昨年のリベンジ。西穂からジャンダルム、キレットを越え槍へ。快晴で最高!
- GPS
- 49:30
- 距離
- 27.1km
- 登り
- 2,617m
- 下り
- 3,706m
コースタイム
山頂駅9:30-9:55西穂山荘9:55-10:40独標10:50-11:30西穂高11:45-12:25間ノ岳12:35-13:05天狗の頭13:15-13:30天狗のコル13:35-14:55ジャンダルム15:25-16:05奥穂高17:15-17:35穂高岳山荘
2日目
穂高岳山荘5:50-6:05涸沢岳6:35-7:50北穂高岳(小屋)8:30-9:25長谷川ピーク9:45-10:40南岳小屋(獅子ヶ鼻)11:10-11:20南岳11:30-12:15中岳12:35-12:55大喰岳13:10-13:45槍ヶ岳山荘16:15-16:30槍ヶ岳17:30-17:40槍ヶ岳山荘
3日目
槍ヶ岳山荘5:25-5:40槍ヶ岳6:15-6:25槍ヶ岳山荘7:40-8:00千丈乗越8:05-8:30千丈分岐8:30-8:50槍平小屋8:50-9:10滝谷小屋9:15-11:00新穂高
天候 | 10/28 快晴 10/29 快晴 10/30 高曇のち雨または雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
新穂高ロープウェイは激混みで予定が大幅に狂いました。 平日始発は8:30、荷物量込み片道1800円。 この時期、平日でも朝一に乗りたい人は早めに並ばないと乗れません。 私は8:10着でしたが切符が買えたのが8:30で、乗れたのは8:45頃。 第2ロープウェイが9:00過ぎ発となり、9:20過ぎに第2ロープウェイ着でした‥ |
コース状況/ 危険箇所等 |
思いついたところのみ。 ■西穂-天狗のコル 浮石多し、要注意。ルート自体は特に問題なし。アップダウンが激しいので体力の消耗に注意。 岩場に慣れていない方にはキツイでしょう。 ■天狗のコル-ジャンダルム 急な登りですが特に危険箇所はないかと。 ■ジャンダルム 直登する場合、浮石と落石に注意。ちょっとした落石が洒落にならないことになります(誰もいなくて良かった‥) ■ジャンダルム-奥穂 ややアップダウンがありますが、西穂-天狗を思えば楽です。 ■涸沢岳-北穂高岳 アップダウン多し、3点支持や岩に慣れていない方にはキツイかも。 ■北穂高-南岳小屋(キレット) 北穂〜長谷川ピークはガレ&ザレており、浮石、スリップや落石に注意が必要。 長谷川ピーク〜南岳小屋はハシゴが多くそれほど難しくはないかと。 ■千丈沢乗越-千丈沢乗越 短い区間ですが登山道の侵食が酷く、下りに使うとキツイ。 あまり使わない方が良いかと‥(まぁ中崎尾根を通る人以外使わないと思いますが) |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
昨年二回も調整したのに、天候と怪我でいずれも断念した、キレット&ジャンダルム。
槍より(ガスに萎え南岳で下山)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-78903.html
西穂より(足痛でリタイヤ)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-83157.html
今年もなかなか挑戦の機会がなく、冬も間近に‥しかし10月末に三連休が確保でき、リベンジすることに。
新穂高ロープウェイは平日は臨時便がない限り8:30が始発のため、9:00が登山スタート。
やや厳しい気もしますが、いざとなれば引き返すか天狗から上高地へエスケープすれば良いと考えました。
時間的に厳しいこともあり、軽量化のため小屋装備。と言っても貧乏なので素泊まりとし、更に念のためツェルトと寝袋装備。
水3Lで14.0kgと小屋泊にしては重装備?なお今回は念のため、ヘルメットを買って装備してみました。
あと、全ての岩場で鎖等の人工物に触れず(さすがにハシゴは無理ですが)、岩登りを楽しもうと思ってました。
■1日目
前回の反省を活かし、前日入り、1:30に新穂高駐車場着、無事駐車場確保。
平日だけにがらがら。まぁ睡眠時間を確保することが大事です。
酒飲んで就寝し、7:00起床。しかしついついダラダラしてしまい、8:00スタート。
急いでロープウェイ乗り場に行くと、団体客で激混み!
