ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1555384
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

変則裏銀座テン泊縦走 烏帽子岳〜野口五郎岳〜鷲羽岳〜双六岳〜笠ヶ岳

2018年08月11日(土) 〜 2018年08月14日(火)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
32:21
距離
57.9km
登り
4,801m
下り
4,770m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:00
休憩
1:39
合計
9:39
4:30
74
5:44
5:44
326
11:10
11:45
25
烏帽子小屋
12:10
12:10
16
12:26
12:46
12
12:58
13:11
11
13:22
13:53
16
2日目
山行
6:55
休憩
0:31
合計
7:26
3:35
6
3:41
3:41
139
6:00
6:00
13
6:13
6:21
27
6:48
6:48
5
6:53
6:53
54
7:47
7:49
44
8:33
8:45
31
9:16
9:21
18
9:39
9:39
29
10:08
10:12
49
11:01
3日目
山行
7:54
休憩
0:32
合計
8:26
4:58
44
5:42
5:42
8
5:50
5:59
20
6:19
6:19
21
6:40
6:40
26
7:06
7:07
23
7:30
7:33
2
7:35
7:35
11
7:46
7:48
2
7:50
7:50
42
8:32
8:32
12
8:44
8:44
12
8:56
9:09
5
9:14
9:15
5
9:20
9:20
12
9:32
9:32
37
10:09
10:09
37
10:46
10:46
72
11:58
11:58
4
12:02
12:04
2
12:06
12:07
35
12:42
12:42
42
4日目
山行
5:03
休憩
1:06
合計
6:09
4:36
11
4:47
5:18
9
5:27
5:32
26
5:58
5:58
39
6:37
6:41
2
6:43
6:52
46
7:38
7:40
129
9:49
10:00
9
10:09
10:09
13
10:22
10:22
13
10:45
ゴール地点
天候 11日 ガス時々霧雨 午後は晴れ間も、12日 朝だけ晴れのちガス 夜は雷雨、13日 ガス時々雨、14日 晴れ 午後は雨
過去天気図(気象庁) 2018年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
往復とも毎日アルペン号にお世話になった。
【往路】竹橋22:30発→七倉山荘4:00頃着
【復路】新穂高温泉14:45発→新宿22:00頃着
コース状況/
危険箇所等
【七倉山荘〜ブナ立尾根登山口】七倉のゲートが空くのが5:30なので、高瀬ダムまで歩いて行った。トンネルやシェッドが多いが、暗い中なのであまり気にならない。トラックが行き交う時間帯では気持ち良くないかもしれない。がんばったつもりだが、ダム堤体最上部で7〜8台の相乗りタクシーに追い抜かれた。

【ブナ立尾根】延々とつづく急登だが、整備されて比較的歩きやすく、登山口の12番〜烏帽子小屋の0番まで標定番号をたどっていくと苦しさも多少は紛れる。前半は霧雨まじりの蒸し暑さがたまらず、三角点(標高2200m、4番)で一旦傾斜が緩んだ後の最後の急登では晴れ間がのぞいたせいでこれまた暑く、着ている服は全て汗びっしょり。稜線に出てから少しだけ下った烏帽子小屋が天国に見えた。

【烏帽子岳〜野口五郎岳】歩きやすく眺望の良い稜線。烏帽子岳直下は急登で岩場のトラバース(鎖)あり。三ツ岳西峰〜野口五郎小屋間は岩場が結構ある。

【野口五郎岳〜水晶小屋】野口五郎岳から一旦下り、真砂岳の西側をトラバースして竹村新道分岐付近まではマサ状の登山道が多く比較的歩きやすい。その後は東沢乗越まで岩場が多くなり、いくつかの小ピークを越えていく。乗越からいきなりの急登で、その後も水晶小屋までは岩場混じりの急登が続く。この区間が2日目で一番苦しかった。

【水晶小屋〜三俣山荘】3年前にも歩いた区間で、ガスで何も見えない水晶岳はパス。ワリモ北分岐まではゆるやかな道だが、そこからワリモ岳と鷲羽岳の2つの険しいピークを越えていく。ワリモ岳直下は岩場でクサリもあるので要注意。鷲羽岳の長い下りも岩とマサですべりやすい。

