http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-453852.html
「ハクウンボク」は漢字で書けば「白雲木」らしい。花が咲くとあたかも白い雲のようだと。
その写真を見て「あれ、これエゴノキと違うの?」と思ったのだった。
樹木の花などほとんど無知な私が「エゴノキ」などと思ったのは昔の記憶からだ。
東京に住んでいた頃のこと。三鷹駅からほど近い玉川上水の近くのアパートに住んでいて、週末の朝早く玉川上水を散歩するのがなにより楽しかった。
かつて太宰治が入水したという流れは当時すっかり水量が減り、「こんなところに飛び込んだら脚を骨折だな」というほど川底が見えているような状態だったが、その周囲の自然の景色は素晴らしかった。
春には桜が咲いて素晴らしかったが、その後一ヶ月ほど、そうちょうど今の時期に咲く「エゴノキ」がさらに美しかった。
エゴノキも花をそれこそ雲のようにびっしりと付け、花期が短くて、そのたくさんの花が一斉に散ってしまう。地面は粉を撒いたように一面真っ白になるのだった。
花は真っ白で桜よりも清楚。花柄が長くて、枝にぶら下がっている様子はスズランのように愛くるしくもあった。
私はそのエゴノキが大好きで、桜よりも待ち遠しかったくらいだ。
あまり誰も注目しなかったが白い花が上水の流れを埋め尽くすように落ちて流れる様は「静かな迫力」を感じさせてなかなかよかった。
玉川上水のそばに住んでいた一番の思い出がエゴノキの花だ。
そんな思い出があったから「ハクウンボク」を一目見て、あれっと思ったのだった。
ハクウンボクもエゴノキ科エゴノキ属の樹木。エゴノキとはごく近い種類。
ただ葉の形、花柄の長さ、花が房状になる点などが微妙にエゴノキとは異なるらしい。
http://shimane-univ-forest.seesaa.net/article/214940926.html
前回の日記もはからずも太宰に行きつくものだったが、今回もまた玉川上水がらみで太宰を思い出す話になってしまった。
これもやはり桜桃忌の成せる奇遇か?
写真左)エゴノキ
写真右)ハクウンボク
新婚の頃、府中市のマンションの庭に咲いてたのを思い出します。当時はなんていう花(木)かわからなかったのですが、エゴノキと分かった時は、、(笑)
なんという変な名前何だろ!なんて思いました
エゴ!ですからね〜(笑)
スズランっぽくてキレイですよね、散った後も地面が真っ白になったりして!
コメントありがとうございました。
「早寝早起き」なものですからレスが遅くなりました(^^)
私も同じような多摩地域に住んでいたわけですが、玉川上水以外の場所でエゴノキを見たことがないような気がします。それでなおのことエゴノキは玉川上水の木として印象に残っているようです。
そうですか、マンションの庭木になってたりするんですね。しゃれた選択をした人がいるようです。
一年で一度とても短期間だけ咲くだけですからね。地面いっぱいに落ちる花も始末悪いと言われればそれまで。
ただ、そういう花の咲き方は桜に似ているし、桜のように毛虫の消毒などメンテしなくていいなら、桜の代替えとして考えれば良いかもですね。
それにしても「これ、なんていう木?」「エゴノキ(自己中の木)」なんて言われそうですね。私も最初は変な名前と思いました。
この「エゴ」はWIKIPEDIAによると「果実を口に入れると喉や舌を刺激してえぐい」から来ているんだそうで。思わぬ所に「エグい」なんて言葉が出てきますね。
そういえば中野区に「江古田(えごた)」という地名があるけど・・・と思って調べて見ると、こちらは「剔(えぐ)れる」という言葉から来ており・・・」とのこと。「エゴノキのたんぼ」じゃありませんでした(^^)
http://baba72885.exblog.jp/13441237/
こんばんは。
エゴノキはこんなに綺麗に花が咲くのですね。
