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今年の春先に深田久弥氏の命日に寄せて書いた日記の中でも紹介させて頂いた名著である。
ふとこの中の「鋸岳」の項を覗いてみた。鋸岳も当然「中央線から見える山」だ。
その中に興味深いことが書いてあったので著作権侵害が心配だがちょっと書いてみようと思う。
不思議なことに、鋸岳については「甲斐国志」ではまったく触れられていないそうだ。
初めて歴史に現れたのは明治36年(1903年)、ウエストン他2人が鞍掛山から入山、第2高点に立ったとのこと。(こりゃ現在の「日向八丁尾根」経由だね)。
この時同行していた星忠良は「西北方直ちに見ゆる連山は鋸の最高点なれども(中略)真の絶壁なれば登攀の望みさらになし。」と記録したそうだ。
その翌年、望みの無いという鋸岳(第一高点)に挑戦したのは小島烏水と岡野金次郎だ。
戸台側から横岳峠を経て第一高点に登頂した。
(う〜む。こちら側からなら私にも登れたが・・・)
しかし、このときなんと山頂直下には焚き火の跡など、人が野宿した形跡が残っていたそうだ。
この瞬間は「点の記」の最終場面を思い出させる。先人恐るべし。
このときに使われた戸台川からのルートは「寝木小屋沢」を遡るらしい。私が釜無川方面から登った時にも横岳峠に「戸台→」と道標があったのだが、いまこのルートを歩く人は稀になってしまったようだ。誰かこういう由緒あるルートを復活してくれないものだろうか。
この本には「急峻な岩峰の連続で一般登山者の入山はとても無理」とある。確かにこの山は甘いものじゃないね。
しかし登山ルートは甲斐駒側、戸台側、釜無川、日向八丁尾根などいまや入りやすくなっていることも確かだ。
よい、腕試し・足試しの山になっているとも言えるだろう。
私のレコ「サプライズなお花畑!に出会った鋸岳」
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-497099.html
おはようございます
横岳峠から寝木小屋沢ですか
それへと続く道が、まさしく角兵衛沢のくだりで、わたしが迷い込んだ小道ですね
国土地理院の航空写真でみると角兵衛沢途中から寝木小屋沢へ登山道らしきものが写りこんでます。
おっしゃっているのは横岳峠からの下りでしょうが、たぶんひとつ沢を越えてそれに出るものでしょうね。
角兵衛沢右岸を岩に沿って行くと、下り方向右手にゆったりと道がそれて行きます。
はじめは気づくことなく進んだのですが、あまりにも右に巻くので左へルーファイすると角兵衛沢の右岸崖上に出てしまいました。
踏みあとは明瞭で、右巻きで次の沢に出てそれをこえて寝木小屋沢へと続くように思います。
人が入ってまいようなのですが、あれは獣道でもなさそうな感じでしたね
なにか面白そうな山域ですね
ところで日曜日の天候を心配してます。
雨が確定なら新穂高にでも回ろうかと考えてますが
どうも流動的ですね・・
でわでわ
雨の岩場は・・ね(^^;
コメントありがとうございます。
現在の国土地理院地形図には角兵衛沢も寝木小屋沢も登山道の表示はないですね。
ずっと以前の地図というと、knotさんのご友人がお持ちだったものがあります。
私の「忘れられた古道を辿って登る日向山」で紹介しましたが。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-429429.html
写真は下記のとおり
http://yamareco.info/modules/yamareco/upimg/42/429429/91f718edf149c4d54dd34e0628cf57e5.JPG
これを見ると寝木小屋沢のルートは角兵衛沢分岐の手前で戸台川から別れて一直線に横岳峠に向かっているようです。
この地図だと角兵衛沢よりも明確に書いてあるようですね。
今度の週末はあまり天気良くない予想ですね。無理をなさらないように・・・。
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