これは、そもそも地理院の地図の登山道がずれているから起こるアクシデントだ。
私も昨シーズンの冬に歩いてこの「ズレ」に悩まされた。そこでその後日記に書いたのだが(2014年04月10日)、それから一年経っても地形図は修正されず、「山と高原地図」も同じにずれていて、私と同じように迷う方がこの冬もたくさん出ているのは悲しいことだ。
そこでもう一度、このことを皆さんに知って頂きたく去年の日記を再録したい。
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先日、八ヶ岳は編笠山から西岳に周回した際「源治新道」というルートを使った。
青年小屋横のテン場から「乙女の水」を経由して西岳山頂に通じるルート。
地図を見ながら歩いたのだが、この時期雪の上には縦横無尽に踏み跡があり、辿って行くと突然途切れたりして何度もルートを誤った。
この時、何か違和感が残ったのだった。
地図と同時にコンパスやSUUNTOの高度計で方位・標高を確認していたのだが、どうも変なのだ。
「乙女の水」に向かう道は真北に進んでいるようだが、実際には途中からかなり東向きに変わる。(A点)
「乙女の水」は2370mで地図によるとその後どんどん下って行くはずなのだが、実際は2400mまで登りだ。(B点)
地図上では2330mあたりまで下っているがそんなところはないようだ。
そもそも、地図のような片下がり斜面の道ではなくルートはほぼ尾根道で、途中で鞍部のような平坦部を通過している。(C点)。
その後、すぐに登りに掛かって再び細い尾根の上に乗る。(D点)。
その後ルートが右に折れるE点(ここは樹林が切れて展望があるいい場所)で地図のルートに合流するようだ。
こういう自分の記憶や他の方のGPS?ルートを合わせてみると、どうも正しい(実際の)ルートは上図の赤線のようになっているらしい。
これを知らずに地図を首っ引きして「おかしいな。」などと言いながら歩いたのだった。
こんな話はルートが明瞭な夏道だったら問題にならないだろう。しかし積雪期は致命傷になる可能性もある重大問題だ。「山と高原地図」などはどうなっているんだろう?
国土地理院にはメールで訂正願いしたが修正されるまで、ここを歩かれる方は注意されるよう。
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多くの方は上図のB−C点の間で自分がルートから外れてしまったと勘違いして谷の方に向かうようだ。この二点の間にある踏み跡をたどると真正面に編笠山が現れて驚くことになるらしい。よほど明瞭な踏み跡になっている可能性があるので要注意だ。
こんちはpasocomさん
今日はスーパーWEDではなさそうですね?
この辺りはまだ未踏なんですが、雪の時期にはGPS頼りで行くと大変なことになりそうですね。元に戻ろうとすると沢方面に下って行くなんて ピンクテープとかあるんでしょうか、ね!?
ちなみに山と高原のスマホ版貼っときますね!通常は1/25,000もある国土地理院の方を重視してますが、山と高原の方は山小屋や水場などの情報に活用してます。
結局今日「も!」どこにも行けないけど〜
おはようございます。
私はスマホを持っていないのですが、一応のために「山と高原地図」の八ヶ岳2014版だけは買ってあります。それを見ると国土地理院の道と同じに書かれていますね。
写真のスマホ版もどうも同じのようで、尾根道ではなくて南西下がりの斜面をトラバースしているようなルートになっていますね。
迷った方のレコによるとガーミンの地図も同じ(おそらく地理院地図なのでしょう)のようです。
で、一人が踏み跡を付けると、次の方も「おお、これを辿れば正規道に戻れるんだ。」と思うのでしょう。で次々とハマってしまって今やすごい強固なミスルートができているらしい。困ったことです。
「山と高原」の方は利用者の情報を集めては修正して毎年新しい版を出しているので、あんがい地理院の地図より正確なんじゃないかと最近思っています。
このルートについても昭文社にはたれ込んであるので、2015年版が注目されます。
おはようございます
これ・・わたしもやっちまった!です(#・・;
このレコ↓の61番写真です・・
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-428736.html
このときは雪山でトレースなし・・ガーミンがpasocmさんご指摘の間違いルートを指してました
乙女の水も発見できずに腰までのラッセルになり四苦八苦しての青年小屋発見でした。
途中に腰までの雪で地図とコンパスをもう一度出してガーミンを疑う始末でした
あのときに後三十分みつからまければビバークを覚悟しました。
なるほど・・です
4/10の日記ですか・・わたし4/12に入山しているのにね・・
折角の情報をみておきながら実際の現場では頭に思い浮かぶこともなかったです
山レコ・・真剣にメモするくらいでないとダメですね
でわでわ
おはようございます。
去年の4/10の日記にはuedaさんも
「ナイスフォロ〜ありがとうございます。12日(土)20時〜21時に通過予定です。
充分、気をつけます!ありがとうございました!」
とコメントされていました。(大笑い)
このルートは雪が降ると歩く人はごく少なくなり、鞍部のせいか積雪量は多い。ましてやuedaさんのように真っ暗な中ではガーミンに頼るしかありませんから、その状況で地図とずれていたら自分が外れたと考えるのは自然ですね。
それがまた今年は多数の人が同じ所で踏み外しているらしく、もう本物の道よりも明瞭なニセ道ができあがっている可能性があります。
で、こりゃ危険と思い、日記を再録することにしました。多くの方に目を通して頂けるといいのですが・・・
pasocomさんの地道な地図訂正のご指摘と販売元へのご忠告には感謝いたします
地図では、どえらい目にあってました・・思い出しました!
