西穂高岳から奥穂岳、槍ヶ岳へ縦走(前穂高に寄り道)
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 27:17
- 距離
- 38.0km
- 登り
- 3,156m
- 下り
- 3,754m
コースタイム
11日 2:59西穂山荘−3:11西穂高丸山−3:45西穂高岳独標−4:03ピラミッドピーク−4:39西穂高岳−5:39間の岳−6:14天狗岳−7:31ジャンダルム−8:39奥穂高岳−10:28前穂高岳−12:38奥穂高岳−13:21穂高岳山荘
12日 3:32穂高岳山荘−3:48涸沢岳−5:16北穂高岳−5:32北穂高小屋−8:34南岳−9:46中岳−10:32大喰岳−12:02槍ヶ岳−14:45水俣乗越−15:33槍沢大曲り−16:23槍沢ロッジ
13日 5:20槍沢ロッジ−9:05上高地バスターミナル
天候 | 10日 曇り 11〜13日 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
帰り 上高地バスターミナル−新島々駅−松本駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
まず初めに自分は、体力をつけるため二月から地元の山にほぼ毎週登山しており、又、岩登りの練習のためボルダリングの練習に行っています(こちらは三十分くらいを三回ですが)知識や経験がない場合は、それなりの訓練して、経験者と行かれることをお勧めします。自分のように初めてでの単独行は無謀です。又、暗い内に出ることも道迷いや、足や手のおき場所が分からなかったり、危険な箇所に迷い込むことがあるのでやめたほうがよいと思います。 西穂山荘までは特に危ない場所はないけど、ロープウェイで上がった場合は、高所に慣れるために、すぐには登山しないほうがよい。自分は30分くらい食事などで時間をつぶしたけど、登山を始めるとすぐに息が上がってしまった。 西穂山荘から、奥穂高までは緊張の連続です。山小屋であまりよく寝れなかったのですが、三時前から出られている方がおられていたの、でつられて登山を開始してしまいました(地元では何回か夜登山を経験しているのですが登る山が違いました)丸印を頼りに登るのですが、狭いヘッドライトで探すのは困難な箇所があり、二回間違いました。道は、浮石に急坂に、鎖にはしご、岩登りの連続です。かなり高度感があり高所恐怖症にはつらそうです。間の岳、天狗岳、ジャンダルムも険しく、最後の馬の背も狭い岩場でしびれました。この間トイレが無いので山小屋で出しておきましょう。 吊尾根は、あまり危険ではありません。 紀美子平から前穂高までは、急坂で岩登りもあります。 奥穂から穂高岳小屋までは、最後の崖降りが危険です。 涸沢岳登りは、ガレた急坂を登ります。降りは急坂で鎖の連続です。 その後も常に危険箇所の連続です。大キレットだけでなく、北穂岳、南岳の下り、中岳とそれぞれ危険です。 槍ヶ岳も見たまま急で、人が多いので他の場所でもですが石を落とさないように注意が必要です。実際石が落ちてました。 東鎌尾根は、ヒュッテ大槍から、はしごが多いゾーンがあります。 水俣乗越からは、しばらく森林帯を降りますが最後に丸石のガレ場に出ます。 槍沢大曲からは、基本的に危険箇所はありませんが、雨が降ったらぬかるむ場所があるらしいです。 最後に、人が多い時期なので、「基本的に予約無しは断っている」という山小屋もありました。 |
写真
感想
去年夏の南アルプス縦走を終えてから、次は「北アルプスだ」と色々計画を練り、穂高と槍ヶ岳に行くことはすぐに決まりましたが、どちらから行こうと悩みました。結果的に比較的安全な西穂から槍に抜けるコースにしました。貧乏性なので前穂ピストンも詰め込みました。
最後まで悩んだのは、西穂までロープウェイで行くか、焼岳から行くのかと、槍ヶ岳の後どう降りるかでした。
焼岳からは、本命達成に体力が不安だったので、ロープウェイにし、槍から後は状況に応じて決めることにしました。
荷物は、去年重くて苦労したのと、バランスを崩したら危ないので、出来るだけ軽くし、最大積載時、去年10kgくらいだったのが、今年は7kg無いくらいに絞りました。ロープウェイに乗るときに7kg以上は別料金がいることをはじめて知り、ちょうどうまくいきました。着るものは、上はTシャツ(状況に応じてGORE-TEXのカッパ)下はストレッチ素材一枚でした。
広島から金曜の仕事終わりから青春十八切符で大阪に泊まり、朝5時から松本に電車を乗り継いで行き12時過ぎからバスでロープウェイ乗り場に、14時過ぎにロープウェイに乗り、山登りの出発は15時過ぎになりました。終始、山はかすんでおり息が苦しいと思いながら山荘までは、普段歩いているような山道をガスがかかっている中、登りました。
西穂山荘では、夜に空が晴れ天の川や流星が見え期待が膨らみました。
四時に出ようと思っていたのですが、あまり寝付けずにいたら三時前から、ごそごそする音が聞こえたので、つられて準備をして三時に出発することにしました。上はTシャツだけで少し寒かったのですが、いきなり急坂なので何とかなると思いそのまま出ました。(ほとんど休憩をしないので体が冷えず、地元で登山するとき冬でもTシャツの時があるので)
登山道はいきなり浮石の急坂で、丸山からは更に急になります。西穂独標、ピラミッドピークを超え、西穂岳手前でようやく明るくなってきました。空にはあまり雲が無く期待も大きくなります。
