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今回は「金峰山」の次に登場する「八王子嶺」の探訪である。
雨が上がった日曜日の早朝、車を走らせ昇仙峡の北、夫婦木神社南から林道に進入、一路「パノラマ台(ロープウエイ駅)」方面に向かった。
舗装道路が砂利道に変わり、約1km先の道脇に駐車した。私はこのそばの1030mほどのピークが「八王子嶺」かと推測したのだ。
ところが、着いてみるとどうもそんな雰囲気ではない。人工的に植林された杉林の山で、古道が走っている様子もないし、第一わざわざこんなピークを巻かずに通る必要があるとは思えない。
そこで、まずはパノラマ台まで行き、ゆっくり戻ってみようと考えた。
パノラマ台には「八雲神社」という社が建っている。ここまで来たのだからちょっとこれも見てみようと立ち寄る。
脇の解説板をみてびっくり。なんと「八雲神社(八王子山)」とあるではないか!。ここが「八王子嶺」だったのだ。(写真左)
実はこのこと、nori3様が紹介してくださった「超還暦クライマーの健康話」にも書いてあったのだが、頭にピンと来なかったのだ。
いわく
「八王子山(はちおうじやま)[パノラマ台]
金桜神社のある御岳町から南下して長潭橋の西側の吉沢(きつさわ)まで延びる尾根がある。
昔はこの尾根に沿って御岳への道が通っていた。
吉沢から登って御岳への下りにかかろうという所に八王子権現を祀る八王子峠があった。
(中略)
峠といっても鞍部ではなく峰だったので八王子山とも呼ばれていた。
甲斐国志には八王子嶺と記載されている。」
http://coritoru.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/04/post_0564.html
実にあっけない幕切れだった(^^)・・・。
が、そうなると「国志」にある、
「祠北路傍に揺石というあり。高9尺横8尺ばかり。これを推せば少しく動く。」という石の探索である。
車までの帰路、林道はもとより、林道を外れた「尾根道」を歩いてみたが結局それらしき岩は見つけられなかった。残念。
見つけたのは、(写真中)の小岩だけだ。(A4クリップボードを置いてみた。)
かわりに1030mピーク付近で何かの束石らしい石を発見。これは3mほど離れて二つあって一セットになっているようだったが、何であるかは不明だ。(写真右)。
行動力に驚きました。
「八王子嶺」はっきりして
、、、険峻を凌ぎ嶺路を巡るを正道とす。
、、、でここが御岳道のメインルートだったということ。
今、弥三郎岳への稜線の道はハイキングコース扱いですが、歴史古道だったのですね。
古書を解読され、改めて見る景色格別なものと思います。
おめでとうございます。
コメントありがとうございます。
八王子嶺がわかったのに「揺石」が見つからなかったのが心残りです。
「高9尺横8尺ばかり。」というと2.5m角くらいの巨石。それが押せば動く、とはどういうことか、興味津々なのですが・・・。
まあ、課題はすべてクリアせず、多少残っているのがまた楽しみということで。
今後も探索を続けるつもりですので、おつきあい下さい。
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