【三俣山荘〜双六岳〜弓折乗越】ここも3年前に歩いた区間。出発からガスに覆われていたが一瞬だけわずかに覗いた青空にだまされ、稜線コースを目指す。三俣蓮華岳、丸山、双六岳のピークを越えていくも、3年前と同じくガスは晴れず、横殴りの雨も降りリベンジはならなかった。双六小屋からクロユリベンチ、花見平を経て弓折乗越までは緩やかなアップダウン。

【弓折乗越〜秩父岩】ここからは再び初めて通るルート。弓折岳から大ノマ乗越までは標高差100m余りの急降下で所々にはしごが設置されている。そこから大ノマ岳まで標高差200m以上の厳しい登り返し。大ノマ岳頂上では雨混じりでもあったが、山頂標識すらなく頑張ったかいが全くなかった。秩父平までは東側が切れ落ちた細い稜線上や稜線西側のハイマツ帯を緩やかに下って行く。秩父平には花畑が広がっていたがガスと雨で楽しむ余裕もなかった。そこから再び標高差150mほどの急登で、カール壁を思わせるような岩場をつづら折りで登っていく。南北方向の稜線にたどり着いてからも秩父岩(ガスで良く分からなかった)まで、さらに標高差100mほどの登り。大ノマ岳への登りと秩父平〜秩父岩の急登が3日目で一番苦しい区間だった。

【秩父岩〜笠新道分岐〜笠ヶ岳】笠新道分岐までは稜線のすぐ西側を概ねフラットにトラバースする。そこからは稜線上を緩やかにアップダウン。笠ヶ岳山荘に近づくと少しだけ登りの傾斜度が増し、テント場からは大きな岩が集積した区間で山荘〜笠ヶ岳山頂まで続く。3日目はガスで何も見えなかったが、4日目にはすばらしい眺望の稜線区間を満喫できた。