私の近所の図書館にはエゴの木が昔からありましたが、柿のような感じでもっと地味な花だったような記憶です。
エゴノキというと昔どっかの本でエゴサポニンという毒があって、それで魚を浮かして漁をすることを読んだ記憶があります。その本は日本の話ですが、アフリカのどっかの部族もそのような漁があったような、全部あやふやな記憶ですが…。
コメントありがとうございました。
さすが博学なmurrenさん、WIKIPEDIAには「果皮に有毒なサポニンを多く含んでいるので・・・魚毒性があるので地方によっては魚の捕獲に使ったといわれるが、同様に毒流し漁に用いられたと言われるサンショウの樹皮との比較実験からエゴノキのサポニンの魚毒性の強さは漁に使えるほどのものではないのではないかと疑問視する見解もある。」とか。
アフリカに生えているエゴノキが日本のものと同一種と考えられないのでアフリカではそういう漁法があったかもしれませんね。そもそも私は「毒流し漁」なんておそろしげな漁法があることさえ知りませんでした。
エゴノキの花の付き方も樹齢や環境によって変わってくるのかもしれませんが、玉川上水のエゴノキは、それはもう一面に咲く。それこそ「白雲の如し」な景色になります。地面は雪の如しですね。
しかも花柄が長いため花が下向きに咲くので見上げるとさらにいい。スズランのようでもあり、つぼみは白いサクランボのようにも見えます。本当にきれいなのですよ。
おはようございます
なるほど・・微妙に違うんですね
兄弟といとこ・・くらいですねぇ(笑
樹木や花ってほんと・・関心ないですね・・
登山道でも一枚撮ればいいのですが・・どうしても残すなら一眼レフのボケ味を求めてしまいますね・・
ふふふ・・軽いミラーレスでも買おうかしら
玉川上水・・たしか三鷹市ですよね
太宰が沈んで、ジブリが浮かび上がった不思議な土地ですね (関係ないか・・)
でわでわ
おはようございます。花の話題でコメント頂いたのは初めてでしょうか(^^)
でも山に登ってきれいな花を見た時にその名前を知りたいとはお思いになりませんか?
私には山行で眺めた山の名前がわからないとどうしても我慢ならない、気になって仕方ないのですが、花や鳥の名前もそれと同じ感覚ですね。
つい先日のuedaさんの日記で「下山後のイメージトレーニングが大事」と書かれていましたが、私は下山後、山行中にわからなかったことは、もちろん道迷いなどのルート確認は当然ですが、山座同定や花の名前調べなどしたくなります。
まあ、ヒマっていえばそうなんですが(^^)
八ヶ岳のお花満開の時期に登ったらuedaさんもきっと同じ気分になること請け合いですよ。
パソコンさんおもいでの花だったのですね!
c-54さんと同じく自宅マンションの庭にあり
エゴ・・私の木だな、と
仰る通り、葉っぱが大きくて花つきもちょっと違うんですよね〜
ただ、我が家の場合、木も小さいし毎年花つきが悪くて目立たないので
花が下に落ちてから、「あ、エゴノキ咲いてたんだ」と気付く次第です
清楚な白い花ですよね!
勝手にレコにリンク張ってしまいまして失礼しました(^^)
nyagiさんの写真を見た瞬間、これは「エゴノキ」だろう、と思ったのですがnyagiさんがそんな間違いするはず無いかと調べて見ればさすがでした。あれは「ハクウンボク」ですね。
やはりc-54さんと同じようにマンションに植えてあるのですね。へえぇ・・・最近のはやりなのでしょうか。以前はそういうのはハナミズキなどが多かったような。東京あたりがこの樹木には適した環境なのかもしれませんね。
この春、山の中を歩いていると地面に散ったショッキング紫の花びらを見掛けてなんだろう?と頭上を仰げばミツバツツジ。
これも足元に落ちてから気づくことが多いです。
でもエゴノキは下を向いていて「こちらを見て下さい。」と言っているようにも見えます。せっかくですからきれいに枝に付いているうちに愛でられるといいですね。
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