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まあ、この程度は私もうっすらと知ってはいた。
だが、「亡き父が残した山小屋を息子が継いで・・・」という映画のあらすじ紹介を聞いて、なんか引っかかるものがあったのだった。「どこかで聞いたことがあるような・・・」。
で、ちょっと調べて見ると、笹本稜平氏の原作小説での山小屋は「梓小屋」といって奥秩父稜線の少し北にある設定だとのこと。「梓」にピンときた。川上村にある「梓鉱山」には鉱物採集で何度も出かけていたからだ。金峰山の真北よりやや東寄り、国師ヶ岳を源流として「梓川」が流れている流域は地名としても「梓山」などと呼ばれている。これにちなんだに違いない。
そう考えたら思い出した。これって「金峰山小屋」の話じゃないか?
以前NHKの番組で金峰山小屋が取り上げられていたのを見た記憶が蘇った。下記ページに書かれている「小さな旅」取材の話題(2008年)が、おそらくその番組だったのだろう。
http://blogs.yahoo.co.jp/racoonk2mt/54521453.html
ここに書かれているように
「今の小屋主は、先代林袈裟夫が交通事故で亡くなった後、長女の綾子さんと真一さん夫妻が小屋に入っています。先代の人柄を慕って小屋通いになり、食料等の荷揚げのボッカをするなどボランティアをつづけました。」という。私が見たテレビ番組の記憶の通りだ。
こんなサイトも見つけた。
http://bit.ly/1ix0C6Z
先代の小屋主人の娘さん、綾子さんはたしか東京かどこかで普通の会社勤めをされていたんじゃなかったか? 父親が急死してしまい、残った山小屋を守るために山に入ったのだ。
綾子さんはその後現在の小屋主人である吉木真一さんと結婚し、子供ができたので今は主にご主人の真一さんが小屋を守っているらしい。
http://bit.ly/TYbIwT
映画では監督がさすがにカメラマンということで「絵になる」からだろう、立山3000m峰の山小屋になってしまっているが、やはり本来の話はシャクナゲの咲く奥秩父の山小屋、それも金峰山小屋の話が下敷きなのだ。
となると、その原作の方にがぜん興味が湧く。金峰山小屋は私も訪れたことがある山小屋だ。
今日あたり出かけて本を買ってこようかな。
こんちわ
春を背負って・・テレビでも予告してますね
「K2」も観ました
内容よりも山に感動しましたね
荒い息遣いにも自分が苦しくなる想い(笑
6月の公開がたのしみです
やはり山ブームを当て込んでの映画やテレビ番組が増えてるようですね。
ふふふ・・決して悪いことではないですね
NHKあたりで、登山教室でもやってくれないかしら
でわでわ
コメントありがとうございます。
午前中「春を背負って」の原作小説を読んだところです。意外と短編であっさりした物語でした。
やはり、ところどころに金峰山小屋の話に通じるものがありますね。原作者は明らかに知っていてそれを下敷きにしたという感を強くしました。
ただ、小説の舞台になっている山小屋が奥秩父のはずれにあるということで、一層ひなびた感じが強いのですが、これが立山などメジャーな山を舞台にすると話が変わってしまいそうな不安を感じてしまいます。
苔むしシャクナゲ咲く奥秩父ファンの一人としては原作のイメージを失わずにいてくれたのか?が心配になってしまうのでした・・・。
pasocomさん、こんにちわ。
春を背負って…笹本綾平氏の小説を一ヶ月ほど前に読み、映画となる舞台が立山と知り、奥秩父の山域、しかもシャクナゲが咲き誇る場所がどのように映画で表現されるのか?私も興味をもっていました。
小説は山小屋のご主人とそこに訪れる方々との様々な出来事が書かれており、物語に引き込まれるようにあっという間に読み終えてしまいました。
原作本はお勧めします。
そろそろシャクナゲの咲き誇る季節ですね。
奥秩父のお山にも出かけたくなりましたし、映画も気になっています。
コメントありがとうござます。