【笠新道】分岐標識から稜線まで少しだけ登った後は、カール底(?)の杓子平まで標高差400mほどの急降下。岩が多くて足場が悪いので歩きづらい。杓子平で一息ついてから、登山口まで標高差1000m以上の再びの急降下。急降下といってもつづら折りなので登山道自体の斜度はそれほどでもないが、最下部を除いて岩が多く、かなり歩きづらい。しかし、登りはもっと辛いに違いなく、すれ違った方々の多くは疲れ切った様子であった。
その他周辺情報 中崎山荘奥飛騨の湯 http://www.hikyou.jp/detail.php?shid=30601
平湯行き路線バスターミナルのすぐ上にあり、毎日アルペン号の待ち合わせ場所であるホテル飛騨の駐車場にも近く、時間待ちをするのに便利。
入浴料\800の日帰り入浴施設。かすかに青みがかった硫黄臭のする温泉で露天風呂もある。食堂や休憩室があり、ゆっくりくつろげて大変良かった。
この日はお盆のためか、食堂のメニューがざるそばとカレーに限られていたが、単品ならできると言われた朴葉みそをつまみに飲んだ生ビールは最高だった。
予約できる山小屋
七倉山荘
七倉山荘から2時間ほどで高瀬ダムに着いた。
直前で追い抜かれた乗合タクシーから次々と登山者が降りる。
七倉山荘から2時間ほどで高瀬ダムに着いた。
直前で追い抜かれた乗合タクシーから次々と登山者が降りる。
ダム湖の上流側を望む
1
ダム湖の上流側を望む
左岸アバットメントの不動沢トンネルを越えると、不動沢吊橋に出る
1
左岸アバットメントの不動沢トンネルを越えると、不動沢吊橋に出る
吊り橋を渡ったところにあるテント場付近から上流を望む。
青空が見えているが、基本はガスが多い。
吊り橋を渡ったところにあるテント場付近から上流を望む。
青空が見えているが、基本はガスが多い。
ブナ立尾根の登山口
ここから12の番号の遡りが始まる
ブナ立尾根の登山口
ここから12の番号の遡りが始まる
登山口左側の沢で水をたっぷり補給
登山口左側の沢で水をたっぷり補給
5時間以上の急登で烏帽子小屋にたどり着いた。
早速、受付をしてテン場へ向かう。
5時間以上の急登で烏帽子小屋にたどり着いた。
早速、受付をしてテン場へ向かう。
2〜3分ほどのテント場、午前中だが既にかなり混雑。
2〜3分ほどのテント場、午前中だが既にかなり混雑。
テン場付近は花畑
ミヤマリンドウ
1
テン場付近は花畑
ミヤマリンドウ
オトギリソウ、ウサギギク、ハクサンボウフウ?など
1
オトギリソウ、ウサギギク、ハクサンボウフウ?など
チングルマは綿毛
1
チングルマは綿毛
イワギキョウ
テントを設営し、烏帽子へ向かう。
まずは前烏帽子岳を越える。
テントを設営し、烏帽子へ向かう。
まずは前烏帽子岳を越える。
雲海と上空の雲にフレームされた青空
雲海と上空の雲にフレームされた青空
前烏帽子からの絶景
烏帽子岳と右側の南沢岳〜不動岳
2
前烏帽子からの絶景
烏帽子岳と右側の南沢岳〜不動岳
コマクサは終わりがけ
コマクサは終わりがけ
青空を背景に烏帽子の岩峰
3
青空を背景に烏帽子の岩峰
山頂拡大
人が立っているが、自分は絶対に無理。
1
山頂拡大
人が立っているが、自分は絶対に無理。
イワツメクサ
タカネツメクサ
烏帽子岳分岐
ミヤマコゴメグサ
2
ミヤマコゴメグサ
烏帽子岳山頂
岩の間には登れるが、先ほど下から見えた人は左の岩の上に立っていた。
1
烏帽子岳山頂
岩の間には登れるが、先ほど下から見えた人は左の岩の上に立っていた。
岩の間から反対側の下方を見る。
写真ではわかりにくいが、高度感が半端じゃない。
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岩の間から反対側の下方を見る。
写真ではわかりにくいが、高度感が半端じゃない。
こわさを我慢して山頂から、ガスに包まれた立山方面
こわさを我慢して山頂から、ガスに包まれた立山方面
前烏帽子に戻ってきたらガスがだいぶとれてきた。
烏帽子の左は五色ヶ原。
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前烏帽子に戻ってきたらガスがだいぶとれてきた。
烏帽子の左は五色ヶ原。
烏帽子と南沢岳の間に見える立山はまだガスの中
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烏帽子と南沢岳の間に見える立山はまだガスの中
ガスの向こうに先週登った針ノ木岳?
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ガスの向こうに先週登った針ノ木岳?
反対側の三ツ岳もガスがとれた
反対側の三ツ岳もガスがとれた
稜線の東側にはまだガスが残る
稜線の東側にはまだガスが残る
赤牛岳の山頂は結局見えなかった
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赤牛岳の山頂は結局見えなかった
烏帽子小屋に戻ってきた。
小屋前はイワキキョウの花畑。
