人のレコードコレクションを見るのはドキドキ楽しい。18歳の音楽家志望青年の部屋に入ると、60年代〜80年代のLPジャケットがびしりと壁一面に飾ってあった。ビートルズ、イーグルス、ワム・・。音楽歴数年でも、いいものにたどり着くまでの時間は早い。
確かに自分の聞いていたものも、80年代には60年代、90年代には70年代の音楽が多かった気がする。
車とギターはカッコで選びますよ!という友人がいる。それもやはり20年以上前のものが最高なのだと。
流行りものは中途半端に古いと古臭い。邪険に扱われ捨て去られる。しかしある時間をブレイクスルーすると、輝いて見えてくるから不思議だ。
住宅や建築物のデザインはどれも時代によって画一的な割に流行りが変わるので、慣れれば、街を歩いて見る建物が何年頃の建築だと、すぐわかる。これもある期間は古臭くて古臭くて我慢がならないのだろう、金さえあれば建て替えられてしまうし、決してリバイバルなデザインなどは行われない。しかしある時間をくぐると、「シブいじゃん」てことになる。建築だと50年は必要かな。50年持たないものは、安普請である。
先日、松本市のラジオ博物館に入って、ご主人とみっちり語った。ラジオも常にかっこよさを追求してきたもの。うちにも70年代のものが3台ある。いまもアナログ放送が続き、実用できる電化製品でビンテージものがある最後の分野かもしれない。テレビも、パソコンも、携帯電話も、外とつながるものは進化が激しくてビンテージを使うことが不可能。抜け殻の置物としてしか存在できないから。
淘汰と熟成で、50年、100年、1000年残ったものは消えていった多くの屍の上にある。てことは古いものほど高品質ってこと。
自分の作りだしたものは20年後にも受け入れてもらえるのか・・・自問である。
yoneyamaさん、こんばんわ。
時代の移り変わりの時期なんでしょうか。
平成が終わる。その前の昭和がありがたく
珍しがられる。最近、昭和レトロ風の
家電がブームになりつつあるようです。
そろそろ昭和の貧乏長屋すら保存しなけりゃ。
なんてことになりそうです。
そういえば、私も筑豊炭田に貧乏長屋を探しに
行ったっけ。。時代を越えて生き残るもの。。
これすなわち本質をついたよいもの。という
ことなんでしょうね。
炭鉱住宅のような安普請の建物を保存するのは、高品質のものを保存するより難しいですよね。昭和の、馴染み深い懐かしい建物の殆どが安普請で、ちょっと情けないところです。戦後の建築には、数百年誇れるほどのものがなかったのか?と。
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