この「春一番」な時期に目につくのが黄色い花だ。
似たような5枚花弁の花なのだが、調べると科や属が違っていたりでなかなか複雑で覚えきれない。
そこで、これから咲き出す高山のものと合わせて備忘録的に書いておこうと思う。
【バラ科】[キジムシロ属](バラ科は葉は3枚づつで縁に鋸歯=ギザギザがあるのが特徴)
・キジムシロ(葉がやや巾広で丸みがある。葉の色が赤茶色がかっている。花は径2cmほど。低山や野原に自生。)
・ミツバツチグリ(茎が15cmほど長く伸びる。花径1-1.5cmで小さめ。)
・ヘビイチゴ(葉は3枚で鋸歯がするどくない。里や野原に自生し、山には少ない。)
・ミヤマキンバイ(高山に咲く。花径は2cmほどでやや大きい。)
・ツルキンバイ(低山や野原に咲く。鋸歯は荒く、ランナーが長く伸びて地を這う。)
【バラ科】[ダイコンソウ属](葉に顕著な鋸歯がない)
・ミヤマダイコンソウ(高山の岩場に自生。葉は3枚だが先端の葉が大きく丸い。)
【キンポウゲ科】[キンポウゲ属](キンポウゲ科は葉が細長くいくつもに裂けているのが特徴。)
・ウマノアシガタ(日当たりの良い野原に自生。葉は単葉で細長い。花柄がひょろりと伸びている。)
・ミヤマキンポウゲ(高山のやや湿気のある所に咲く。花は径2cmほどで縁が波打っている。)
【キンポウゲ科】[キンバイソウ属]
・シナノキンバイ(高山に咲く。花径は3-4cmと大きく先端が尖りぎみ。)
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ヘビイチゴには近種として「オヘビイチゴ」や「ヤブヘビイチゴ」というのがあるようだ。
また「ミヤマキンバイ」はバラ科なのに「シナノキンバイ」はキンポウゲ科でややこしい。あれこれの花の名前が似ているのも頭が混乱する元だね。
「キジムシロ」と「ミツバツチグリ」なんてのは現場で見分けるのはかなり難しそうだ。
こんなサイトも。
http://blog.goo.ne.jp/tokkuri-bikkuri/e/a1d21e4dd43538ad27dc1ed4b62ae6a5
おはようございます。
高山植物の黄色い花の代表格というと、シナノキンバイ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンポウゲと思っています。
ダイコンソウは葉っぱを見て、葉っぱが丸ければダイコンソウだと判別しています。
ミヤマキンポウゲは下山中にこの花を見ると沢が近い(水場が近い)ことを教えてくれるので他の黄色の花とは場所で区別がつきやすいと思っています。
シナノキンバイとミヤマキンバイは正直なところ現場ではよく分からない(私だけ?)ですが、シナノキンバイは大抵ハクサンイチゲと同じ場所に咲いていたりするし花が大きいし雰囲気で区別している感じです。
他にもキンロバイとかありますが、これは雰囲気とか場所とかで明らかに分かりますね。
コメントありがおうございます。
「代表格はシナノキンバイ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンポウゲ」は間違いないですね。
北アの方ではシナノキンバイが優勢かも。
ダイコンソウは葉っぱの形が明らかに違いますから分かりやすいですが、砂礫の中から茎と花だけ出ているようなのだと、私には花だけでは区別ができません。
ミヤマキンポウゲは湿気の多いところに咲くので、おっしゃるように「水場(沢)が近い。」という目印になります。
ミヤマキンバイとシナノキンバイは名前が似ているのでややこしいですが、バラ科とキンポウゲ科で葉の形が全然違い、案外見分けやすいでしょう。
むしろ、同じキンポウゲ科のミヤマキンポウゲとシナノキンバイの見分けが私もわかりません。
やはり咲く場所がミヤマキンポウゲは湿気多いところ、シナノキンバイは花が特に大きいということでの見分けでしょうか。
たびたびですいませんが、
山の花を覚える場合、私の場合ですがやっぱり慣れみたいな雰囲気で覚えているように思います。