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烏帽子小屋に戻ってきた。
小屋前はイワキキョウの花畑。
夕方の三ツ岳
燕岳方面も少し見えてきた
燕岳方面も少し見えてきた
【2日目】北峰から夜明け前の三ツ岳と右側の西峰
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【2日目】北峰から夜明け前の三ツ岳と右側の西峰
三ツ岳と西峰のコルから野口五郎岳が見えた。
この時点ではまだ晴れてた。
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三ツ岳と西峰のコルから野口五郎岳が見えた。
この時点ではまだ晴れてた。
西峰の稜線コースと花畑コースの南側合流点から三ツ岳を振り返る
西峰の稜線コースと花畑コースの南側合流点から三ツ岳を振り返る
もうすぐ日の出
野口五郎岳までは岩場とザレ場が続く
野口五郎岳までは岩場とザレ場が続く
朝日に映える野口五郎岳
2
朝日に映える野口五郎岳
黄金色の山影
ズームアップ
野口五郎への稜線
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野口五郎への稜線
三ツ岳方面の稜線を振り返る
三ツ岳方面の稜線を振り返る
朝日はすぐに雲に隠れたが、雲海が照らされて輝く
3
朝日はすぐに雲に隠れたが、雲海が照らされて輝く
野口五郎岳にガスがかかり始めた
野口五郎岳にガスがかかり始めた
野口五郎小屋
一瞬だけ青空が出たが・・・
一瞬だけ青空が出たが・・・
山頂部はすぐにガスに覆われた
山頂部はすぐにガスに覆われた
何もみえなくて残念!
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何もみえなくて残念!
真砂岳とのコルへ下る
真砂岳とのコルへ下る
真砂岳の向こうはガスに包まれているが・・・
真砂岳の向こうはガスに包まれているが・・・
しばらくすると姿を現した。
結構、岩場が多い。
しばらくすると姿を現した。
結構、岩場が多い。
真砂岳のすぐ西側にある竹村新道分岐
真砂岳のすぐ西側にある竹村新道分岐
岩場の登りが始まる
岩場の登りが始まる
岩場のピークを越えたところのコルが東沢乗越
岩場のピークを越えたところのコルが東沢乗越
岩礫地にオンタデが群生してた
岩礫地にオンタデが群生してた
東沢乗越から振り返る
東沢乗越から振り返る
少し登り返して野口五郎岳方面
少し登り返して野口五郎岳方面
右側の岩場ピーク方面
右側の岩場ピーク方面
野口五郎岳が再び現れた
2
野口五郎岳が再び現れた
水晶小屋への厳しい登り返し1
水晶小屋への厳しい登り返し1
登り返し2、小屋がガスで見えない
登り返し2、小屋がガスで見えない
ヨツバシオガマとウサギギク
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ヨツバシオガマとウサギギク
イワオウギ
水晶小屋
ガスなので水晶岳はパス、3年前のリベンジならず。
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水晶小屋
ガスなので水晶岳はパス、3年前のリベンジならず。
北分岐からワリモ岳
北分岐からワリモ岳
ワリモ岳直下の岩場急降下部を振り返る
ワリモ岳直下の岩場急降下部を振り返る
鷲羽岳はガスの中
鷲羽岳はガスの中
一瞬だけガスがとれた
一瞬だけガスがとれた
ワリモ岳を振り返る
ワリモ岳を振り返る
鷲羽岳に着いたが、何もみえない。
これもリベンジならず。
2
鷲羽岳に着いたが、何もみえない。
これもリベンジならず。
山頂で休む登山者たち
2
山頂で休む登山者たち
下り始めると三俣山荘方面が見えた
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下り始めると三俣山荘方面が見えた
山頂を振り返る
だいぶ下りてきた
だいぶ下りてきた
鷲羽山頂を振り返る
ガスが晴れており、タイミングの悪さを痛感
鷲羽山頂を振り返る
ガスが晴れており、タイミングの悪さを痛感
三俣山荘、また来ました。
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三俣山荘、また来ました。
硫黄尾根に日光が当たるが、槍ヶ岳からはガスがとれなかった。
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硫黄尾根に日光が当たるが、槍ヶ岳からはガスがとれなかった。
一瞬だけすばらしい青空
テン場から鷲羽岳
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一瞬だけすばらしい青空
テン場から鷲羽岳
三俣蓮華岳方面はどんより曇り
テントがかなり上まで張られている
三俣蓮華岳方面はどんより曇り
テントがかなり上まで張られている
【3日目】再び訪れた三俣蓮華岳だが、何も見えない
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【3日目】再び訪れた三俣蓮華岳だが、何も見えない
