気の遠くなるような時間の中で

御嶽山の噴火には心痛む。すべての登山者の方々が一刻も早く救出されることを祈るばかりだ。
「噴火」は他の遭難事故とは異なって、登山者の落ち度のようなものがまったくない、まさに「天災」としか言いようがない出来事。「こうすれば良かったのに・・・」という言葉など思いつかない。

WIKIPEDIAによれば御嶽山はここ2万年の間に4回噴火しているのだという。5000年に一度の出来事ということになる。
私が子供の頃には火山の区分として「活火山」「休火山」「死火山」というのを教えられた。
しかし最近になって「休火山」「死火山」という定義はなくなったのだそうな。
いままでそう呼ばれてきた火山も最近の科学的調査によって、ずっと昔に活動を停止・休止したはずの火山が突如活動を再開するというものも多くあるということがわかってきたからだという。
中には数万年ごとに噴火する火山もあるんだとか。およそ私たち人間の時間感覚では捉えられないスパンの話だ。

地球誕生から45億年などと言うが、こういう数字を見てもなんの実感もわかない。
そこでよく出てくる例えが「45億年を元日から大晦日までの1年に例えれば・・・」というもの。
元日に地球が誕生したとすると恐竜が地上をバッコしていた「白亜紀」なんていう約1億年前は全体の1/45だから12月22日頃にあたる。ここですでに「ごく最近」だ。
人類が誕生したという約200万年前は12/31日大晦日の午後8時くらい。文明らしいものが誕生した2000年前は午後11時59分45秒くらいだ。人類の歴史はたったの15秒！！
いかに地球の歴史が人間規模からいって長いことか！　火山にとって数万年の休止くらいは「ほんのちょっとの立ち休み」にすぎないのだろう。

そんな火山に私たちが登ろうとするとき、いったいどうしたらいいのか？いまは何も考えつかない。地震予知と同じく噴火予知の科学が進歩することを願うばかりだ。

こういう時にはなんだか山に登るのもはばかられる気分に陥る。
しかし東北震災の折も今年の山梨大雪の時も観光客の足が止まることで、それを収入源としている多くの人の生活に悪影響を与えたようだ。
過度に「自粛」するのではなく、こういう時こそ散財するぞ！っていうものアリかな？と思うのだが・・・。
なかなかそういう気分にならないけどね・・・。

コメント

uedayasuji

RE: 気の遠くなるような時間の中で
おはようございます

朝からいきなり会社から「登山禁止」が（＾＾；

交通事故が起きたからと自動車に乗るなという以上の無謀な話ですが・・

それでもしばらくは自粛しないといけない職場の雰囲気に当惑してます。

にしても亡くなられた方のご冥福を祈ります。

対策とてないだけに・・残念です

　　　　　　でわでわ

pasocom

RE:uedaさん/ 気の遠くなるような時間の中で
おはようございます。
「登山禁止令」ですか！それは大変・・・。
私が書いたような理屈でなんとか撤回してもらえないものなのでしょうか。

てか、uedaさんが休日どこで遊んでいるか、会社は把握できちゃうんですか？

uedayasuji

RE:uedaさん/ 気の遠くなるような時間の中で
こんちわ〜

日曜日、休日はどこにいるのかは明確にしてます。

「山に行く」と非常にアバウトですがね

オーナーは３６５日昼に顔を出しますので（＾＾；

たぶん、一緒にメシでも・・となるのでしょうが・・

年内は自主規制しないと厳しいかも・・

まぁ、年に三回の連休は自由ですがねぇ〜

ほとぼりの収まるまでは難しいでしょうね・・

　　　　　　　　でわでわ

山を知らない人に説明は中々できかねますねぇ

pasocom

RE:uedaさん[2]/ 気の遠くなるような時間の中で
「年内は自主規制」！！ご愁傷様です。

私の論によればわずか数ヶ月でどうなるわけでもなく、規制するなら「金輪際一切」登山禁止でないと筋が通らないですが。

「のど元過ぎれば熱さ忘れる。」いや「人の噂も75日」ってとこでしょうか・・・。
残念ですねえ。