北アルプス初単独テン泊縦走(燕岳〜槍ヶ岳〜涸沢)
- GPS
- 35:39
- 距離
- 52.8km
- 登り
- 4,511m
- 下り
- 4,685m
コースタイム
06:25中房温泉駐車場→8:50合戦小屋9:05→10:15燕山荘10:25→11:05燕岳→12:43大下りの頭→14:40切通岩分岐→15:40大天荘(幕営)
【7月22日(日)】 大天荘〜喜作新道〜槍ヶ岳山荘 (歩行時間 計画440分 実績490分)
4:30大天荘→4:40大天井岳→4:50大天荘5:05→6:00ビックリ平→07:30ヒュッテ西岳→7:40西岳→7:50ヒュッテ西岳8:05→9:05水俣乗越→11:30ヒュッテ大槍→12:40槍ヶ岳山荘(幕営)
【7月23日(月)】 槍ヶ岳山荘〜北穂高小屋〜涸沢ヒュッテ (歩行時間 計画520分 実績745分)
5:00槍ヶ岳山荘→5:30槍ヶ岳→6:10槍ヶ岳山荘→6:39大喰岳→7:19中岳→8:37南岳→9:00南岳小屋→10:48長谷川ピーク→11:20A沢のコル→13:37北穂高小屋14:00→17:10涸沢小屋→17:25涸沢ヒュッテ(幕営)
【7月24日(火)】 涸沢ヒュッテ〜横尾〜徳澤園〜明神館〜上高地(歩行時間 計画320分→実績367分)
5:50涸沢ヒュッテ→7:00本谷橋→8:05横尾→9:20徳澤園→10:30明神館→11:25河童橋→11:47上高地アルペンホテル(入浴)
天候 | 7月21日(土) 雨 7月22日(日) 雨 7月23日(月) 晴れ 7月24日(火) 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
往路 7/20(金) さわやか信州号 大阪・京都−白馬・扇沢・穂高ルート 三ノ宮 神戸中央区役所前 20:45集合/21:00出発 安曇野穂高 御船会館前 4:50頃到着 中房温泉行き定期バス 穂高駅 5:05発 中房温泉 6:00着 出発当日の緊急連絡先 TEL 06-6344-7419 20:35〜21:00 (予約変更はできません) 新大阪で乗換え 復路 7/24(火) さわやか信州号 大阪・京都−上高地ルート 上高地バスターミナル 14:00集合/14:30出発 JR大阪駅周辺 21:00頃到着 |
写真
感想
【第一日目】
初めて夜行バスを利用して行く北アルプス単独テン泊縦走ということで何もかも
初めてづくしで不安たっぷりの所に天気は雨となり20kgオーバーのザックが
さらに重みを増して肩に突き刺さりおまけにいつもの車酔いが重なり最悪のコン
ディションでした。
唯一の心の支えは往きのバスで御一緒した方が私以上の重量のザックで同様に単独
テン泊されるということです。バスの道中ではお互いの山の経験や今回の計画など
話し合うことができ参考になり有難う御座いました。
私は大天荘を目指しスタートしましたが体調が悪いからなのか急坂なのか思うよう
に脚が動かず標準コースタイムで歩くのが精いっぱいでした。
何とか燕山荘まで辿り着き荷物をデポして山頂を目指そうとした時に一瞬だけ晴れ
たので近くにいた山ガールが「サングラスがいるね!」というのが耳に入り慌てて
サングラスを取り出し歩き出すとすぐに曇りになり自分でも山頂の写真が不自然に
思えてなりません。
いよいよ表銀座コースの始まりです。
本来なら遠くの山々の景色が楽しめそうな道ですが終始雨が降り辺り一面真っ白
で何も見えません。しかしこんな時は足元に咲く花がよく見えます。同じくらいの
ペースで歩いている男女二人と私の三人で雨の中を励まし合いながら大天荘を目指
していましたが切通分岐の急坂から付いていけなくなり先にいってもらいました。
数十分遅れで私が付いた時には「よくがんばりましたね!」と温かい言葉をかけて
くださり有難う御座いました。
しかしここから雨中のテント設営が待っていました。
一瞬雨が止んでいたのでザックの中身を広げてテントを張り出したら雨が降り出し
もたもたしている間にかなり濡れてしまいテント内の雨水の処理も手間取って
しまいました。かなり不安が残る初日でした。
【第二日目】
初日が雨だったので大天井岳に行ってなかったので朝一に上ろうと思い寝坊しない
ようにスマホの目覚ましも準備していたがAM1:00に目が覚めてしまったのでその
ままゆっくり朝食を摂り撤収の準備をして山頂を往復すると御来光が見えたので
「今日は晴れる」と思ったらその後太陽を見ることはいっさいありませんでした。
昨日と同様に真っ白な喜作新道を黙々と歩き続けて約三時間後にヒュッテ西岳で
初めて遭った人が赤と青の青年二人です。
少し話をしながら水俣乗越までは付いて行けましたがそこからの急坂はついていけ