チケット確保できたのは8:30。始発は行ってしまい、山頂駅に着いたのは9:30。30分の遅れは痛い‥
やはりジャンダルム&キレットとは縁が無いのか、とややネガティブ思考に。でもここまで来たらやるしかない!
12:00に西穂をジャンに向けて出発できなければ戻るつもりで、(自分的には)ハイペースで西穂へ。
独標まで休憩なし、独標も10分休憩で西穂へ。頑張った成果か、11:30に西穂着。頑張りました。
ちなみにこの間に、ジャンを抜けて来たであろう二人とすれ違いました。
そしていよいよジャンダルムへ向かいます。前回足首の痛みにくじけた赤岩岳はクリア。前にも後にも人影なし。
間ノ岳へ向かいます。浮石にひやひやしながら間ノ岳到着。
最高の天気です。ってか10月末なのに暑い。メットが蒸れまくりでした。良いペースですので、しばし休憩。
楽しみにしていた逆層スラブは意外に楽勝でしたが、油断は禁物。
というか、後半で足が攣りそうになりました。前半のハイペースが祟ったか?
まぁ足が攣ってもちょっと休めば動けることはサッカーで散々経験していたのでストレッチで誤魔化し、天狗の頭へ。
ジャンダルム高ぇーーー。しばし見惚れつつ、天狗の下り。意外に急激な下りで、なかなか大変でした。
登りだと大変そう。途中、山小屋の補給ヘリがすごい勢いでそばを通過し、めちゃ焦りました‥。
天狗のコルからジャンダルムを見上げると、どこ登るの?って感じ。
ちなみにこの間、色んな場所でビバークポイントらしきものがありました。
でも、落石来たらヤバイところもありましたが‥(汗)
時間は13:30。15:00までにジャンダルムと思っていたので、良いペースです。
ここからの登りは意外と難易度は低く、落石を起こさないよう注意すればOKな感じでした。
そしてついにジャンダルムの下に到着!
さっそく勢いよくジャンダルムに直登してみたら意外にガレガレで、小さな落石を起こしてしまいました。すると一気に凄い落石に‥(汗)
音の激しさにびびりまくりました。誰も居なくて良かったです。猛省。
ここから慎重に登り、ついにジャンダルムのてっぺん!最高の快晴で、諦めずに挑戦してよかった!!
パノラマ写真撮りまくりました。ここから見ると意外に奥穂はなだらか。前穂は険そうです。
日暮れまでに奥穂に着ければ良いかなと思ってまったりしようと思ったのですが、よくよく見ると馬の背の手前にアップダウンが見え、名残惜しかったですが30分ほどで出発。
が、アップダウンはここまで来れば大したことはなし。馬の背は戸隠の蟻の門渡りのが高度感があるなーと思いました。
西穂から誰も会えませんでしたが、ここで初めて前穂から奥穂へ向かう人が見え、ちょっと安心。
そして、念願の奥穂の山頂。奥穂にはジャンかキレットから登ろうと誓っていたので、感慨もひとしおです。
小屋に向かっても良かったのですが、登り返すのも面倒なのでカップラーメンを食べながら日暮れを待ちます。やはり日が沈むと寒かったですが、赤く染まる山々が綺麗でした。
笠の向こうに沈む夕日を見届け、穂高岳山荘へ。平日のためか小屋は空いてました。
移動距離は短かったものの、ふくらはぎと太ももがヤバイ(汗)
夜、星空撮影をしたかったですが消灯後は寒さと疲れで爆睡でした。
■2日目
やっぱり朝寝坊(汗)
涸沢岳の山頂でご来光ピンチ。山頂手前で太陽が出てきちゃいました‥
最後はダッシュでなんとかセーフ?天気予報的に心配してましたが、なんと今日も快晴です。
朝ごはんのパンを食べながら、しばし絶景に見惚れます。
