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2015年02月19日 05:43山のニュース全体に公開

阿弥陀岳遭難を考える

去る2/8日に八ヶ岳の阿弥陀岳で発生した遭難事故。
阿弥陀岳と中岳の間の「中岳のコル」で道に迷ったのがきっかけだとか。私も目に浮かぶ場所であり、信じられない思いで「生還」の報道を待っていたが11日に二人の遺体が発見されるという最悪の結果になってしまった。
「死者にむち打つな。」とは言うけれど、遭難事故についてはやはり真実を明らかにして、またそれを再検討してこそ浮かばれると思うので、ヒンシュク覚悟で私が考えたことを書いてみたい。
以下は報道の要約。()内部分は私の推測。

■5人は大学山岳部の部員で主将4年、女子学生1年の他男子学生3人。2/7(土)〜11(水・祝)の4泊5日の予定で入山。
行者小屋を起点として周辺の岩場を登る計画で、阿弥陀岳は最終11日に登って美濃戸に下山する予定だった。
(この時期、行者小屋は土日のみ営業していたが5人はテント泊だったと思われる)
■7日(土)夜から風が強まり、8日(日)午前は標高3000mで風速25〜30mという強風が予報されており、実際に朝から降雪とともに強風だった。
このためか5人は予定を変更して、この日に阿弥陀岳に向かった。(登攀ルートは不明だが、目的からして北稜だろう)
登頂後、中岳のコルまで下山し、中岳沢を行者小屋方面に下りるべき所を誤り、反対側の立場沢に下ってしまい、この夜はビバークした。(5人がツェルト持参だったのか、雪洞を掘ったかは不明。この夜はすでに風は収まっていただろう)
■翌9日(月)、南稜に取り付き登り返したが、女性が遅れ始めたため、主将の指示で男性3人が先行して18時頃行者小屋に戻った。(といっても月曜であり、小屋前のテントに戻ったのだろう)
その後2人が戻ってこないため21時頃山岳部監督に連絡した。
■翌10日(火)より捜索が行われ、11日(水)に2人の遺体がロープで結ばれたまま立場沢とは反対側の広河原沢2ルンゼで発見された。死因は主将は多発外傷、女性は低体温症。
■主将、女性とも大学入学後に登山を始めたとのこと。主将は欧州アルプス、ヒマラヤ登山の経験もある日本山岳会学生部委員長。(だが登山経験は4年ということ。女性は初冬山だ)

『信毎Web記事』
http://www.shinmai.co.jp/news/20150211/KT150210FTI090032000.php
http://www.shinmai.co.jp/news/20150212/KT150211FTI090024000.php

*********************************************************
1)雪が降り、かつ強風の中で阿弥陀岳に向かったのは無謀ではなかったか。
2)視界不良であれば中岳のコルではコンパスで方向確認すべきではなかったか。あそこに立つ道標を確認できなかったか。
3)ビバークの翌日9日(月)は朝から好天だった。なぜ同じルートを登り返さず、支尾根を乗り越えた先の南稜に向かったのだろう。
4)立場沢でビバークしたのは相当下りてから気付いたからだろう。であれば南稜に取り付いた位置はP3、P4というような上部ではなく、せいぜいP2周辺かそれ以下の地点ではないか。そこで南稜を登り返すという判断は正しかったか。普通であれば南稜を舟山十字路方面に下山する(上写真中の緑ラインで)のが正解と思うが。
5)南稜上で女性が遅れ始めた時点で救助依頼すべきだったのではないか。女性にとって初冬山での南稜登攀は難しかっただろう。(先行させた3人に救助要請するような指示もなかったようだ)
6)先行帰着した男子学生は遭難連絡を「登山部監督」にしている。いち早く警察や消防に連絡すべきではなかったか。

遭難(道迷い)が起こったことはさておいても、一番解せないのは主将が救助要請をしようとは思わなかったのか、ということだ。
動きが鈍くなった後輩と自分が残った時点でも連絡しなかった。南稜を登り返した9日は好天でヘリも飛べる状況だった。明るいうちに救助要請するか、または南稜を下れば自力でも助かった可能性があったんじゃないか。
ヒマラヤ経験の自信とか学生部委員長というプライドが判断を誤らせたなら実に残念な話だが・・・。

