槍ケ岳・穂高岳(槍〜北穂〜奥穂〜ジャン〜西穂)


- GPS
- 56:00
- 距離
- 35.5km
- 登り
- 3,034m
- 下り
- 3,034m
コースタイム
- 山行
- 8:28
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 9:25
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 7:25
- 山行
- 10:16
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 11:00
天候 | 【1日目】晴れ 山はガスがでていた 【2日目】晴れ 朝のうちガスが出ていた 【3日目】晴れ 夜に少しだけ雨がテントをたたいていた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【帰り】上高地−(バス)−新島々−松本−(あずさ)−新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
この山域は岩場の稜線が続く。今回は晴れの日がが続き岩は乾いていて歩きやすかった。ただし高所での行動で安定して動けバランスがよくないと危ない。 |
その他周辺情報 | 上高地温泉ホテルで入浴できる。12時半から15時半まで受け付けは15時まで。市営のアルペンホテルは終了時間がもう少し早いのでこの時間では入浴できない。小梨平のキャンプ場は入浴できる |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
着替え
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
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感想
このときまで何回かこのコース、特に西穂〜奥穂を歩くつもりで上高地来たがそのたびに雨が降って、この時まではだいたい奥穂から下山していた。今までは穂高岳山荘に泊まって西穂高に向かうことにしたが、今回は槍ケ岳からテント泊で南に向かうことにした。ちょっと長いが槍から穂高まで稜線伝いに歩いたら面白いなと思った。テント泊で極力軽量で持ち物を少なくして40Lザックにつめ食料も乾燥ものだけにした。ただし水だけは稜線なので4Lもっていった。槍で1泊、穂高で1泊の2泊3日の予定だ。
【1日目】 いつものとおり夜行バスで上高地に入る。この季節は6時前でもまだ明るい。上高地から明神、徳澤と休まずに通過して横尾で休憩する。いつもはここから涸沢に入ることが多かったがこの日は槍沢を登っていく。今回はじめてダブルストックを使ってみた。ストックは結構歩く力になるかもしれないと思った。晴れているが稜線はガスがかかっている。一の俣谷、槍沢ロッジ、ババ平と進み水俣乗越の分岐を過ぎると槍沢が大きく開けてきて稜線が見えてくる。槍の穂先にガスがかかっている。ここからの登りが結構きつい。殺生小屋が見えているがなかなか近づいてこない。殺生小屋を過ぎ槍の穂先が見えるがやはり遠い。ジグザグに登っていくとやっと槍が岳山荘につく。受付をしてテントを指定された番号のところに張る。ここはテント場が限られているので先着順みたいだ。荷物を片付けカメラだけ持って槍の穂先に向かう。平日なので登り降りとも渋滞はなく順調に登れる。山頂ではガスがなく見晴らしがよかった。しばらく展望を楽しみテントまで降りこの日の行動を終わる。
【2日目】 この日は穂高岳山荘のテント場までの予定で歩き始める。この日も晴れている。ここを歩くのは二度目になる。初めて北アルプスに登った時に新穂高から槍に登り北穂高岳まで歩いた。飛騨乗越、大喰岳、中岳、南岳と稜線歩きのあと大キレットに降る。南岳小屋は30数年前に泊まったことがあるがこんなに大きくなかったと思った。大キレットは飛騨側にジグザグに降った後長いはしごを降りる。そこからキレットの岩場歩きが始まる。依然来たときは初めての山歩きだったので両側切れ落ちたところを通過する怖さがあったが今回は慣れてきたのかこの程度だったのか思いなんなく通過した。北穂の登りも急な壁を登るような思いがあったがあのころはこのくらいの登山道に恐怖心があったのかと思う。この斜面を登ると北穂小屋のテラスに出る。少し休憩する。すぐ上が北穂高岳北峰。展望を楽しむ。ここから涸沢岳まで再び岩場がつづくので気を引き締めていく。飛騨側から涸沢側と岩場の登り降りが涸沢岳に登るまで続く。真下に涸沢ヒュッテが見える。涸沢岳からはなだらかな下りで穂高岳山荘に着く。穂高岳山荘に着いたときは時間がまだ早いと思ったがテントがもういくつか張られている。テントスペースを見つけてテントを張る。まだ早かったので小屋の前のテラスでビールを飲んですごす。明日も晴れそうだ。
