメントありがとうございます。
手元に「ヤマケイアルペンガイド」がないので後日図書館で借りて読むことにします。
「初めて分け入った登山家によるものとか・・・。」
なるほど歴史からだったんですね。
でも山梨では平安時代から金峰山に登っていたとか・・・。
「初めて」はやはり東京人の感覚でしょうね。
試しにヤマレコで「武甲山」を検索してみたら、たいていは「奥武蔵」でした。一部「奥秩父」という方もいましたが・・・。
してみると「奥武蔵」のさらに奥が「奥秩父」なのでしょうか。
「山と高原地図」をみると「奥武蔵」と「雲取山・両神山」で埼玉県全域カバーのようで、県境(雲取山)を境にその西が奥秩父って感じのようです。
「奥多摩」は私には多摩川の源流区域というイメージです。そこで山梨では柳沢峠以北となるのですが、そうすると雲取山−笠取山ラインが「奥秩父」とダブってきますよね。
すると常識的にはその辺は「奥秩父」でしょうから、結局、丹波川(多摩川)を境に北は「奥秩父」、南は「奥多摩」という無理な解釈に・・・。
どうも「奥多摩」とは都下奥多摩町内までというくらいが正解な気がします。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する