上図左)報道から私が推測した5人の足取り。
※この図の「発見位置」は「2ルンゼ」ではないとaoiyamaさんのご指摘があった。
本当の「2ルンゼ」はもう一つ北の谷。しかしそれでは山頂付近から滑落したことになり非常に不自然だ。
上図中)実際の写真に推測したルートを入れてみた。南稜の険しさがわかる。
上図右)2/8、9日の天気図。8日は「二つ玉低気圧」だった。
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コメント

RE: 阿弥陀岳遭難を考える
おはようございます

非常に悔いの残る山岳事故でしたね

これは、コルからの南下がすべての始まりですね

コンパスと地図の基本・・

ともあれ南下したとして・・太陽は西方向へと沈むのだから曇天とはいえ進行方向に気づくのは15時すぎでしょうか・・
___________

行者小屋標高2350m・・

これ・・考えられないことだけど・・地図・コンパス装備なし!?では・・

かろうじて高度計(腕時計など)にて2400m時点でまさかの間違いを気づいたのでは・・

多くの方の反論覚悟のありえない話ですが、基礎訓練を終えているはずの山岳部の南下を思うとそうとしか思えないですよね

学習院大学山岳部の事故原因の発表が待たれるところですね・・

ひるがえってわたしの迷走を考えてみました。

例の黒戸尾根出会いまでの件です。

登山口から通行禁止の分岐・・不審に思いながら写真に・・

そこからGPSが大きく外れだして夜中に赤テープ頼りに迷走開始・・地図コンパス高度計で確認するも明らかに違うルート・・

30分後にGPSルートを目指すも岩場に出て回り込むさいに5m滑落。

そこで地図高度計ガーミン再確認で岩場の上がガーミン。地図記載ルートであることを確信し岩場を登攀しルート復帰・・でした

夜中と言う悪条件だけに現在地確認を頻繁に行うクセがついているのですが・・ブリザード、ホワイトアウトに近い気象条件なら同じような地図確認作業を行って進むのが山の常識・・

さてさて・・訓練と言う名の無謀な装備はずしがなかったのでしょうか・・

パーティをばらけずに全員で舟山に帰還の選択肢などなかったのでしょうか・・

ミステリアスな山岳事故ですね

お亡くなりになられた方のご冥福を祈ります

       でわでわ
2015/2/19 7:56
uedaさん/RE: 阿弥陀岳遭難を考える
おはようございます。
私が考えて、やはり中岳のコルでの道間違いが不思議でなりませんでした。
阿弥陀岳からの斜面は急でこの時期だとクライムダウンだかロープダウンだかでの下降。そして降りるともうそこがコルみたいなものです。
そこはかなり痩せ尾根でど真ん中に道標が「行者小屋→」も示しています。目をつむっていてもこの道標にぶつかりそうなものです。
ホワイトアウトといってもさほど猛吹雪な天候ではなかったはずだし、コンパスもGPSも確認せず(持たず?)、5人が誰一人気付かない??
私のいつも程度の速度だとだいたい一時間下れば300mどころではなく400mくらいは下りますね。
私は2400あたりでビバーク?と書きましたが、彼らがもしコル(2650)下降開始から一時間後に気付いたとしても標高2300くらいまで降りる。そうすればもう青ナギと同等です。そこから南稜を登るとは??これも不思議すぎる。
救助要請しなかったことといい、あまり切迫感は無かったようですね。
「事故報告」といっても当人達はなくなってしまい、3人の男性にしても自分達がビバークした地点や南稜に取り付いた地点など明確に記憶無いでしょうから、不明なことがたくさん残ったまま終わってしまいそうな気がするのでした。
2015/2/19 8:53
RE: 阿弥陀岳遭難を考える
おはようございます

今回の遭難 ホントに不思議な内容です
そして私も顰蹙覚悟で書きますが、「なぜ?」と
思う事が多すぎます

まず、最初に書きたいのは冬山初めての新人を
冬の(それも厳冬期の)登攀に連れて行ったかです

今年、私が所属する会でも1月に八ヶ岳に行きました
主稜と阿弥陀北陵、あとは硫黄の縦走です

計画段階で体力のない者、経験が少ない者は
本人の希望があっても縦走にまわしました

ちなみに私は経験こそあれ今は体力的にみんなとは
釣り合いませんから、縦走班のCLで参加しました

八つの登攀はスピードがいります
過去、体力があったころはよかったですが、今は
若手の男子とは無理です(昔は行ってましたけどね)

