3/22日の読売新聞静岡版によると(同じ内容の記事は3/20の山梨ローカル新聞にも出ていたが)、「富士山における適正利用推進協議会」というものが、「富士山は夏山期間以外の登山禁止」という方針を打ち出したそうで驚いた。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20130321-OYT8T01300.htm
[color=800000]※追記)上記記事はリンク切れ。下記の「富士山ネット」記事を参照下さい。[/color]
http://www.fujisan-net.jp/news/2013/03/20/12.html
よく読むと、これはまだ検討段階(素案)であって「同協議会は『5月をめどに指針を取りまとめたい』としている。」のだそうだが・・・。
少し前の山梨ローカル新聞には、山梨側の地元団体(自治体などだったか?)が県に対してスバルライン(五合目まで行く有料道路)を冬期も開通させて観光振興して欲しい旨要望した、という記事を見かけたが、こりゃ真逆な話だ。
記事によれば昨シーズン富士山で76件もの遭難事故があり11人が死亡しているとのこと。確かに無謀な登山をする一部の人もいるようだが、だからといって一律一気に「冬山登山禁止」と規制するのはいかがなものか?と思う。
夏だって「日帰り突撃登山で心臓麻痺」なんて記事も多く見かけた。登山者の安全を突き詰めて行けば一年中登山禁止になってしまうだろう。
「観光」のために多くの人に訪れて欲しいが、お金をあまり落とさない冬山登山者は迷惑なだけ、って気分が見え見えな気がするのは私だけか・・・?
富士山の入山料のことも含め、世界遺産登録前に地元の人間界はガタガタしている感じですね。そんなのを見て富士山が機嫌を損ねて爆発しなければいいと思いますが…。
さて、遥か遠くの山や飛行機の窓から富士山が見えると、「やはり富士山は特別な山なんだ」と思います。そういう意味では日本人にとっては歴史的にも文化的にも世界遺産に登録されるべき山だとは思いますが、やはり、かつてゴミの山で世界遺産が見送られた経緯があるので、私は今回の登録には楽観できないと思っています。
正直なところ、夏の富士山は異常ですので、その取り扱いは個人的にはどうでもいいのですが、冬富士の登山届等の条例化や登山禁止には基本的には反対です。むしろ、冬の富士山は冬山の基礎訓練には適しているので、そういう訓練の場所を自治体が上手に整備して登山者の冬山登山技術向上の基地にするという発想とか、そういうプラス思考の発想は出てこないんでしょうかね?風は恐ろしいものがありますが…。
コメントありがとうございます。
富士山の特別な姿と文化価値についてはまったく同感です。
世界中を歩いたこともないですが、あのような山は比較になるものがないですね。
ただ地元の空気としては世界遺産に登録されることで一層の観光地化を目指しているような感じで、いまでも相当俗化しているものに拍車がかかるのではと心配です。
規制すべきはむしろ大混雑の夏山登山のほうであって冬山ではないでしょう。
登山も一つの文化と考えれば単純に規制するのではなく、murren様がおっしゃるように登山技術の向上を目指すとか、うまく伸ばしていく方策を考えるべきじゃないかと思います。
厳しい冬の富士も一つの「自然の姿」だろうと思うし、それに接することを禁止するものじゃないだろうと思います。
こんにちわ
静岡県側の3ルートの5合目以上は、毎年通行規制がしかれ、登り口に通行止めの案内と、バリケードが期間中設置されています。
登っている方は、いつもそれを乗り越えて登っています。
少し古いですが・・・・。
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-830/news/news_douro44.html
「登山道」の通行禁止なので、道を外せばいいのか?と言う話はおいといて、既に実質禁止は禁止です。
八葉蓮華大日蓮華山ですな・・
なにか簡単に富士山行こうって気分にさせてる観光協会
の問題でしょ・・仮にも日の本一の御山ですから・・
関西から見れば・・登る対象でない雰囲気がありまんな
「富士山登ろう」って声かけられたことないけどなぁ
大台ケ原から見えただけで喜んでるし・・
これ、東西でずいぶん意識が違うかもね
いつかは富士山・・違うな・・
いつかは槍・奥穂だよな・・
あっ、禁止?そんなんできまっかいな。禁止って言われ
たら一番に、わたしが行ったるわ
でわでわ
コメントありがとうございます。
静岡側がとっくに冬期登山禁止だとは、すっかり知りませんでした。
今回の記事を読むと、冬期登山禁止に乗り気なのは静岡側で、山梨県側は「冬山のことが中心で、夏山のことも盛り込むべき」「登山届提出は義務、というのは表現が強すぎるのでは」といった意見も。という具合いであまり乗り気ではなさそう(^^)
これは富士登山者の8割くらいが山梨吉田口からであり、こちら側では重要な観光資源であるのに対して静岡側から見ると登山者数もぐっと少なくて恩恵が少なく、救助活動ばかり負担させられちゃかなわん、という気持ちが表れているように思えます。
この落差は最近取りざたされている「富士山入山料徴収」という話にも反映していて、山梨側は収入源になるし、入山者が少し減るくらいがちょうどいいので乗り気なのに対して静岡側は徴収の手間の方が面倒だ、というスタンスで話がまとまらない(^^)。
地元でさえ、これほどに意識差ですから、こんな話は関西の方からすればどうでもいいような話に思えるかも知れませんね。
「禁止って言われたら一番に、わたしが行ったるわ」
その心意気好きです!
