恒例夏休み北アルプス縦走、穂高、槍、大天井

2021年08月01日(日) 〜 2021年08月05日(木)

• GPS: 39:37
• 距離: 33.2km
• 登り: 3,983m
• 下り: 4,051m

コースタイム

1日目

• 山行: 2:24
• 休憩: 0:00
• 合計: 2:24

13:19 上高地バスターミナル
13:30 13:30 無料トイレ
13:37 13:37 日本山岳会上高地山岳研究所
13:47 13:47 岳沢湿原・岳沢登山口
14:32 14:32 見晴台
15:46 岳沢小屋

2日目

• 山行: 10:19
• 休憩: 1:49
• 合計: 12:08

15:46 岳沢小屋
7:53 7:59 紀美子平
8:33 8:54 前穂高岳
9:21 9:39 紀美子平
11:21 11:25 南稜の頭
11:35 11:35 穂高岳
11:35 11:45 奥穂高岳
12:56 13:24 穂高岳山荘
13:51 14:13 涸沢岳
16:44 16:46 北穂高岳北峰
16:46 北穂高小屋

3日目

• 山行: 7:38
• 休憩: 1:09
• 合計: 8:47

16:46 北穂高小屋
8:06 8:14 長谷川ピーク
10:18 11:02 南岳小屋
11:13 11:13 南岳
11:30 11:31 天狗原分岐
12:46 12:55 中岳
13:37 13:39 大喰岳
13:57 13:57 飛騨乗越
14:13 14:17 槍ヶ岳山荘
15:09 ヒュッテ大槍

4日目

• 山行: 7:27
• 休憩: 4:09
• 合計: 11:36

15:09 ヒュッテ大槍
7:42 7:59 水俣乗越
9:21 10:00 ヒュッテ西岳
10:50 10:54 赤岩岳
12:13 12:13 貧乏沢下降点
13:24 13:32 大天井ヒュッテ
14:27 17:19 大天荘
17:31 17:39 大天井岳
17:51 大天荘

5日目

• 山行: 5:22
• 休憩: 0:44
• 合計: 6:06

17:51 大天荘
5:58 5:58 槍ヶ岳・大天井岳、常念岳分岐
6:02 6:02 小林喜作レリーフ
7:19 7:19 大下りの頭
7:40 7:40 蛙岩
8:25 8:37 燕山荘
8:44 8:44 ベンチ
9:03 9:08 合戦山
9:17 9:31 合戦小屋
9:55 10:00 富士見ベンチ
10:24 10:29 第３ベンチ
10:55 11:01 第２ベンチ
11:20 11:20 第１ベンチ
11:49 中房温泉登山口

天候

初日、岳沢小屋着後に盛大に降ったが、その後翌日から下山までは全くの快晴。

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

コース状況／危険箇所等

険しい箇所有りますが、どこも良く整備されています。

その他周辺情報

下山後の入浴は登山口にある中房温泉湯原の湯。バスの時間があったので長居出来ませんでしたが、露天のいい湯でした。ソフトクリーム🍦が美味かった。

写真

8/1 13:28

毎年恒例の夏休み縦走。今年は2012年に紀美子平を通った際、雨と時間の関係で登らず終いになってた前穂高に行くことにした。折角だから奥穂、北穂、槍、大天井もまわろうと4泊の山旅を計画した。

8/1 13:32

朝方、家を出て12時半上高地着。BCで昼ご飯を済ませて今日の宿の岳沢小屋を目指す。

8/1 13:32

焼岳。空模様はこんな感じ。途中雨降るだろうなと歩き始めている。

8/1 13:47

綺麗さを伝えるのが難しい。

8/1 13:47

遊歩道から登山道に入る。

8/1 14:22

自然のクーラー、風穴。私ともう一人のオヤジで暫く涼んでいた。

8/1 14:32

沢の石を綺麗に並べ歩き易い階段状の道を作ってくれている。

8/1 15:48

登山口から2時間で今宵の宿、岳沢小屋に到着。

8/1 15:48

扉のガラスに自分が映っている。上高地から大体コースタイム通り。

8/1 16:10

受付済ませ部屋に荷物を置いて、早速飲み始める。外は雷が鳴り始め、強い雨が降ってきた。

8/1 16:12

写真では分からないが結構降っている。この雨の中、何人かが上高地に下って行った。9年前、自分らもこんな雨の中、上高地発の最終バスに乗る為にここを通過したことを思い出した。