冬山初心者は何より登攀させるよりまずは「雪山」に慣れさすのが基本です

この計画段階でだれもそれを感じなかったのか?
本当に不思議です
いくら体力があって登攀能力が高くても(あくまでも
ジムや無雪期の岩)雪山が初めてとなると別物です

そして、現在地の確認作業の不思議
雪山はバリエーションです
つねに地形をみながらコンパス等で確認するのが常です
もちろん天候が荒れれば確認作業もしにくくなるとは思います
しかし、やらないと致命的です
そして、無理やりに南陵を降りるという事も不思議
ご指摘のように「なぜ来た尾根をのぼりかえさなかったのか?」
それから、救助の事もそうです
無線はもっていったなかったんでしょうか?
自分たちで自力下山できないと判断するのが
出来なかったんですよね、きっと・・・

昔の山岳会では遭難しかかっても自力下山するのが
当然という風潮がありました
救助要請は恥ずかしい事という感じで

しかし、今や自力下山できるのに要請する
多くの社会人山岳会があるなか、歴史のある大学
山岳部ということで出来なかったのかもしれません

今回の件はっきりいって、やはり軽くみていたのでは?というのが私の結論です
すべてにこのことを感じます
CLが日本山岳会の若手でもキャリアは4年です
冬の山を4年しか経験していません

ヒマラヤにいってもどんな凄い岩場を登れても
こういう不慮の事態の経験を積んでいないと思います

なので、経験豊かなOBなどがついていってほしかったです

最後に亡くなられた方のご冥福をお祈りするのと共に
残された山岳部のメンバーや関係者が、今回の事故の
検証をしっかりして次の良い山に繋げてもらえる事を願います
2015/2/19 9:01
RE:karankurunさん/ 阿弥陀岳遭難を考える
真摯なご意見ありがとうございます。

この事故のパーティーも行者小屋起点で4泊と言うことで、阿弥陀・赤岳・硫黄岳などを予定していたようです。ただ「岩場を登る計画」であれば縦走などではなく、阿弥陀北稜や南稜、赤岳主稜などを考えていたのでしょう。だとすると登山経験一年未満?という人を連れて行ったことからすでに間違いが始まっているのかもしれませんね。
ひょっとするとビバーク後には「ついでに・・・」という気持ちで南稜に挑んだのかもしれません。それならなぜ南稜を登り返したのか?にも答えられます。
そう考えると、そもそも中岳のコルでは道迷いではなくて、判った上で反対側に降りたのかもしれませんね。
しかし、連れの女性が到底登れない(女性が遅れ始めたのは疲労とかではなく絶壁の恐怖ではなかったでしょうか)のは計算外だったかもしれません。

私も思ったのですが、「救助要請は恥ずかしい事」と考えて、しなかったんではないでしょうか。
大した怪我や病気でもないのに気軽に救助を要請するのも恥ずかしいには違いありませんが、女性が登れなくなってきた時点で要請すべきだったと思います。
登山経験も外国での成功例ばかりでなく国内でもっと失敗例も含めて経験すべきだったでしょうね。
二人の犠牲を無駄にしないためにもこの遭難事故の検討結果を広く公開して頂きたいものです。
2015/2/19 9:58
RE: 阿弥陀岳遭難を考える
私はこの事故について新聞やテレビの報道から知っただけですが、この記事について、いくつかの私の考えを書かせてもらいます。
まずこのパーティーは下山時に中岳のコルに達してからの道迷いではないと思います。報道はこのあたりがあいまいですが、コルに下りようとして立場川に下りてしまったと私は推測しています。この尾根は冬は視界がきかないとルートが解かりにくく、地形から尾根を立場川側にはずれやすいです。過去にも大学パーティーが立場川に下りてしまった遭難事例があります。
次に立場川から南稜に登り返さずに、舟山十字路に下りたらよかったかもと書いていますが、立場川はコルから二股までは悪場はありませんが、これより下は通過が容易ではない箇所があります。私は冬の立場川で敗退した経験があります。二股あたりで登り返すと南稜のP2あたりに出ると思います。
最後に添付地図では南稜P3付近から沢に下りたあたりに発見場所のマーキングがしてありますが、ここは3ルンゼで、報道では発見場所は2ルンゼ2560メートルあたりとされています。南稜から滑落しても2ルンゼには落ちません。南稜を登り切って山頂に達しないと2ルンゼには落ちません。この事故の一番不可解なことが遺体が2ルンゼで発見されたことです。2ルンゼという報道は間違いなんでしょうか。山頂の南西方向という報道なので正しい感じを受けています。一つの記事ではなく多くのメディアが2ルンゼと書いています。
私の思い違いも、あるいは報道の間違いもあると思います。生還者もいることから事故の経緯は何らかの方法で明らかになると思っています。
2015/2/19 9:13
RE:aoiyamaさん/ 阿弥陀岳遭難を考える
登山経験豊富な方の貴重なコメントありがとうございます。
私がリンクしたように報道では「中岳との鞍部から逆方向の南側に下った。」とされていますので、その前提で想像しましたが、やはりどう考えてもあんなところで間違えるはずがない、ですね。