ただ、記事にあるように「登山を禁止する法的根拠はないが・・」ということでしょっ引かれたりする恐れはないようですよ。
ただ「禁止」ということになれば、当然登山届など出す(受理される)訳はないので、「もぐり」での登山が増えるだけ。ヤブヘビじゃないかと・・・。
富士登山ガイドライン(素案)の夏山期間以外の登山禁止(以降、「富士登山禁止」という)について意見と不明点の質問がございますのでご回答いただきますようお願いいたします。
登山は自己責任、自己負担が原則、登山者自身が情報、知識、技術、判断力を習得するもので、皆が行くから大丈夫的な登山は自粛してもらいたい。又、登山者の為の行政コストが増大していることも理解できる。
富士山の世界文化遺産に登録を目指しておられるとのことですが、欧米では趣味の危険行為の自由はあたりまえ、国民の幸せ追求の自由は先進的といえる。
パターナリズムに陥ることのないよう、登山者の基本的人権も守っていただくよう静岡県にはお願いしたい。
特に意思決定の自由、身体行動の自由、自己決定権(自己身体処分の自由、趣味の危険行為の自由)
1、禁止について
禁止(ある行為を行なわないよう命令すること)とは、法律・条例による禁止、行政命令としての禁止、支配者が被支配者に行なう禁止命令に分類できる。
登山禁止が法律・条例による禁止ならば何法第何条等の告知が必要だろう。
行政命令(行政指導命令)としての登山禁止ならば根拠となる法律・条例が存在するだろう。
支配者が被支配者に行なう禁止命令だが、行政は国民のサービス機関ではないのか、上から目線で命令するべき立場ではないだろう。
(質問)
静岡県のいう「禁止」は支配者が被支配者に行なう禁止命令という理解でいいか
2、山岳事故抑止のための禁止について
新聞紙面およびガイドライン(素案)の概要には山岳事故を抑止するのに無謀登山を自粛してもらうため、あえて登山禁止とした。とあるが。
行政が登山禁止とすれば一般的な国民は処罰を恐れ禁止に従う。万一、登山禁止を無視して山岳事故が発生すれば、登山禁止を無視した登山者と警察官は発表し、報道機関は禁止を無視した無謀登山と報道し、登山者の名誉は傷つけられ社会的制裁を受けるだろう。
静岡県が行なおうとしている富士登山禁止はこのことを目的した登山禁止と理解できる。
(質問)
静岡県が行なおうとしている富士登山禁止の無視は社会的制裁を受けるという理解でいいか
3、富士登山禁止と登山者の意思決定の自由について
「脅迫」とは恐怖心を生じさせる目的で害悪を告知することをいい。登山禁止無視は社会的制裁という害悪を告知していると考える。
脅迫により相手方に法律上許されている行為をさせないことは強要罪が成立する。
強要罪の保護法益は相手方(登山者)の意思決定の自由であることは言うまでもない。
登山することにより幸せになりたいとの国民の信条は法令による規制がない、および他人の基本的人権を侵害しない限り、日本国憲法第13条により保障されており、法律上許されている行為である。憲法が上位の法令であることは言うまでもない。
(質問)
富士登山禁止は登山者が富士登山をするという意思決定の自由を侵害しないという理解でいいか
との意見と質問を静岡県に送った。
追伸 登山道が道路法の道路区域に指定されているため、冬季は道路法第46条の人も含めた
通行止めとなっている。登山道道路区域以外を登れば違法ではない。
はじめまして。長文でのコメントありがとうございます。
私の本文に載せた読売新聞記事がすでにリンク切れになっているようで読めませんね。こういう記事がどんどん廃棄されてしまうのでは迂闊に引用できません。
改めて私の地元新聞から検索したところ、下記記事が見つかりました。消えないうちにぜひご一読下さい。
おそらく読売新聞とほとんど同じ内容かと思います。
念のため、一部分だけここで引用しておくと
「この日示された素案では「夏山期間以外の時期は安全を確保できないことから登山はしない」とし、冬季の富士登山を禁止すると明記。実際には入山する登山者もいることから、登山する場合は富士山入山届出票を作成し提出することも併せて求めるとした。