8/1 17:08

晩御飯、アジフライ美味い。コロナ感染予防のアクリル板で仕切られている。

8/2 4:42

翌朝天気は回復。2日目は北穂高小屋までのこの縦走一番ハードな行程なので、朝御飯を弁当にしてもらい早立ちする。

8/2 5:04

この壁の右側を登っていくのだと思う。

8/2 5:31

こんな梯子。

8/2 5:56

西穂からの稜線を写していると思う。

8/2 5:57

カモシカの立場。ここで休憩。

8/2 6:05

稜線にだいぶ陽が当たってきた。あの高さまで登らねばならぬと思うと、、、である。

8/2 6:05

また梯子。

8/2 6:48

だいぶ稜線が近づいてきた。

8/2 6:48

焼岳に肩を並べたくらいかな。ここからだと乗鞍も近い。

8/2 7:47

来し方をパシャリ。

8/2 7:47

漸くつり尾根の高さに到着。

8/2 7:47

雲を被った焼岳、乗鞍。左手前は霞沢岳。素晴らしい天気である。

8/2 7:48

今田重太郎の偉業に敬意を表し、紀美子平の標識をパシャリ。よくここまで5歳の子を連れてきたなぁと、その当時の事をあれこれ想像した。

8/2 8:35

紀美子平にザックをデポし前穂高頂上へ。素晴らしい眺望、西穂、ジャン、奥穂、涸沢、北穂が一望出来た。これで3000m超は御嶽山を残すのみ。規制解除のタイミングに合わせてそのうち登ろう。

8/2 8:36

前穂高頂上標識。なかなか広くてゆったりした頂上である。

8/2 8:38

もう一枚。

8/2 8:42

東側。右の三角になっているのが、常念岳か。

8/2 8:42

これはどっち方面を写したっけなぁ。南アルプスか、左のずっと奥に富士山が見えてるか？

8/2 10:08

前穂を後にしつり尾根から前穂を振り返ってるところか。

8/2 11:25

漸く奥穂高の傍まできた。ジャンが存在感示し始めた。

8/2 11:25

写真真ん中の二つちょんって尖って見えるのが、奥穂高頂上。あと少し。

8/2 11:36

天気は相変わらず最高。2015年に西穂から来た時以来だから6年ぶりである。お久しぶり。

8/2 11:39

ジャンダルム。相変わらず威圧感あります。立ち寄りたい気もしますが、この日は北穂までの行程ですので見るだけにします。

8/2 11:40

8/2 11:40

登ってもいいらしいが、石崩してしまうと面倒なことになりそうなのでお写真を1枚だけ撮らせていただきました。

8/2 12:25

久しぶりの穂高岳山荘。この後のヒュッテ大槍でご一緒になった登山ガイドのYさんのご子息が、今は山荘を取り仕切っておられるらしい。宮田八郎さんにいろいろお世話になったともおっしゃっていた。

8/2 12:33

今回の目的だった前穂高を登頂したので、先ずはビールとお昼のうどんをいただく。疲れた体に最高に美味い。

8/2 13:06

前穂高北尾根。以前は登る気満々だったが、最近の体力と体こなしの危うさに、前程のガツガツ感は無くなってきた。根本的に体を鍛え、自由に身体を動かせるようにしないと落ちる、きっと。

8/2 16:43

涸沢岳から北穂高の稜線はカメラが邪魔なのでザックにしまった。よって、その間の写真は一枚もない。時間的にも余裕が無かったと思う。
ザックが重かったばかりでなく、岩稜帯の通過に手間取るようになった。還暦過ぎたししょうがない。トホホ。

8/2 16:59

気を取り直してビール。部屋に荷物を片付けもせず。

8/2 17:00

テラスから涸沢を眺める。3年ぶりの北穂高小屋。その時は写真左の東陵ゴジラの背を登って来た。その前の年は、11/3の営業最終日の雪が降る中を登ってきた。その前も大キレットを通る度に泊りはしなかったけど何度か来ている。

8/2 17:37

名物豚の生姜焼き。富士山以外で一番高い山小屋で、ここの食事やサービスはピカイチと思う。

8/3 5:18

翌早朝。スタッフさんがテラスでタンバリンを打って踊っている訳ではない。登山者の為にタンクを水を用意してくれている様子です。ありがたい光景に一枚撮らせていただいた。