『立場川から南稜に登り返さずに、舟山十字路に下りたらよかった。』というのはちょっと誤解されたようです。私はP2あたりで南稜に取り付いたなら上に向かわず下った方がよかっただろう、と言いたかったのです。また、こちらに進むべきではなかったかというつもりで写真に緑線を書いたのでした。道迷いしたら尾根に上がれ!は鉄則でしょうから、南稜に取り付いたことまでは正解と思いますが。いかがでしょうか。

最後に「第2ルンゼ」のことですが、これも報道のままですので、現時点では信用せざるを得ないですね。私も調べたのですが、実は「第2ルンゼ」の位置が判らず書き込んでしまいました。もう一つ北のルンゼのようですね。
しかし一方「山頂に達しないと2ルンゼには落ちません。」なら山頂で滑落するはずはないでしょうから、まったく不可解です。
報道の「第2」が「第3」であれば辻褄が合いますが、後日報道訂正があるかもしれませんね。
いずれにせよ、生還者には正しい事実を述べてもらい、報告を公開して頂きたいものです。
2015/2/19 10:22
RE: 阿弥陀岳遭難を考える
 pasocom さん、今日は。

 私は、最初にこの遭難を聞いた時、「切ない遭難だなぁ」と言ふ事でした。
 STAP 細胞事件を連想しました。少し違いますが、笹井さんと小保方さんの関係に似ていると思いました。

 この遭難の第一の原因は、一年生の女子部員を連れて行った事でしょう。しかも、一人だけ。この点に関しては、私は、部長の教授がどんなアドバイスをしたのか、疑問に思っています。
 そして、行くことになった5人で、どんな作戦会議を持ったのか、どんな話し合いをしたのか?

 単に、日本山岳会の学生委員長(らしい)だから、ヒマラヤの経験者だからと言ふ事で、誰も口を挟めなかったと言ふ事がなかったか?

 第二番目は天候を甘く見たか、見損なった事だと、思います。

 遭難者には酷な言い方ですが、私はリーダーも一緒に無くなった事で、救われた気持ちになりました。

 その他沢山の疑問があるようですが、事故は通常一つか、二つのミスではなく、三つ・四つと重なって起きるもので、大学の報告書が出れば、3人は生きて帰ったものが居ますから、分ると思います。

 また、それが分る様な報告書が出て来る事を切に望みます。中高校の教育委員会の報告書の様な、責任逃れの報告書では許されません。
2015/2/19 14:04
RE:mesnerさん/ 阿弥陀岳遭難を考える
コメントありがとうございます。

やはり登山初心者の女性を連れて行ったことが根本の原因とお考えなのですね。
その方が本当に高校生まで一切ハイキングさえしたことがないのか、個人的に多少の心得があったのか詳しくはわかりません。その辺の事情は主将本人も同様ですね。
大学に入ってから登山を始めたとのことですが、3年で欧州アルプスに遠征。4年でヒマラヤの未踏峰に隊長として登ったとか。たかだか登山経験4年でそこまでできる(それをさせる)のが驚きです。

その主将当人がヒマラヤはともかく八ヶ岳をどの程度熟知していたのかもわかりません。ちょっと知っていれば中岳のコルで反対側に降りるなど考えられませんね。
また冬の八ヶ岳の天候のことも深刻には考えていなかったのでしょう。当人にとってはそれでよくとも同行者にとってどうだったのか。
スポーツや芸術の世界でよくあることですが、当人が才能を持っていることと、それを他の人に伝える、また指導できることは別物ですね。