あの黒戸尾根・・
あれ・・いまごろなら遭難必至です
あれは早急な訂正を望むところです。
あのルート辿るのは・・わたしだけ??(#・・;
まぁ・・夜中に動くのも悪いのだろうけど・・赤テープの枚数と標識をしっかり増やしてほしいですね・・
なんなら行ってテープしますか?・・また、怒られるのが関の山ですね
でわでわ
おせっかい登山者代表でした
そうですね。黒戸尾根横手神社ルートも300mズレというひどい間違いが起きていますね。
あれは道が崩れて付け替えられたのが反映されていないという事情のようでした。
源治新道の方は、雪のあるうちに西岳には登りたいと思っていますので、ついでの時間があれば、ちょっとお節介してこようかとも考えています。
いつも「地元の利」などと威張ってばかりですから、こういう時にも「地元」を活かさなければ、と。
pasocomさん、はじめまして。
実際のGPSのログが無く、地図のルートを頼りに手書きでルート(トラック)を載せる場合、頼りにする地図のルートが間違っていると必然的に手書きのルートも間違ったルートになる訳で、それを知らずに他のユーザさんがGPXファイルに落としてGPSナビにダウンロードすると、GPSナビと言えども現地で間違ったルートを指し示してしまう訳ですね。
自分の経験としては、奥秩父の名峰 金峰山(日本百名山:2599m)のメジャーなルートが間違っていて閉口したことがあります。具体的にはみずがき山荘を起点としたルートで、途中の富士見平小屋から大日岩の間のルートが間違っていることを現地で知りました。山小屋(大日小屋)の位置もだいぶ違っているので「踏跡や道標が埋もれてしまう積雪期はどうなんだろ」と思いました。
はじめまして。私の日記への訪問とコメントありがとうございます。
私自身、地理院の地図が間違っていると思い知ったのが金峰山の大日小屋周辺でした。その時(2012年)のことも日記で書いてあり、国土地理院に連絡をしたものでしたが、その後修正されていませんね。
http://www.yamareco.com/modules/diary/21844-detail-41535
この一件の後に私も地理院の地図だからと鵜呑みにせず、自分の記憶なども考えながらルート図を引くように気をつけていますが、GPSでもないので正確かと言われればさほど自信はありません。
まさに、gutenmrgenさんがおっしゃるように、誰かのレコルートが次の人に利用されるという連鎖があるわけで、これはとても危ないことですね。
他のコースなどでも間違いなどに気付かれた方が、ヤマレコに報告し、みんなが共有できるシステムがあるといいのですが・・・。
やはり違っていますよね。
あのルートは赤テープも少なく、一昨年の冬は間違えて青年小屋に戻り編笠山を登り返して下山しました。去年無雪時に2回歩きましてルートを確認しました。
赤テープをもっとこまめに付けてあれば良いと思いますが、個人が勝手に付けてよいのでしょうか?
n-yamaさん。はじめまして。コメントありがとうございます。
源治新道は元々赤テープなどが少ないルートですね。
夏であれば、それでもルートは明瞭なので迷うことなどないのですが、冬は話が一変します。
登山道などに個人が勝手に道標を立てたり、テープを巻いたりするのはいいのか、いけないのか。難しい問題のようです。
法的にいえば他人の土地に手を加えるのは違法ということらしい。
でも登山道というのは昔から世話焼きのボランティアが整備していたのであって、それが黙認されてきたのでした。
なぜなら、結局その方が多くの方のメリットになるからなのです。
もちろん間違ったルートに赤テープを付けたりすると大迷惑ですが、正しく付けるならみんなの便利になるわけですから、できればそういう人が増えるといいなあ、と思うのでした。
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