ワンデイで巡る槍・西穂。


- GPS
- 20:35
- 距離
- 25.8km
- 登り
- 3,710m
- 下り
- 2,639m
コースタイム
- 山行
- 5:09
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 5:27
- 山行
- 12:48
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 15:05
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
残された空白ランドマーク:奥穂高
ウェザーニュースを見ると土曜夜から天気が回復する北アルプス。MFWを見ても珍しく雷マークが無い。
これはきたぞ!と思うわけです。
行くから記憶に残る山行にしたい、百名山の次に繋がる山行にしたい。
やることは一つ、縦走シリーズでした。
しかし縦走といっても普通に泊まっては自分は物足りない、少し無理なことをするからこそ学びがあると思っています。とはいえ過去を振り返ると楽しむだけで何一つ学んで無いんですが。
そこでトライしたのが日帰りで槍ヶ岳から西穂高までを縦走するものでした。
台風の影響で中央道は交通集中と事故。バスは遅延して18:37のスタートとなりました。
とはいっても新穂高周辺は霧雨。しかも視程5mとか。
またやられたかーと思いつつも暫く歩くとだんだんと秋の夜空が見えてきました。
雨上がりの星って最高ですよね。しかもただでえ空気の澄んでいる国立公園ですから星々の自己主張が強いです。
僕は平気で沢の水飲める人なので新穂高コースは水に困りません。ところがもうアルプスは冬の準備をしています。水に濡れた手を放置しようものなら一桁の気温でたちまち感覚がなくなりそうになります。
過去2回、新穂高から槍へはカールを登るルートにしましたが今回は西鎌からアプローチする方法を取りました。昨年の縦走では既に30km以上歩いてきたことや弓折岳に落ちる雷にヒヤヒヤしながらだったのでとても苦戦した区間でした。
ところがまだ何も登ってないので脚生きてます!
結構あっさり槍に行けました。
槍を後にして向かうのは大喰・中・南岳です。いずれ百高山もやるなら登っておくべき峰々です(いずれも3000mオーバーです)。
ところがここに来て失速。理由は眠気と脱水症状でした。
行きのバスでは結構な時間寝ていたのに突如睡魔に襲われます。
理由は前日の湯船に浸かったことでした。最低でも2時間は浸かっているので代謝が良くなったことと思った以上に身体が疲労を蓄積していて眠っても眠い、水分とっても汗として出ていく。というような状況を作り出しているようでした。
眠気は南岳がピークで気温は一桁で寒いのに濡れた格好のままで石の上に座って眠れるほどでした。
結局5分くらい眠りました。
そのあとは脚も比較的快調でペースとしては遅いものの大キレットは問題なく進めました。
とはいえパフォーマンスは維持できず、当初は「北ア3000m全山縦走」とタイトルつける予定でしたが前穂高は外したのでした、完敗です。
薄明の時間になると白山、富士山、後立山連峰といった名峰が雲海から顔を覗かせます。
いつもはどこかの方角に雲があるのでここまで望めるのは自分史上最高の眺望でした。
そんな朝日を迎えたのは北穂から涸沢に向かう手前。朝イチでいきなりヘトヘトになります。
涸沢なんて紅葉が有名だから優しいイメージあるじゃないですか??鬼ですよ。
そうこうしてる間に穂高山荘に着きポカリとパンを調達。
動きたくないと訴える脚を無理矢理動かして奥穂高を目指します。
朝8時くらいでしたが山頂に多くの人々がいました。また既にジャンダルムにも何人かが立っています(お馴染みの光景ですね)。
例によって山頂からの一周動画を撮りヘルメットオン。西穂に向かいます。
6年前はガスでしたがウマノセやロバの耳で断崖絶壁と足の写真を撮っていました。しかし子供っぽい私も歳…そんな余裕すらありませんでした。
今シーズンは(大キレット含む)このエリアで事故が相次いだこともあり本能的に恐れていたようでした。
またジャンダルムを目指す人、西穂から来る人のすれ違い等が多く落石にもいつも以上に気をつけるなど神経使いました。バリエーションルートなのでペイントあることすらありがたいのですがコース上の多くが浮石、あるいは擬きでした。
15mくらいの鎖を直登する天狗のコル?から天狗の頭に登るとこれから登る西穂が見えてきます。
西穂手前の間ノ岳とのプロミネンスは無いように見えるのですが錯覚です。
実はその前後のピークにも鬼畜なアップダウンが待ち構えています。
しかも山頂も逆層スラブになっているところが多い上に巻けないので慎重さが求められます。
というわけで奥穂高回収できました!
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