事故は単一の原因ではなく複数の原因が「運悪く」重なると起こる。これは些細な道迷いでも経験することですね。
そう考えると、その中の一つでも原因を潰していれば最悪の結果にはならずに済んだということでしょう。
その分岐点がどこにあったのか。後に続いて行く我々にとって教訓になるような報告書を出していただけることを願うばかりです。
2015/2/19 14:30
RE: 阿弥陀岳遭難を考える
pasocomさん、おはようございます。

視界が悪いとはいえ、中岳のコルから南に降りた、というありえないところが1つのなぞかと思います。

ここについては、anbyさんがご自身の日記にて、もともと、1日目:阿弥陀の北稜、2日目:阿弥陀の南稜、と南北稜を走破する計画だったのでは?と考えると、行者小屋についた3人が夜2人が帰ってこなくなるまで切迫感がなかったのも、計画通りだったからでは?との推測をされています。これはありかな、と思いました。

あとルンゼの場所は私も調べました。P3の下は第3ルンゼというようです。第2ルンゼを滑落するにはP4以降に滑落したと思われます。低体温症になると、足が動かなくなり、動いても酔っ払いの千鳥足程度しか動きません。(昔、11月の編笠山でそうなりました)。一度低体温症になると、森林限界以下に戻らないと回復は難しいです。南稜のこの付近を歩いたことないのですが、千鳥足状況ではなんでもないところでも滑落はありえると思いました。

それから、今年の八つの雪の量かな?今年の八つのラッセルは例年より1ランク上と感じます。私の想像では、多少の悪天候でも、阿弥陀の北南稜の踏破は、計画どおりできるつもりでいた。しかし、例年以上の雪に苦しめられ、それをきっかけにもっとも弱い女子学生が低体温症になり動けなくなり、このような事態となった。

最重要な判断ミスは、中岳のコルを南下してビバークして南稜を上れると考えたところ。あと、この主将は自分では低体温症になったことがないので、低体温症になってもがんばれば登れる、救助要請は不要、と思ったところが、死ぬか生きるかの最後の判断ミスでは?

実は計画通りだった、という仮説に基づいて考えてみました。
2015/2/20 6:27
RE:totoroさん/ 阿弥陀岳遭難を考える
コメントありがとうございました。

aoiyamaさんがおっしゃていますが、中岳のコルには降りずに直接立場沢に下りてしまった、という可能性もありそうです。ただ報道の文章ではどう読んでも中岳のコルから間違えた、と読めますね。でも自分の体験からもそれはあり得ない気がします。
このパーティーは4泊5日の日程。私は入山日の7日と下山日の11日は除いて、中3日であちらこちらと考えましたが、報道では11日に阿弥陀岳の予定だったとのこと。すると4回山行できる計算です。「岩場登り」が目的であれば、石尊稜とかの横岳西壁も考えていたかもしれません。ビバークのアクシデントがなければ、行者小屋から南稜を登る行程は取りにくいですから、当初の計画に南稜が入っていた可能性は低いと思いますが・・・。
故意か過失でかわかりませんが、立場沢に下りてしまって「これ幸い」と南稜に取り付いたのでしょうか?

ルンゼの場所については不思議なことです。私が調べたりaoiyamaさんがおっしゃるのは「P3〜山頂」が3ルンゼですね。P3下は「クリスマスルンゼ」と呼ぶとか。
http://www.joy.hi-ho.ne.jp/kayak/010106.htm
2ルンゼに落ちるには「山頂〜摩利支天」あたりで滑落しないとおかしいようです。

女性の「低体温症」についても不思議です。二人が9日のうちに滑落したとすれば、夕方以降になりますが、それまでは比較的に好天で風も弱かったはずで、日中の歩行ですから、その間に低体温症になったとは考えにくい。女性は滑落後、雪に埋もれてしばらく生存されていて、最後に低体温症でなくなったんじゃないかと推測しますがいかがでしょうか。

結局、どこでいつころ滑落したのか?滑落した可能性は9日〜11日までありますし。それがはっきりすればもう少し全貌が明らかになるとおもうのですが。
生還された3人には本当のところの話をしてほしいですね。なにか不自然な気がしてなりません。
2015/2/20 7:57
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