ただ、登山禁止に法的拘束力はなく、富士山入山届出票の提出も任意で罰則はない。富士登山を禁止するという文言に対し、出席者からは「夏山期間以外の登山を一括で禁止するのは現実的でない」などの意見が出た。このため、素案をもとに、引き続き協議することとした。
登山ガイドラインで冬季の富士登山の禁止をうたったことについて、事務局の担当者は「冬山登山を禁止することは難しいと思うが、あえて厳しい言葉を使うことで冬山登山の自粛を強く求める狙いがある」と説明している。」
http://www.fujisan-net.jp/news/2013/03/20/12.html
どうも法的な拘束力はない「こけおどし的言葉」として禁止と言いたいらしい(^^)
静岡県からの回答がありましたら、ぜひ日記などでお知らせ下さい。
pasocomさま、突然の書き込み失礼いたしました。
静岡県より回答がありましたのでお知らせいたします。
「○○ ○○ 様
富士登山の安全確保につきまして、再度、メールをいただきました御質問に対して、下記のとおり御回答をさせていただきます。
なお、返信に時間を要したことにつきまして、毎回で申し訳ございませんが、お詫びを申しあげます。
富士山において入山を規制する根拠規定等がない中で、本県が提出している富士登山ガイドライン案において「禁止」という文言を用いたことにつきましては、○○様の御意見を参考とさせていただき、夏山期間以外の富士登山について「禁止」から「自粛」に文言を修正する方向で、今後、国・山梨県等の関係機関と再検討をしてまいります。
本ガイドライン案は、近年、富士山で遭難事故が多発している現状を鑑み、充分な知識や装備を持たずに登山をする方々に対して無謀な登山の自粛を強く求める主旨のものであることを、何卒、御理解くださいますよう、お願い申し上げます。」
静岡県への質問がどのような回答が返ってくるかと楽しみにしておりましたが、「禁止」ではなく「自粛」にすると(^^)
さすがに、上から目線はまずいと感じたのでしょうか?
ただ、回答文では「充分な知識や装備を持たずに登山をする方々に対して無謀な登山の自粛を強く求める・・・」とありますが、「自粛」等をガイドラインと定めれば、それは誰であれ一律に適用されるものになるわけですから、結局まじめに知識や技量・装備を整えて登ろうとする人も肩身が狭くなってしまう・・・。
やはり、このようなことはお役所が定めるのではなく登る人達(我々)こそが自分で判断するのがホントだろうと感じます。
なにはともあれ、わざわざの質問とご報告ありがとうございました。
すいません。pasocomさま
また、おじゃまします。
下記の意見と質問を静岡新聞に送りました。
回答が来ましたら?お知らせいたします。
記
静岡新聞さま
夏以外の富士山登山についての意見
http://www.at-s.com/news/detail/775159437.html
(注)、原文、リンク切れ。
http://www.at-s.com/news/detail/775159438.html
(注)、新たなサイト、文面変更なし。
9月3日の記事(上記)をネットで拝見しました。意見を述べさせていただきますので、ご一読いただきますようお願いいたします。また末尾の質問にはお答えいただきますようお願いいたします。
「県や県警は夏山以外の登山自粛をあらためて呼び掛けている。」とのことですが、
静岡新聞さん7月18日の夏以外の富士山登山に関する記事のタイトルは
「夏期間以外は原則禁止 富士登山にガイドライン」ですよね
このガイドラインを作った富士山における適正利用推進協議会。この構成員には観光協会なども入っており、任意団体で権利能力なき社団であると思われます。
任意団体が国民に登山禁止だと命令できるわけはないと思います。
今、メニューの不当表示が取り上げられ、謝罪会見、料金返還、代表者の辞職など責任を取ったと報道されています。
富士山における適正利用推進協議会が行った「登山禁止」本来は登山自粛ですよね。
誤った表示を国民にしていいのでしょうか?責任は取らないのでしょうか?