しかし北穂への道もかなり険しそう‥コースタイムこんなかかるのか?と思ってましたが、納得。涸沢からみるとキレットが二個あるように見えます(汗)
一般登山道(?)にしては岩場的の難易度がなかなか高く、更なる岩場にテンションは上がります。
朝早くは誰も行動していないのか、最低コルまで誰にも会いませんでしたが、コルの先でようやく2名(共に単独)とすれ違い。
前日が平日だけに、人は少なく自分のペースで岩に没頭でき、幸せ。ほどなく北穂に到着。意外になだらかな山頂です。
下を見ると、キレットに向かう先行者が。せっかくの晴天なので、北穂小屋の展望デッキ(?)でキレットに向け、エネルギー補給。
要らないかなと思いつつ、槍まで水場がないので2.5Lの水で挑みます。
下っていくと、あっという間に北穂小屋が小さく。さらに下るとザレザレな場所があり、緊張感が高まります。
ここを下っていたら、先行者に追いつきました。が、マイペースで行きたいので写真を撮りながら進み、長谷川ピークでは大休止し、先に行ってもらいました。
いよいよ、南岳の急な登りへ。前半はハシゴ連発でしたが、後半はガレ場で意外と楽でした。(もちろん体力的にはしんどいですが)
鷹だか隼が飛んでおり、優雅だなーと思ったら、その後オコジョに初めて出会いました。どうやらこの子を狙っていたのね‥
せっかくの快晴、誰もいないので獅子ヶ鼻で穂高岳山荘の弁当をいただきました。
まったり歩いたつもりでしたが意外と早くついたので、逆さ槍を見に行こうかと思ったりしましたが、せっかくなので小屋でまったりしようと、だらだら歩き槍ヶ岳山荘に到着。
このまま槍登って下山できると思いましたが、せっかくなので予定どおり小屋泊。
2時なので宿泊者も4-5名ほど。槍の上は貸切状態でしたが、夕暮れに上がろうと周りを散策したり、昼寝したり。幸せです。
夕刻、槍に上がりましたが残念ながら西の空は雲が出てきており、綺麗な夕日は見れませんでした。
ちなみに日暮れ後もどんどん登山者がやってきて、この時期にしてはけっこうな盛況だったのでは?
■3日目
朝起きると、なんと雪が降ってます(汗)
槍に登っている人は見えたので、自分も上がることに。しかし雪でハシゴや岩場はややスリッピーでした。
前回テン泊で寒くてできなかった待望のご来光。ややガスが出てきましたが、それもまた良い感じでした。
しかしだんだん雪がひどくなり、全体がガスに覆われたので下ることに。
軍手がびしょびしょになり、手がやばかったです(予備に防寒用グローブ二つ持ってましたが)。
スリッピーなので人工物に触れまくりながら下りました。
何もなければ、西鎌尾根で双六経由行きたいなーと思ってましたが‥
夕刻にサッカーのナイターがあるので昼位に下山しなければならず、せめて西鎌尾根〜中崎尾根で下山しようと西鎌尾根をまず下ってみました。
硫黄岳が綺麗に見え感激でしたが、雨がひどくなり途中で素直に千丈乗越から飛騨沢へ。
雨はどんどん酷くなるので、休憩なしで下山する方向に。
滝谷の渡渉で滑って左足が水に浸ったりしましたが、11:00に無事(?)新穂高に到着。
一度も入ったことのない深山荘の内湯に浸かり、帰路についたのでした。
ちなみにサッカーは雨で中止でした。けっこー体力的にきつかったので、良かった(笑)
念願のジャンダルム〜キレット、最高でした。
来年は前穂の山頂を踏むことと、北穂小屋(テン泊も良い)に泊まってみたいなーと思いました。
ついでに涸沢に降りて紅葉のパノラマコースも歩いてみたいです。降りたら人ごみで死にそうですが。
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