8/3 5:18

槍がみえた。今日はあの辺まで。

8/3 5:29

今日の行程は昨日よりは随分楽なはずと、朝食前にゆっくり景色を楽しんでいる。

8/3 5:29

もう少しはっきりと槍が見えた。

8/3 5:29

今日の前穂高北陵。

8/3 5:31

笠ヶ岳。いつ見ても端正。

8/3 5:31

黒部五郎や薬師を見ているはず。

8/3 5:31

大キレット。いつ見ても凄い景色である。ここからの下りが何時も怖い。

8/3 5:35

朝御飯。シンプルで美味い。

8/3 7:10

大キレットに突入し、だいぶ下ったところ。通過するのに精一杯で写真はあまり撮っていない。

8/3 7:41

A沢のコル。長谷川ピークの手前あたり。

8/3 7:41

登っていきます。

8/3 8:40

大体危険地帯を越え、ホッとして花など撮っている。チシマギキョウだろうか。

8/3 9:04

これから向かう南岳方面。

8/3 9:05

来し方、北穂高方面。下って来るか登って行くか、どっちが良いかと問われれば、こっちから登って行く方が良い。やはり下るのは怖い。

8/3 10:16

で、南岳小屋に到着。この後は気を使うところはない。

8/3 10:18

ここも何度も通ったし、槍平方面にも下ったこともある。

8/3 10:39

食事は10:30から。丁度良い時間に到着した。私の後にキーマカレーを注文した人の分で今日のライスは無くなったそう。お昼用にご飯2杯分しか無いのは流石に少ないでしょう。良かった、一番に注文して。辛口ビーフカレー美味しかったです。

8/3 11:15

ゆっくり休憩し歩き始める。すぐに南岳山頂。仙丈岳と同じ高さの3033mらしい。

8/3 12:10

中岳の雪渓の雪解け水。テント設営禁止の注意があった。確かに快適そうな場所である。

8/3 12:37

中岳の中腹まで登って来し方を振り返る。写真右奥が南岳。

8/3 12:48

中岳に立ってた標識。あっち、大喰岳・槍ヶ岳は分かったが後は判読不明。

8/3 12:48

シンプルに柱と板に中岳。

8/3 12:57

中岳からの下りにかかるところの標識。折角登ったのにまた下るのかよ、とそろそろ疲れてきた所だと思う。

8/3 13:14

余裕あるフリして雪渓側の花などを撮影しながら歩いている。

8/3 13:15

イワツメクサでしょうか。

8/3 13:15

ミヤマダイコンソウ。

8/3 13:39

この稜線の標識はシンプルで良い。柱に板、お金がかかって無さそう。南アだと東海フォレストさんが立派な標識を立ててるが、これは行政とか地元の山岳会とか付近の山小屋の方々がやっているのだろうか。

8/3 13:59

これは少し立派。ペンキが3色も使ってある。

8/3 14:15

まあまあの時間で槍ヶ岳山荘に着く。

8/3 14:39

槍ヶ岳は何度も登ったし今日は景色も無さそうなのでパスし、目的地のヒュッテ大槍に向かう。写真の真ん中上の赤い小ちゃいのがそれである。

8/3 15:11

着きました。

8/3 18:10

ここの食事も何時も素晴らしい、美味い。さすがにこの時期、パスタは盛り付けられてて食べ放題ではなかった。

8/3 19:16

食後、夕闇迫る中槍を眺めながら外で寛ぐ。ここの談話スペースで知り合った私と同い年の登山ガイドのYさんからいろいろお話しを伺った。定年で仕事をすっぱり辞め好きなことが出来る登山ガイドになったこと、息子さんが穂高岳山荘にいらっしゃること、その他諸々。FBの友達にもなってもらいました。Yさんがお連れしてた昭和21年生まれの御婦人が女優さんだった人らしいが、お名前聞いても分からないと拙いので聞きはしなかった。とても昭和21年生まれには思えないほど若く見えたし、燕山荘からここまで来てあの元気は素晴らしい。脱帽。

8/4 5:23

ヒュッテ大槍の朝食。魚やひじきが嬉しい。

8/4 6:01

食事して外出たら、ヘリの荷上げに遭遇した。先日のオーレン小屋でも遭遇したし今年はヘリの当たり年。ヘリで捜索されないよう気をつけよう。

8/4 6:02

荷物を下ろして颯爽と帰還。

8/4 6:09

今日も天気は最高。

8/4 6:10

この時点では、既に常念岳に行く事はやめている。最初の計画では、大天荘に泊まった後、常念、蝶ヶ岳行って、上高地に降りる事を考えていたが、Yさんや他の人から、常念岳の先から蝶までが長く辛いよと聞かされ、中房温泉に降りる気になっていた。

8/4 6:16

東鎌尾根から北鎌尾根を。3年前、ヒュッテ大槍を2時に出て水俣乗越から天上沢下りて北鎌尾根に登ったこと、危うく滑落しそうになった事を思い出しながら、この日もゆっくり歩いてた。