静岡県は県道である登山道の安全確保ができないとのことですが、ところでエベレストに登山道はありますか?
ヒマラヤ登山に代表される登山は日本で禁止しているわけでありません。政府はエベレストを登山し登頂した三浦雄一郎氏を称え、三浦雄一郎記念日本冒険家大賞を創設し困難な山への登山を推奨しています。
登山ルートという表現は2本の足で歩ける道ではありません。氷河の上に登山道と呼べる部分があったとしてもどこにクレバスがあるかわかりません。登山道の安全確保ができないのでエベレスト登山はできないのでしょうか?
日本の山々においても始めて頂きに人々が登ったころ、登山道はありませんでした。沢を登り、藪をかき分け、岩を登り、ルートを選択して山頂を目指したのです。安全確保は登山者自身が考えたのです。
これがスポーツ登山の始まりです、登山道は後発的にできたのです。
登山道だけを歩いて山頂を目指すのであれば、ある程度の距離を歩ける体力さえあれば登れてしまうのです。これを本来の登山だと思っている人も多いのですが、藪の中でルートを見きわめる能力や、雪や岩が出てきた場合にどういう道具を使って安全確保をするかの技術もありません。欧米ではこの種の登山をトレッキングと呼んでいます。日本ではいまだに分類できない人が多いですが、ようやくこの種の登山を観光登山と呼ぶようになりました。
富士山は世界文化遺産の登録から観光登山者が急増しました、初めての登山が富士山という人々も多く、自分自身で安全確保するよう言っても、どうしていいかわりません、そこで県道である登山道の管理者が安全確保といっているのです。
登山道が閉鎖され、標識も撤去されると観光登山者は登れなくなります。しかし、登山道や標識がなくても登る能力、安全確保ができる技術のあるスポーツ登山者ならば、登山届の提出と携帯トイレを持参すればなんらのマナー違反でもなく登れるのです。
万全の準備とは登山道や標識がなくても登れる能力、安全確保ができる技術のことを指すのです。ただ装備だけを買い揃えば良いというものではありません。
もっとも日本国憲法は表現の自由や言論の自由と共に、意思決定の自由や身体行動の自由、身体処分の自由も保障いております。地主の浅間神社や林野庁が立入を禁止しているものでもなく、任意団体である富士山における適正利用推進協議会の登山禁止も法的根拠のない注意喚起にすぎず、法的規制がない以上、冬富士登山は自由にできるのです。
冬富士は政府が推奨しているより困難な頂をめざす、登竜門としてのフィールドです。
知力、体力、技術力を磨き、より困難な頂をめざす精神こそ、今の日本人に求められているのではないでしょうか。
日本人は単一民族国家のため、自分たちと違った価値観、文化を理解しようとしません、ともすれば排除的行動にでてしまいます。
富士山は富士登山信仰という特殊な文化が世界から評価され関連の神社などと共に世界文化遺産に登録されたのです。
一方、ヒマラヤ登山に代表されるスポーツ登山も世界から認知されているスポーツ文化です。
世界文化遺産登録維持のためにスポーツ登山を排除すれば、世界からどのような評価を受けるかはお分かりでしょう。
食えない弁護士が多い時代になっています。勝てると思えば、着手金なしで訴えてきます。
冬富士登山は禁止されていませんよね。
「登山禁止を無視した無謀登山者」などのタイトルで法的義務のないことを行わなかったなどと報道し登山者やその遺族の名誉を傷つけ、また風評被害を発生させた場合は、民法による損害賠償請求の訴えを起こされる可能性は十分ありますね。
そこで質問です。
静岡新聞さんは冬富士登山者の人権を尊重し、登山者やその遺族の名誉を傷つけ、また風評被害を発生させる可能性のある報道はしないとの理解でよろしいですか。
平成25年11月12日 ○○ ○○
以上
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