そうでないので先に行ってもらいました。
ここから槍ヶ岳に近くなるにつれて急な丸太階段や梯子、鎖場など増えてきて結局
二日目も予定時間を遅れてしまいました。明日が晴れ予報なので山頂アタックも
明日に予定変更しました。
【第三日目】
やっと真実の太陽を見ることができました。
早朝から山頂を目指す人達で渋滞も予想されましたが二日間の疲れがあるので無理
せず行こうと思い考えていました。
この二日間のペースから見てここで山頂まで行くとおそらく「穂高岳山荘まで無理だろう」
とぼんやり考えながら「槍ヶ岳は登ろう」と決断しました。
終わってみると大正解でした。ここで一時間稼いでも体力的にも身体的にも先に
進める状態ではありませんでした。
槍ヶ岳の上りでは少しだけ渋滞しましたがピークが過ぎていたので山頂では晴天の
下360度の大パノラマを満喫することができて縦走の一番の思い出になりました。
その後大喰岳〜中岳〜南岳と雲上の稜線を散歩する贅沢な時間を楽しむことができ
ました。
大キレットに不安を感じながら歩いていると単独行の青年と一緒になり話をすると
私と同じような初めての方だったので一緒に歩いていきましたが急坂が連続する
所でついていけなくなり先に行ってもらいました。
しかし大キレットから緊張する道の連続で長谷川ピーク〜飛騨泣き〜北穂高小屋
までの三時間強は一歩間違えれば転落しそうな場所ばかりで一般道と呼ぶには
相応しくないような難所ばかりでした。
そんな急な岩場を数十歩上っては息が荒くなる私を横目に片手にストックを持った
まま白人の山ガールがガンガン上って来るので「怖くないですか?」と尋ねると
片言の日本語で「ハイ!私は南岳小屋から来て穂高岳山荘に行きます」と言って
あっという間に見えなくなりました。
翌日上高地のバスターミナルで遭ったので聞いてみると私が予定していたコースを
歩かれたみたいでした。
彼女で丁度の時間ということは私が穂高まで行っていたら間違いなくバスに乗り遅
れるところだったのでホッとしました。
もう一人一緒になったmacpac28kgの青年も私を追い抜いていき北穂高小屋で声援を
送ってくれました。その後私のエスケープルートを一緒に検討してくださり涸澤
ヒュッテでテン泊して横尾から上高地に行くことに決めました。
その時まで彼は今日中に横尾まで下りるつもりだったのに分岐点に来ると穂高方面
に向かいました。
私は南稜から涸澤ヒュッテに下りましたが足のダメージが大きくて標準時間の二倍
がかかり17:00を過ぎてしまいました。
涸澤は大きな雪渓があるので非常に寒くダウンを着て丁度いいぐらいでした。
【第四日目】
今日は下山だけなので時間的に余裕もあるので気にしなかったのですがAM3:00に目
が覚めたのでテントから外を見上げると満点の星空がプラネタリュームのようで
しばらくぼーっと見ていました。
その後時間も気にせずにゆっくり片付けて涸澤を出発しました。
いきなり雪渓を歩かなければならないので滑らないように注意しました。
約五時間下りっぱなしなので足が持つか心配しながら通過ポイントの時間を気に
しながら歩きました。
次のポイントのSガレを探しながら歩いていると男性二人が私を先に勧めましたが
足にダメージがあったのでついていかせてもらいました。
話をすると二人は友達同士で一泊二日で穂高岳を目指しこの道から来ましたが片方
の男性のダメージが大きく諦めたそうです。
脚にダメージがありながらも「必ずリベンジするぞ!」と闘志を燃やしている彼と
無言で前を黙々と歩く友人を見ながらいい関係だなと羨ましく思えました。
私も二人のペースが丁度いい具合で長丁場を無事に乗り切り定刻通りに上高地まで
辿り着くことができました。
お伴させて頂き本当に有難う御座いました。
そして今回出会ってお話したり励まして頂いたたくさんの人達に感謝しています。
これからも山での出会いを大切にしたいと感じる初単独縦走でした。
おはようございます。
雨の中お疲れ様でした。 無事で何よりです 去年歩いた道を思い出しながらレポ読ませていもらいました。その続きのまだ行ってないところも参考させていただきます。キレットやっぱり怖そうですね
TakaSyuuさん、おはようございます。
雨もありましたが、後半はいいお天気 で北アルプスを大満喫できたことでしょう
ロングトレイル、よくぞご無事でまずは内よりです。
岩場の連続、私にはとてもとても。
写真だけで楽しませてもらいました
TakaSyuuさんおはようございます。
テント泊装備でのキレット越えは本当に大変だと思います。
北穂からコース変更は正解でしたね。まだこれから行くチャンスは
何度でもあるのでまた次の行く楽しみが増えたことで良いのでは...
