「いざ阿弥陀に向けまっすぐ下降しようとしたところ、誰かが後ろで叫んでいる。ふり返ってみると私が正規ルートを外れていることを注意してくれていたのだ。このまま進んでいたら南峰リッジのバリエーションコースにはまって往生していたかもしれない。その人は地図をよく見るようにと諭してくれたが、1/25000地形図上でも道は頂上からまっすぐに阿弥陀に向かっており、一旦南に向かって巻くということは現地に来てみないことにはわからない。」
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-258028.html
おや?と思った。数日前にもそっくり同じようなレコを読んだ覚えがあったからだ。
改めて調べて見ると、それはtad-kasuya様の「快晴の赤岳 〜ルートミスを助けられて〜」(昨年12/27)というレコだった。そちらでは
「阿弥陀岳に向かって下山すると、かなり急で岩だらけ。
なんか変だなーっと思ったけど踏み後はあるし、鎖もあるし地図通りだと思い込んで降りていくと後から叫び声が・・・。・・(中略)・・
国土地理院「ウォッちず」を見ると、赤岳山頂から権現岳、阿弥陀岳、横岳に向かう3方向の分岐があり、文三郎尾根に降りるには赤岳山頂から阿弥陀岳方向にまっすぐ降り、途中から文三郎尾根への分岐があるようになってます。私は迷うことなく山頂にある祠のすぐ後ろから阿弥陀岳方向にまっすぐ降りてしまいました。」
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-255347.html
赤岳に何度か登っている私としては「あり得ない」と思われるようなルートミスなのだが、国土地理院の地形図やネットの「ウォッちず」には確かに「赤岳山頂から阿弥陀岳方向にまっすぐ降りるルート」が記されているのだった。(上図左)。
私は、これは珍しくもない「いつもの地形図の間違い」として問題にも思わなかったのだが、こういうミスが連続して起こるなら、これは困ったことなのだ。命に関わる問題である。
で、皆様の山行に活用して頂きたいと考え、赤岳周辺の「正しい、わかりやすいルート図」を書いてみた。(上図右)
上図では日記の制約上、巾640pxしかなく、見づらいのでヤマレコの赤岳ページにも大きな図をアップしておいた。
http://www.yamareco.com/modules/yamainfo/photoedit_pt.php?ptid=67
これから赤岳に登ろうという方はぜひ一見してほしい。
それにしても、と思うのだが、八ヶ岳ほどの冬山に登る場合、まず無積雪期にルートの下見はした方がいいと思うのだが・・・。
地元民独特のぜいたくな考えだろうか・・・?
私もこの夏登ったときに全く同じミスしそうになりました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-212096.html
そのときはX印が見えたので、何かおかしいと感じ、進まずにすぐに人に聞いたのですが、思い込みでそのまま進むと進退きわまることになったと思います。冬はあのX印は雪に隠れて見えないのでしょうね。
地図と現場が違うことは良くあるので、やはりその場で的確な判断を行う(行えるようになる)のが大切だと思いました。
コメントありがとうございました。
レコ読ませていただきましたが
「頂上から阿弥陀方面に直接降りようとしたら×印で道がない。
アレッと思い頂上にいた3人パーティに聞いたら、権現のほうから回り込むとのこと。」という下りですね。
これら全て国土地理院の地形図が間違っているから起こるミスですね。
根本的には、この地図のミスが訂正されることが一番なのですが、それまでには長い時間が掛かりそうです。
この日記を読んで一人でも多くの方のルートミスが減ることを願うばかりです。
pasocomさん、こんばんは。
全く同感です!
私も間違えました(夏ですけど)。国土地理院の地図どおりに下りました。踏みあとがあるし、どんどん下りていって、途中まで行って道がなくなったので登り返しました。結構怖い道だったので写真を撮っていないのですが、GPSによると、約100mほど下っていたようです。もう40mくらい下りると登山道でしたが、無理でした。
http://www.yamareco.com/map/map_cj.php?id=77430&mode=yr_rec&northline=150&lat=35.982223&lon=138.325372
地図に載っていたので、あれには参りました。
コメントありがとうございます。
sat4様も間違えた経験者でしたか!
レコのトレースを拝見すると岩稜帯を相当下ったようで、これで行き止まった時の焦りは想像を超えますね。
無理せず引き返したのは本当に好判断でした。
この山頂祠の裏側岩稜帯のあたり、「赤岳主稜」と呼ばれるクライミングの斜面なのかも知れません。
それなりの経験者でなければ上り下りできないところです。
国土地理院にはぜひ地形図のルート線を直して欲しいものですね。
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