横殴りの雨の中の双六岳
ここもリベンジならず
1
横殴りの雨の中の双六岳
ここもリベンジならず
巻道との分岐点に降りてから、ガスの中の双六岳を振り返る
巻道との分岐点に降りてから、ガスの中の双六岳を振り返る
双六山荘前のたくさんの人
双六山荘前のたくさんの人
花見平付近にはハクサンイチゲが多い
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花見平付近にはハクサンイチゲが多い
弓折岳分岐
ここから南側は初めてのルート
弓折岳分岐
ここから南側は初めてのルート
弓折岳標識、前にはなかったような気がするが。
ガスなので山頂はパス。
弓折岳標識、前にはなかったような気がするが。
ガスなので山頂はパス。
大ノマ岳からの下りでは登山道が崩れた箇所があった。
大ノマ岳からの下りでは登山道が崩れた箇所があった。
秩父平に到着。
せっかくの花畑もガスで台無し。
秩父平に到着。
せっかくの花畑もガスで台無し。
秩父平から急登し、南北方向の稜線に取り付いた。
秩父平から急登し、南北方向の稜線に取り付いた。
ガスで見えないが、この急登を登ってきた。
ガスで見えないが、この急登を登ってきた。
折戸岳分岐
天気悪く、とても山頂まで行く気になれなかった。
折戸岳分岐
天気悪く、とても山頂まで行く気になれなかった。
【4日目】笠ヶ岳山頂に登る際に振り返ると、ガスの上に槍ヶ岳が出てる。これは期待できるかも!(^^)!
3
【4日目】笠ヶ岳山頂に登る際に振り返ると、ガスの上に槍ヶ岳が出てる。これは期待できるかも!(^^)!
山頂に着くと槍穂連峰が良く見えた
3
山頂に着くと槍穂連峰が良く見えた
穂高連峰のシルエット
3
穂高連峰のシルエット
槍ヶ岳のシルエット
3
槍ヶ岳のシルエット
遠くに富士山
ズームアップ
ガスがなくなると、滝雲が出現
4
ガスがなくなると、滝雲が出現
笠ヶ岳山頂標識と槍ヶ岳
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笠ヶ岳山頂標識と槍ヶ岳
槍から日の出
山頂標識と穂高
朝日に照らされる山頂
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朝日に照らされる山頂
山頂手前にあるお社
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山頂手前にあるお社
山荘が見えた
焼岳がやけに低く見える
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焼岳がやけに低く見える
滝雲が薄くなってきた
2
滝雲が薄くなってきた
山荘からの笠ヶ岳
1
山荘からの笠ヶ岳
笠ヶ岳山荘
昨日はお世話になりました
1
笠ヶ岳山荘
昨日はお世話になりました
山荘よりかなり下にあるテント場
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山荘よりかなり下にあるテント場
良い所に張ったね!
5
良い所に張ったね!
乗鞍も見えてきた
2
乗鞍も見えてきた
黒部五郎岳と右側後方に薬師岳
2
黒部五郎岳と右側後方に薬師岳
笠新道分岐へ向かう
昨日とは打って変わって絶好の天気
笠新道分岐へ向かう
昨日とは打って変わって絶好の天気
折戸岩と笠ヶ岳を振り返る
折戸岩と笠ヶ岳を振り返る
折戸岩ズームアップ
折戸岩ズームアップ
チングルマの群落
1
チングルマの群落
逆光に輝く穂
何度も笠ヶ岳を振り返る
絶景だな〜
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何度も笠ヶ岳を振り返る
絶景だな〜
焼岳〜乗鞍〜御岳
1
焼岳〜乗鞍〜御岳
右の一番高い所が折戸岳
右の一番高い所が折戸岳
笠新道分岐に到着
笠新道分岐に到着
正面の折戸岳まで尾根沿いに行こうとしたが、山頂標識もなさそうだし、まだ距離があるので途中であきらめた
正面の折戸岳まで尾根沿いに行こうとしたが、山頂標識もなさそうだし、まだ距離があるので途中であきらめた
ガスが湧き、槍穂を隠す
ガスが湧き、槍穂を隠す
ここから急降下が始まる
ここから急降下が始まる
はるか下に杓子平
はるか下に杓子平
かっこいい岩峰
錫杖岳方面?
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かっこいい岩峰
錫杖岳方面?
イワショウブ
杓子平の標識
ここから再び笠新道名物の急降下
杓子平の標識
ここから再び笠新道名物の急降下
杓子平全景
見納めの笠ヶ岳
ミヤマトリカブト
1
ミヤマトリカブト
タテヤマウツボグサ
1
タテヤマウツボグサ
シモツケソウ
標高2000m付近まで下ってきたが、まだまだ河床部までは遠い。
標高2000m付近まで下ってきたが、まだまだ河床部までは遠い。
ヘロヘロ状態で笠新道入口
ヘロヘロ状態で笠新道入口
縦走終点の新穂高温泉にやっと着いた
1
縦走終点の新穂高温泉にやっと着いた