一昨日あたり北穂で滑落事故もあったみたいです。秋に涸沢で
テントをはり北穂から奥穂へ歩くのもお勧めです。
またゆっくりお会いしてお話聞かせてください。私の白峰三山も
ハードでかなり疲れました。やっと今日から普段の生活に戻れ
そうです。
ゆっくり身体を休めて下さい。
こんばんは
知らない間に北アに旅立たれてました
を楽しみにしておりました。
到着するまでにも大変だったようですが、
槍ヶ岳では にも恵まれて
本当に良かったですね
北アルプスの核心部をいつか歩きたいと思いますが、
かなり鍛錬が必要ですね・・・。
crazyhorseさん、こんばんわ!
GWの時と同じくらいの重さのザックになってしまい
ましたが標準タイムで昼過ぎぐらいまでの計画だから
大丈夫だろうと考えていたのが大きな間違えでした。
今後縦走する時はさらなる軽量化が必要です。
南岳から北穂高小屋までは今まで経験したことがない
危険な道の連続でほとんど垂直にクライミングして
いるようで息が上がって少しずつしか進みませんでした。
katatumuriさん、こんばんわ!
ある程度の は予報で覚悟していましたが
まさか二日間しっかりが降るとは考えていませ
んでした。
今回、初めての中でテントを張りテントの中は
水溜まりができるし着ている服もじと〜っとしたままで
翌日も着ないといけないしザックは重くなるし不快指数
が高まりました。
しかし北アルプスではは必ず降るものと思え!
とどこかで書いてあったのですべて自分の対策不足だと
反省しています。
yokochanさん、こんばんわ!
日が経つに連れてあまりにも自分が北アルプスについて
知らなさすぎたのが恥ずかしくなりました。
毎日目的地まで行くのがアップアップで楽しむには
程遠い状態でした。
当日もヘリが何台も上空を飛び交っていました。
キレットを一般道にするにはもう少し安全確保できる
工夫が必要じゃないかと感じました。
コース変更は我ながら大正解で南稜を下山中に出会った
家族連れはおっしゃる通り涸澤にテン泊し奥穂から北穂
に歩いていました。
そうすれば荷物も少なくより安全に楽しめそうですね
genkinecoさん、こんばんわ!
折角の4連休だったので頑張ってみようと思い
初めてづくしの北アルプスに行ってきました。
歩いている時は自分の計画の甘さに反省しにも
打ちのめされた感じでしたが槍ヶ岳の山頂に立った時は
来てよかったと思いました。
特別に鍛錬しなくても各自に合ったプランが構築できれ
ば色々な楽しみ方ができそうに思えました。
TakaSyuuさん こんにちは。
レポみて北アに単独で行かれたんだ〜うらやましい…。
って地図のルート見てみたら、これっと大キレットを通っているのですよね?
最近NHKの番組でやっていて、こりゃ無理だって思っていたんです。
それを単独でって、すごい&ご安全に下山されてなによりです。
初めて会っても、同じルートをトライする山仲間とは、自然と仲良くなれるんですよね。
良い景色と、良い出会いがあって、本当に素晴らしい休日でしたね
amackeyさん、お久しぶりです!
お二人が今月に入って復活されているレポを
拝見させていただき元気そうで何よりでした
以前からいつかは自分で計画して単独テン泊縦走を
やれるようになりたいと考えていました。
この時期雑誌の特集や別冊で北アルプスが取り上げ
られていたので思い切って行ってみました。
結果はご覧の通りの内容ですがご一緒した方達も同じ
ような不安を抱きながら歩いていたのでお互い話も
でき参考になりました。
これから経験も深めてより安全に を
楽しんでいけたらいいなと思います
前半の天気が残念でしたが
メイン(?)の槍に登る日が晴れで、
良かったですね
写真を見るだけで怖そうな
大キレットの話もまた聞かせてください。
来年こそはソロで北アルプスのテン泊縦走
をやってみたいですが、
いろんな厳しいことがよく伝わってくる
レコなので、また参考にします
今日は夜の8時半に神戸に帰ってきました。
立山からノンストップです
行きもそうですが…
yutakさん、お疲れ様です!
多少は防水タイプのスタッフバックを使用していま
したがすべてのものが水分を吸収し重くなるのと
濡れたウエアーを再度着なければいけない不快感は
初めて経験しました。
北アルプスではは想定内なので他の荷物も
含めてさらなる対策が必要不可欠です
TakaSyuuさん、こんばんは。
大阪テレビ拝見しましたよ
すぐ分かりました
録画していて見ているので一時停止で出演時間は城戸真亜子さんより長いです(我が家だけですけど)
キレット越えは大きなザックでは気を使いますね
それだけに充実した山行になったことでしょう
poreporeさん、お久しぶりです!
この時はあと少しでゴールできると思いひたすら歩いていると綺麗なキャンプ場があり写真を撮っている所で出会いました。
☔あり雲海あり危険な大キレットありの盛りだくさんの
山行になりました。
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