その一番の目的は山頂の「檜峰神社」や鉄剣にお参りすることだった。
山頂の大岩に突き刺さる鉄剣は権現岳の象徴だろう。だが、この大岩周辺の様子が訪ねるごとに変わってしまっているのは驚きだ。
ヤマレコの地名情報「権現岳」を見れば2010年には写真左のように鉄剣と山頂標、また石板が並んでいた。
その後この山頂標が壊れ、ヤマレコユーザーのuedayasujiさんが新しい山頂標を納めて下さったことは知っている方も多いだろう。
そして、その後さらにヤマレコユーザーのALFAROMEOさんが地元の権現講の方々と山頂にあるこれらのものを古の倣わしに従って「正式な形」に整えて下さったのだった。
その様子は写真中だ。
鉄剣は直立し、その手前には「金毘羅大権現」と「○○神社」という割れた石板が置かれている。
これが今年7/30日のこと。
ところが先日私が訪ねた時の山頂の様子はかなり違っていた。
鉄剣は岩に倒れかかり、「金毘羅大権現」の石板はずっと右側に寄せられている。代わりに「○○神社」の石板が左に来ていてuedaさんの山頂標識を押さえているのだった。
ALFAROMEOさん方が整えて下さったことで古来の姿に戻ったものと安心していたのだが、それはわずか2ヶ月しか持たなかったらしい。
これらのものをなんとか元に戻そうとしたが、どれもかなりの重さで、なかなか動くものではなかった。
せめて「金毘羅大権現」を鉄剣の左前に戻そうとしたけれど到底無理。
傾いていた鉄剣をなんとか直立させて残りの石板などを多少動かしたのだが、それ以上は一人の力でできるものではなく、残念ながら「間に合わせ」の格好付けをしたようなものだった。
その結果が写真右(10/7日)
してみると、このような重いものを誰があちらこちらに動かしているのだろう。実に不思議。
この夏の間のヤマレコの記録を見直してみると、レコによってこの辺の様子がかなり違って記録されている。よほど頻繁に動かされているらしい。
で、思うのだが、こういうものはあまり動かさない方がいいんじゃないだろうか?
私自身の体験からしても、これらを動かすのは相当労力を要したはず。いったい何のためにするのだろう。
足場は悪いし、落下させたり、ましてや自身が転落したら笑い事じゃすまない。これらのすぐ横は絶壁だ。
また山にあるこのようなものは古くからの信仰の証というべきもので、動かすだけでもその意味が失われる可能性もある。
山に登る方々の自重をお願いしたいところだ。
写真左)2010年。鉄剣と山頂標、石板の様子。
写真中)2014年7月。ALFAROMEOさんが整えた形。
写真右)2014年10月。私が整え直した様子。
私の10/7のレコ「権現岳 / 檜峰神社に御嶽山鎮火を祈願する」もご覧下さい。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-525294.html
こんにちわ
権現岳は不思議な縁(えにし)で魅かれるように登ったお山。
ともあれあの暴風を経験すればよくぞ旧の標識があそこに鎮座ましましたものだと感心します。
また権現岳のレコがあがるたびに微妙に位置が変わっているのも事実ですが・・動かすとなると複数の若い方の力が必要でしょうね
頂上の大岩も撮影角度なのでしょうがわずかに動いているようにも・・(笑
ここは神のみぞ知る・・
旧の標識もどこかに飛んでしまったようですしね
赤岳の社よりも権現岳岩裾の社が趣があって好きです。さらにくぐり岩も道が整備されると名所になるようにおもいますが・・
ともあれ想像以上の強風ですので、傾いた剣や標識を善意で元に戻していただいていると思います。
いずれにせよ、八ヶ岳の核心部だけにみなで守っていきたいものですね
でわでわ
uedaさんも権現のレコは常時チェックされているようですからご存じだったでしょう。
私も事前にある程度知っていたので今回の山行では多少は手直しすることになるとは心得ていました。
ところが現物を持ち上げてみるとちょっとやそっとじゃ動かない。uedaさんの標識はまだマシな方で(^^)、石板など持ち上がらないので横滑りにゴリゴリとやった次第です。
してみると、どうしてこんな重いものをあちらこちらに移動させているのか?これが不思議なのでした。
旧標識は真っ二つに割れて「権王」という方はどこかに行ってしまったのですが、右半分の「見岳」の方は前回訪問時(今年春)には大岩の後ろのテラスに置いてあった。
それがレコではなぜか現山頂標の前に持ち出されていることもありました。半分だけなのに・・・。
それも今回はまたなくなっていました。きっとどこかに捨てられているんでしょう・・・
uedaさんの山頂標もあっちにいったりこっちに動いたり。
これを引き抜いて撮影しているレコもありましたね。いかがなものかと思いました。
私がちょっと動かしてみても、これらを麓から持ち上げたエネルギーは大したものです。せっかく設置したものが遊び半分で動かされて、風に飛ばされてしまうのは忍びない・・・・。
そんなことで今回はちょっと「怒!!」な日記なのでした。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する