【3日目】 この日は、いよいよメインイベントの奥穂−西穂のルートにはいる。テントを撤収し小屋前のテラスにでる。小屋前の梯子を登り山頂への登山道を登っていくと常念岳のほうから朝日が昇ってくる。梯子の上の普通の登山道を登っていくと奥穂高岳山頂に着く。奥穂高岳山頂の大ケルンの上には多くの人がいた。ご来光をみるためだと思う。山頂も朝日を受けて明るい。ここで少し休憩し馬の背に向かう。今日はジャンダルムへ向かう人も多いようだ。馬の背の下りは渋滞していた。降る人の後につづいて少しづつ岩場を降りていく。鞍部に降りてロバの耳の壁面の岩場を進む。見ていると足場がどこにあるかわからないが、行ってみると意外に登るのに問題なく歩ける。ここからはずっと岩場の歩きだ。しかし足場はしっかりしているし手がかりも多くガレ場の歩きよりもいいかもしれない。ジャンダルムの奥穂側も登れそうな気がしないでもないが安全をとって信州側からトラバースし西穂側の鞍部に出る。ザックをおろし空身で山頂に行く。当然ながら360度見晴らしがある。展望を楽しみ再びザックを背負いここから天狗のコルに向かう。両側が切れ落ちた岩の上では立てなくて這っている人もいる。通過するのを待つため歩きにくい。岩をつかみながら楽しんで登ると逆相スラブにでる。ここに長い鎖場があり西穂側から登ってくる人が多くいて通過するのを待たなければならない。脇をおりようと進むと下が切れ落ちているので降りられない。登る人が一段落するまで待つ。ここを降りて間ノ岳の登りになる。間ノ岳と岩に書いてある山頂を通り次の赤岩岳に進む。この先の赤岩岳は以前西穂高岳に登った時にもうちょっと先までと思ってここまで来たことがある。ルンゼ上の岩場を登りピークを一つ越すと西穂高岳に着いた。ここまで来ると人が多い。ピークをいくつか越して西穂独標に着く。ここからまできたら安心だと思ったら何でもないところで細かい石を踏んですべったら尾てい骨がちょうど石のかどにあたり、したたか打ってしまった。しばらくたてなかった。少し休んで痛みがおさまってからゆっくり歩き始める。早く歩けなくなった。西穂山荘の小屋までゆっくり歩き、飲料を買い水分補給する。のどが渇いていた。西穂高岳に着いたときに水がなくなって体に水分が足りなくなったのが滑った原因かなとも思った。休憩して再びゆっくり上高地に向かう。あとから高校生が追いついてきて話をしながら降った。やはり奥穂から来たといていた。高校生くらいの年でここを歩いた経験を持つのはうらやましいと思った。
田代橋に降りたら15時を過ぎていた。上高地温泉ホテルは受付15時までなのですぐにいったが温泉券の自動販売機は停止していた。フロントで20分でもいいからとお願いしたら15時半までならいいというので温泉に入った。三日間も山にいるとさっぱりして帰りたい。入浴できてよかった。
やはり今回歩いた部分は晴れていてこそ楽しいコースだと思う。ずいぶん前からここを通して歩きたいと思っていたが願いがかなってよかった。しかもテント、食糧、水を4L担いで歩けた。もうこれからはこんな歩きは無理かもしれない。特に奥穂高岳からさきの馬の背、ロバの耳、ジャンダルム、天狗の頭、間ノ岳などどこをとっても面白い場所だった。最後に痛い目にあったが思い通りの稜線歩きができていい山旅だった。次回ここを歩くときは小屋どまりで荷を軽くして歩きたいと思う。
2016年11月23日(水)勤労感謝の日に記録 残しておきたいと思ったこの記録を残した。次回このコースを歩いて見たいと思っていたがなかなかここに行く機会を作れないのでいまだに歩いていない。
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