感想

今回は長く苦しい縦走だった。

ブナ立尾根の急登や東沢乗越〜水晶小屋へのつらい登りはあったものの、2日目の日中までは天候もそれほどひどくなく、大混雑の烏帽子小屋や三俣山荘でも、午前中に着いたおかげで良いテント場所を確保できた。また、2日間で同じルートを歩く顔見知りもでき、わりと快適に過ごしていた。

三俣のテント内で夕食を終えてそろそろ寝ようかという19時頃から、突然の雷と激しい雨が1時間近く降り続き、その後も朝まで断続的に雨は降っていた。テン場は足の踏み場もないほど混雑していたので、水場のある沢地のすぐ脇に張られたテントやツェルトの方々が心配になったが、翌朝の様子では浸水などの大事には至らなかったようだ。自分のテントは雨でも特に支障はなかったが、漏れ聞いた翌日の天気予報も悪かったので、すっかり縦走を続ける気がなくなり、双六山荘での小屋泊、あるいはルートを変更して鏡池山荘での宿泊を夜中に考えていた。

明けて3日目。
雨がやむのを待って素早くテントをかたづけ、三俣峠に向けて出発。最初は巻道コースを通って、とりあえず双六小屋まで行ってみようと思っていたが、途中で一瞬だけ青空が覗いたのにだまされ、迷った末に一縷の期待を込めて稜線コースへ。しかし逆に、三俣蓮華岳、丸山、双六岳とピークを越える時に限って雨が降り、3年前のリベンジもかなわず、ただ山頂標識を写真に収めるだけで通過した。昨晩の選択肢にあった双六小屋での停滞や鏡池へのルート変更も、双六小屋前の混雑や弓折乗越で多くの人が鏡池方面へ下るのを見るとやる気が起きず、雨中をここまで来たのでついでに、当初予定通りの笠ヶ岳まで行ってしまうことにした。

しかし、ここからのアップダウンの激しい縦走路は苦しかった。コース状況のところでも書いたが、弓折岳からの急降下と大ノマ岳への長い登り返し、秩父平から秩父岩にかけての急登はとにかく堪えた。秩父岩からの緩やかな稜線歩きもガスで先が見えないこともあって、山荘までの道のりがひどく長く感じられた。雨はずっと断続的に降っていたのでテント泊をする気になれず、この日は山荘素泊まりに変更した。
山荘に泊まったおかげで乾燥室で服を乾かすことができ、暖かい布団で寝て元気を取り戻すことができた。

縦走最後の4日目。
昨日は夕方まで雨がやまず行く気がしなかったので、日の出前にそれほど期待もせずにとりあえずガスに包まれた山頂に向かった。ところが山頂につくと、槍ヶ岳や穂高連峰がガス上に顔を出しており、しばらくするとみるみるガスが消え、朝焼けの絶景が姿を現した。

三俣から同じ道程をたどった人や山荘で同宿した方々とすばらしい朝の山頂の景色を喜び合った。また、三俣から槍ヶ岳へ向かったであろう顔見知りの方もきっと槍ヶ岳山頂で同じ絶景を眺めていることだろうと想像できた。昨日の長く苦しかった道のりはこの絶景に出合うための試練だったのかしれない。(なんてね (-_-;))

笠新道を下りきって、長い縦走の旅を終え、中崎温泉でくつろいでいる際にふと気づくと、昨日に続いて外は大雨。とにかく、昨日とは打って変わってこの日は幸運だった。

天気予報が悪くなり直前まで出発を迷っていたが、結局はキャンセル料惜しさに出かける私の姿を見て、カミさんに「ドMだねえ!」とバカにされた。実際に苦しい登山ではあったが、最後の日のような幸運が苦労を忘れさせ、また山へと向かわせるんですよね。(^^)

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コメント

お世話になりました
こんにちは。笠ヶ岳山荘でウィスキーを遠慮なくご馳走になった者です 。小屋〜翌朝の山頂では楽しい時間を共にさせていただき感謝しております。お別れの挨拶をきちんとできず心残りがありましたが、無事に下山されたようで安心いたしました。

jasper00さんより1日短い行程ですが、私もまた今回は苦しい山行となりました。で、いまはまだ辛い思い出先行で記録を整理しているところです。でも、できあがりの頃はきっと楽しい記憶ばかりが残って...山歩きってそんなものだよなと思いながらダラダラと作業をしています。

それでは、また山でお会いできる機会があることを楽しみにしております。私の地元の山へいらっしゃる際にはぜひご一報くださいませ!
2018/8/18 6:58
Re: お世話になりました
powruipoteさん、こんばんわ。
先日は笠ヶ岳山荘でおつきあい頂き、こちらこそありがとうございました。
山頂で朝の絶景を拝むことができ、お互いに行った甲斐がありましたね。

私は一足先に下山しましたが、その後の天候はいかがでしたか?
また、自転車で戻るとおっしゃっていた、飛越トンネルから新穂高温泉までの道のりを改めて確認してみましたが、距離にして50kmくらい、神岡に下ってからは新穂高までずっと登り基調なので、なかなか大変だったことと思います。

過去のレコを拝見すると、山スキーに結構行かれているようですね。
私は冬山は怖くてあまり近づけてないのでうらやましいです。福島近辺には良い山がたくさんありますので、いずれ訪れてみたいです。また、どこかでお目にかかれることを期待しています。
2018/8/18 21:23
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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [5日]
笠ヶ岳・水晶岳
利用交通機関:
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

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