西穂岳頂上では、多少山際に雲がかかっていますが槍ヶ岳も見えました。焼岳や乗鞍岳、笠ヶ岳も確認できます。
時間が経つにつれ雲も晴れ、眺めがすばらしく絶好の登山日和になりました。
あまり眺めに気を取られないように足元に注意しながら、慎重に進みます。岩に崖に浮石を超え、間の岳、天狗岳を進みジャンダルム手前に到着しました。はしごを二つ上ったら、あっさりと到着できました。
奥穂岳へは、馬の背が両側絶壁で特に危険でした。
前穂岳へは、遠くから見るとすぐに行けそうだったのですが、かなり右に巻いて、紀美子平からはかなり急坂でした。
奥穂に戻って、降ったら今日の宿、穂高岳山荘です。最後の下りの急坂が危険でした。早めに着いたので少し仮眠を取ろうと思ったのですが、同じ部屋の東京の登山クラブの方々や同学年の方の話が面白く結局寝れませんでした。ここでもよく眠れず、外で流れ星などを見たりして、三時半ごろ出発しました。
涸沢岳は、浮石だらけで夜道では道が分かり難く苦労しましたが、ヘッドライトで看板が見えたので行ってみると涸沢岳頂上でした。ここからどう行くかを悩んでいると下に看板があったので降りると、登山道に復帰できました。
涸沢岳の降りは、急坂で鎖が多いです。
北穂手前で日の出を迎え、北穂、北穂山荘を抜け、南岳小屋でカップ麺で朝飯を済ませ鏡を見ると髪型が矢吹丈のようになってました。(寝癖ではなく終始、左下からの風に吹かれたため)
中岳、大喰岳を超え、槍ヶ岳で小渋滞に巻き込まれながら正午に槍ヶ岳の頂上に到着です。北鎌尾根から上がって来る方々を見て、高所恐怖症の自分には無理と思いました。
表銀座コースで帰れるかなと思って、ヒュッテ大槍で泊まれるか伺ったところ「基本予約以外は断っている」と言われ、カレーを食べ、西岳小屋を目指すことにしました。しかし行動時間は、自分の活動限界の10時間を超え、更にはしごの連続で消耗し、「もう無理」と思い、西岳手前の水俣乗越で山を降りることにしました。
急坂を降り、丸石のガレ場を降り槍沢大曲からは、得意のだらだら下りで何とか槍沢ロッジにたどり着けました。
槍沢ロッジには風呂があり、前の方が熱めにしてくれていたので、最近調子がいまいちのヒザや足首がジンジンしびれました。
夕飯時、同席の方に、にわか登山家の自分には興味深い話をしていただけました。
この夜も天体観測をしました。
最終日は、降りるだけなので、少し遅めに出ることにして、朝食を宿で摂り、ゆっくり出発しました。道は、分かりやすいしなだらかだし、汗もかかず快適にクールダウンできました。
バスターミナルで、宿で話をさせて頂いた方と一緒になり、バス、電車と話を伺いながら移動し、松本で昼飯を一緒に食べ分かれました(自分は鈍行で、その方は特急+新幹線なので)
帰りは、さすがに疲れたので名古屋で一泊し熟睡し、翌日朝出発し、夕方広島に到着しました。
今回の山行で国内の十三番目までの高い山に登ることが終了できました。(wikipediaで)
コメント
この記録に関連する登山ルート
![](https://yamareco.org/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fmodules%2Fyamainfo%2Fupimg%2Fpt%2f9e7b2ebefa2eb0354a8d6a57c0484d4c.jpg)
いいな〜夏休み。
楽しい夏は終わりました(-。-;
今は現実に戻り、只々暑いばかりです´д` ;
良いアルプス遠征できたみたいですね。
山小屋の布団がすごいですねー。いつかは行ってみたいヤリホですが、鎖にハシゴ、見てるだけで足がすくんできます。もうちょっと体力・技術・度胸を磨いてみます。お疲れ様でした。
なんとか、メインは歩くことが出来ました。
この時期、この辺りの山小屋は、アレぐらい込んでるみたいです。
槍ヶ岳は殺生ヒュッテが、割りと空いているみたいです。
というかログを見させてもらいましたが、六日も歩かれたんですね。テントを含む20kgも荷物持って・・・。
自分は、昨年の南アルプスの五日が限界です。
今回は、実質三日無いですしね(一日目は一時間弱、四日目は、ゆるい下りの四時間)
広島からの汽車行に北アルプス縦走素晴らしい!
オマケに晴天はうらやましい!
一般的に単独登山は危険との意見もありますが、経験能力とリーダーシップの有る統率者がいる場合は別として、自己の責任で難所に対応出来るヒトには、危険の大きい場所ほど能力のバラつく生半可なグループ登山より安全だと思ってます!
グループだったら体調や天候などで想定外の異変が起きても計画変更は中々出来ませんもんね、東鎌尾根でのルート変更は賢明な判断だったと思います!
岩場の山歩きが好きなヒトには北アルプスはたまりません!
未踏破も残ったようですが、これからも安全には気をつけて登山楽しんで下さい。
はじめまして♪
「笠が岳からの槍〜西穂縦走」を見させていただきました。
メットカメラでの馬の背の動画見ました。すごく迫力がありますね。自分は、岩にへばりつくことに必死で、写真を撮る余裕がありませんでした。
冬の西穂登頂もスゴイですね
確かに単独登山の方が安全な面も多いですね。自分も気楽に楽しんで岩山縦走が出来ました。予定も変えれましたしね。
これからも安全第一で登山します
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する