ヤマレコ内ではずっと以前から話題になっていた映画でしたが、原作のことを知るまではふつうの山岳舞台の映画だとさして興味を持っていませんでした。
監督が「点の記」の監督であることも昨日知った次第です(^^)
私が今日買って来たのは文庫本ですが、まだ最初の「春を背負って」の章だけしか読めていません。次の章も舞台は同じ山小屋なのですね。
小屋の主人の名は「長嶺亨」ですが、「長嶺」と聞いてニヤリとしてしまいました。梓川のすぐ西隣にある山が「長峰」というのですから。川の東には「五郎山」もありますね。
登山靴ではなくゴム長靴で歩き回る60代半ば過ぎの「ゴロさん」は金峰山小屋を綾子さんと一緒に盛り上げた藤原さんを彷彿とさせます。
シャクナゲの咲く奥秩父は私にとっても「マイグラウンド」のような場所。北アルプスのような賑わいやおしゃれな感じはありませんが、地味なコケの森がまた他にないほど魅力的だと思っています。
おそらく映画では立山にシャクナゲ畑というわけにはいかないでしょうね。
そういう意味では原作のじみ〜な感じがないのかなあ、といまから残念(見てもいないのに)ですが、ともあれ木村監督ですから見逃すわけにはいかんなあと、久しぶりに映画館に行こうかと思っているところです。
そういえばもうそろそろシャクナゲの季節ですね。私も金峰、国師あたり行きたくなりました。
pasocomさん、こんにちは。
原作は映画が撮影されるって話を聞き、一年ほど前に図書館で借りて読みました。
本を読み、原作のモデルの山小屋はシャクナゲが咲き乱れる展望台があるってことで、十文字小屋(甲武信ケ岳)だと思ってましたので、去年シャクナゲの時期に行きましたよ。シャクナゲに囲まれた小屋はなかなか雰囲気があり、いい感じでした。
映画は見に行くと思いますが、前回の映画同様あまり期待が出来ないかなあって思ってます。
カメラマンが撮ったので、画像に懲りすぎた感があまり面白くなかったです。
映画を見て、山に行きたいって思ったのは「岳」の方が山のシーンはよかったですね〜。
FUWARIさん、コメント感謝です。
皆さん情報が速いのですねえ。去年からご存じだったとは!
私が買った文庫本では最初のところに「春を背負って関連地図」というのが書いてあって、それによると梓小屋は甲武信小屋と大弛小屋の間にあることになっていますね。まさに梓川の最上流部です。
映画はできることなら奥秩父を舞台にして欲しかったですね。やはり監督が「画像にこだわり」あって北アルプスじゃないとダメだったんでしょうか。確かに山の景色としてはずっと迫力であることは確かなのですが北アルプスの方はなんとも垢抜けている感じ、都会的な感じが強くて人間社会を逃れてきたというような設定だと奥秩父のような秘境感のあるところのほうが似合っているように思うのですがねえ。
私、個人的には蒼井優さん好きなのでキャストに惹かれて見に行ってしまいそうですが、まあ映画の評は見てからのお楽しみと言うことにしましょう。
こんばんわ。
原作は読んでいないのですが奥秩父が舞台だと聞いてからなんで北アなんだろうと違和感を覚えました。
穂高はただのボロ山と言ったら知り合いにドン引きされましたが(笑)奥秩父の沢、雰囲気のある樹林帯が大好きなのでそんな表現になってしまいました^^;
明後日から釜ノ沢東俣に行くのが楽しみです^^
ご訪問とコメントありがとうございました。
「穂高はただのボロ山」とはかなり過激なご意見ですが、私も原作が奥秩父なのになぜに映画化での舞台が立山なのか?という違和感を感じました。
原作では、やはり奥秩父のひなびた山小屋という設定が強く生きていますし、シャクナゲの花畑が目に浮かぶような描写も多い。大して観光客が押し寄せない山小屋だからこその営業努力もあって読ませられました。
確かに「絵としては」立山の方が一般観客には受けがいいのでしょうが・・・。
原作中には「釜ノ沢東俣」も何度か登場します。奥秩父ファンであればぜひご一読をお勧めします。
映画よりいいかも(^^)
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