8/4 6:28

昨日歩いた3000mの稜線。

8/4 6:28

南岳から中岳

8/4 7:01

北鎌尾根。

8/4 7:51

水俣乗越。そっち下りちゃいけませんよ、のロープが張ってある。我々が行った時は無かった気がする。ここでしばし休憩。

8/4 8:36

トリカブトか。

8/4 8:43

よく見かけたが白山風露だろうか。

8/4 8:45

トリカブト、だと思う。

8/4 9:05

シナノオトギリ、自信はありません。

8/4 9:05

オンダテというやつでしょうか。
水俣乗越から西岳の登りにありました。

8/4 9:11

ミヤマキンバイか。

8/4 9:20

西岳のヒュッテにつきました。

8/4 9:20

槍の穂先が雲で隠れてる。いい天気。

8/4 11:01

これは分からない。

8/4 12:52

大天井ヒュッテに到着。コースタイム通り、ここまで6時間かかっている。ここでビールとかけ蕎麦をいただいた。かけ蕎麦だから何も入ってなかろうと思っていたら、とろろ昆布とワカメが入っててとても美味しく満足な800円。写真は撮り忘れた。

8/4 13:23

さあ、最後登るか。ここから40分で大天荘に着くはずだが、足取り重く、、

8/4 14:22

1時間もかかってまだ着かんと喘いでいたら、雷鳥があと少しと励ましに出てきてくれた。これは子供。

8/4 14:22

母鳥と子供。

8/4 14:22

アップ。

8/4 14:22

しきりに子供を呼んでいる。写真には無いがもう一羽子供もいた。

8/4 14:23

目の前、2mで子供の様子を見ている。

8/4 14:23

8/4 14:50

大天荘に到着したら、当てがわれた部屋が偶然、個室の雷鳥。ここをカーテンで3つ仕切った広々した寝床であった。ラッキー。

8/4 14:59

早速、外で生ビールをいただく。

8/4 16:48

晩御飯はサバの味噌煮。山小屋でサバの味噌煮も初めて。美味い。

8/4 17:26

食後の腹ごなしに大天井岳の頂上まで散歩。

8/4 17:32

頂上まで10分もかからない。これは槍方面を見ているはずだが、槍の姿は見れなかった。

8/4 17:32

山頂の祠。

8/4 17:37

日差しがいい感じ。

8/5 5:13

立山と剱岳が雲に浮かんでいる。

8/5 5:14

翌朝、大天荘のテン場から今回歩いてきた前穂、奥穂、北穂、大キレット、南岳、中岳、大喰、槍を一望する。距離的には大した事ないのであるが自分としてはハードであった。

8/5 5:17

大天荘の朝御飯。これも山小屋のレベルではなく大変美味い。

8/5 5:42

雲海に浮かぶ立山と後立山の山々。燕山荘に向け出発。

8/5 8:15

もうすぐ燕山荘という地点にこまくさがいっぱい咲いていた。

8/5 8:22

燕山荘に到着。朝からビールを飲むのも卑しいので、アイスココアを注文。これが疲れた身体と喉に最高に美味しかった。もう一杯頼もうかと思ったが、スイカも食べねばならないので我慢。

8/5 8:34

改めて燕山荘の全景。夏冬何度か来ているがいい宿です。大天荘、ヒュッテ大槍もここの系列。食事もサービスもとても良い。

8/5 8:35

立派な看板。さあ中房に下るか。

8/5 9:18

あっと言う間に合戦小屋に到着。

8/5 9:19

お決まりのスイカをいただく。1/8カット800円が1/12カット500円になっている。ん？、安くなってる？まさか1/16カット？まあ、どっちでも美味い。

8/5 9:55

どんどん下る。

8/5 10:56

第二ベンチ。あと少し。この後、急げば12時半のバスに乗れそうと思いピッチを上げ下り、登山口に11時40分頃に到着。温泉で汗を流し着替えてバスで穂高駅に向かった。5日間の山歩き無事終了。

8/5 13:45

穂高駅の傍の蕎麦屋さんで生ビール。

8/5 13:50

トロロ蕎麦は大変美味しかった。

8/5 14:07

左の潜戸を身を屈めて入った。昼は此処しか開いていないので次回も此処にする。

8/5 15:07

おつまみ弁当とか言うのとビールを買ってあずさで帰宅。予定より2時間程度早く帰宅した。
今年の夏休みもこれで終わり。良い山歩きでした。

撮影機器：

EOS M10 ボディ CANON

iPhone 7 Apple

感想

KenOnod

ここ数年、夏休みは5〜6泊で北や南を縦走することにしている。どこ行こうかとあれこれ考えた結果、3000m超峰でまだ行けてない前穂高を登って後はおまけの縦走にしようと、重太郎新道から穂高、槍、東鎌、大天井の定番ルートを歩くことにした。還暦過ぎて岩稜帯をちゃんと歩けるかも試したかった。歩くことは歩いたが、やはり以前ほど楽では無かったと言うのが正直な感想である。今後は安全登山の技と知恵を身につけよう。