ダイコンソウのような丸い葉っぱや、チシマギキョウとイワギキョウの区別(下を向いていて毛が生えているのがチシマギキョウ)のような簡単な場合は明確ですが、シオガマの区別、オタカラコウとメタカラコウの区別とか、ハクサンチドリとテガタチドリの区別とか、真剣にやれば区別する方法は工夫できるでしょうが、私の場合は適当にその花の雰囲気や環境を覚えていてそれで通用している感じです。同行者への説明とかはそれで十分です。ただ、こういうヤマレコのような場所に花の名前を書く場合は間違っていると恥ずかしいので注意が必要ですね。また、山に行けば咲いている場所の環境や季節から何の花か分かる場合が多いですが、写真だけだと分からないので、やっぱり雰囲気とかで総合的に覚えているのだと思います。
その意味で、山ではミヤマキンポウゲとシナノキンバイは私はほとんど間違えることはありませんが写真をみてどうだと言われると分からなくなりますね。
山行の場数というか経験というかが豊富にあれば、やはり雰囲気で判別できると思います。
この日記で書いたものも、文章で判別と言うよりも咲いている時期や環境から判別した方が簡単でもあり正確でもありそうです。
ただ、同じような時期に同じような場所に咲く花も多いので、そういう場合は悩みますね。
レコに書き込む花の名を間違えると、それを見て次の方も間違えてしまうことになるでしょう。まるで雪山のミストレースのようなことになりますね。
ですから自信が無いときには「これは○○か?」などと書くようにしています。
pasocom さん、こんにちは。
素晴らしい企画ですね。
山行中は、とりあえず写真に撮ります。
その後、記録をアップする段階で調べるのですが、その段階で初めて珍しい花だと気付く(汗)てな事の繰り返しです。
以前に入笠山のロープウェーでもらった花の小冊子が役立ってます。
来月はキタダケソウを見に行く予定のダン之助でした。
いやあ、「企画」ってほどのことではありません。
皆さんのレコを拝見すると、その時その時に「ああ、これはそう言う名前の花かぁ・・・」などと覚えた気になるのですが、別の人がほとんど同じに見える花を別名を書かれていたりする。で、詳しく調べると確かに違っていたり、いや同じだろ、と思ったり。
ですので、ここらでそういう散発的な覚えをまとめておかないと「知識」にならんなあ、という記録です。
山に行ったらとりあえず写真に撮るというのは良い心がけですね。私は名前がわからない花はほぼスルーすることにしています。名前を調べるのはなかなか苦労なので。いいかげんですね。
黄色の花は難しいですよね…
帰って図鑑みたりするけどそれでも区別がつかない場合が多いです…
特にキンポウゲ…さっぱり区別つきません…
コメントありがとうございます。
この時期の山には黄色い小さな花がいっぱいですね。上に挙げたもの以外にもキスミレ類やタンポポ、菜の花みたいなのまであります。
だんだんわかってきたのですが、花の区別は花ではなく、裏側のガクとか葉っぱとかで区別できるものが多いようですね。
だから写真に撮るときは特に葉を一緒に写すようにしています。それでもわからない、ってこともしばしばありますね・・・。
黄色い花はたくさんありますね。
僕など、花ばかり見て考え込んでいましたが、パソコさんの覚え書きでもそうですが、違いは葉っぱなんですね。よく花だけの写真を撮ってしまうと、わかると云う人に見てもらっても、葉っぱをみないと、と云われます。冬枯れの樹木でも、幹を見てもわからず、足元の葉の形で樹種がわかること、多いです。
そうなんです。花も木も葉で区別する方がずっと明らかにわかることが多いですね。
だから花の写真は必ず葉っぱまで入れて撮るようにしています。
それに写真には写りませんが、m_asaiさんがおっしゃるように咲いている環境ですね。森林限界を超えたような高い山なのか低山なのか、乾燥地か湿地か、土か砂礫か(これは写真に写りますね)、などから判断できることも多いと思います。
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