室堂-雄山-薬師岳-黒部五郎-西鎌尾根-槍ヶ岳-大キレット-奥穂高岳-上高地
- GPS
- 152:00
- 距離
- 61.0km
- 登り
- 5,185m
- 下り
- 6,096m
コースタイム
30日:0650室堂-0826雷鳥ヒュッテ-0959剣御前小舎-1050剣沢キャンプ場(泊)
31日:0652剣沢キャンプ場-0753別山-0905真砂山-1020大汝山-1045雄山-1150一ノ越山荘-1245竜王山-1322鬼岳-1413獅子岳-1615五色ヶ原キャンプ場(泊)
1日:0550五色ヶ原キャンプ場-0749越中沢岳-0857スゴノ頭-1013スゴ乗越小屋-1140間山-1323北薬師岳-1422薬師岳-1507薬師山荘-1630薬師峠キャンプ場(泊)
2日:0544薬師峠キャンプ場-0603太郎平小屋-0728北ノ俣岳-1040黒部五郎岳-1251黒部五郎キャンプ場(泊)
3日:0434黒部五郎キャンプ場-0610三俣蓮華岳-0710双六岳-0754双六山荘-0845樅沢岳-1052千丈乗越-1147槍ヶ岳山荘テント場(泊)
4日:0400槍ヶ岳山荘テント場-0435槍ヶ岳-0528槍ヶ岳山荘-0620中岳-0715南岳-0723南岳小屋-0940飛騨泣き-1029北穂山荘-1050北穂高岳-1301涸沢岳-1308穂高岳山荘テント場(泊)
5日:0516穂高岳山荘テント場-0550奥穂高岳-0830岳沢小屋-0918上高地
天候 | 30日:雨 31日:曇り時々雨 1日:晴れのち曇り 2日:晴れのち曇り 3日:晴れ 4日:晴れ 5日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR中央線特急あずさ |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体として登山道はしっかり整備されているところばかりなので、集中を切らさずに歩けば危険なところは少なかったと思います。 個人的に注意したところは立山エリアでの残雪のトラバース(といってもトレースがしっかりついている)、雄山の下り(学校登山などで人が非常に多く落石させないように注意が必要)、北薬師-薬師の稜線(霧で見通しが悪かったので怖かった)、黒部五郎山頂から山荘へ向かう稜線コース(岩稜で危険多だが鎖等はない)、西鎌尾根槍ヶ岳直下近辺(急坂で落石注意)、大キレットすべて(言わずもがな・・)、岳沢の下り(足にガタがきてたので・・) |
写真
感想
30日:1年前から計画してきた北アルプスの剣〜槍までの縦走でしたが、初日から風雨のため剣岳登頂を断念して次行程に移ることに。シングルウォールテントだったので、雨漏りや食事準備が大変で、正直帰りたくなりました。しかしせっかく来たのだからと気合を入れて就寝。
31日:風でテントが揺れ何度も目が覚め、体の疲れが取れないまま朝を向かえ外を見てみるも、あたりは濃いガスに包まれている。停滞を考え2度寝に突入するも、雨が止んだので、急いで出発準備。別山山頂ではガスっていて登山道がわからず15分近く立ち往生してしまい、雄山からの下りでは圧倒的数の登山者に驚き、慎重に下山するも、一ノ越で体力が尽きて、その後の五色ヶ原までの登り下りは地獄だった。途中集中がきれ下りで転び右手首を怪我、応急手当をしたが、事後岩場では常に痛み続けて厄介であった。五色ヶ原はキャンプ場と山荘が遠く、疲れ果てた体には非常にきつかった。
1日:朝起きると久々に太陽が雲の隙間から顔を出していたが、またすぐ曇りに。予定よりも早くスゴ乗越に着いたので、本来はここまでであったが急遽薬師峠に向かうことに。しかしこれもやはり北薬師に上りきった時点で体力がきれ、薬師までの稜線は足元がふらついた中で非常に怖い道のりとなった。薬師峠までの沢のくだりは雨のあとであったので、滑って何度も転びかけた。夕方テン場につき、ほっとしていると久々に空が晴れ始め、疲れた体が癒された。
2日:三俣山荘か双六まで行こうかと考えたが、すでに1日予定よりも早く来れているので、ゆっくりと黒部五郎を目指すことに。山頂ではすばらしい展望に恵まれ、ウキウキしていたが、この日は久々に空が晴れ渡り、今までは寒く鳥肌を立てていた皮膚が、逆に高地での強烈な紫外線に襲われて全身真っ赤に。そのせいか途中で水もそこをつき始め、黒部五郎の尾根コースでは足がガクガクで何度も休み休み進むことになった。しかし久々に昼頃にテン場に着いたので、シュラフなどを乾燥させ、気持ちよく眠ることができ、今日は体を休めた分、明日は頑張ろうと思えた。
3日:双六までの予定であったが、いつもより1時間早く起き、急遽槍まで向かうことに。三俣蓮華では山頂に着いた瞬間に空が晴れ渡り、涙が出そうなほどすばらしい光景を。双六まで順調であったので、西鎌に向かい、最後にばてたが予想以上のスピードで槍の肩に到着。自分でも驚いたが、体は疲れきっていたようで、昼寝をしたら気づいたら夕方になっていた。槍の穂先に行きたかったが、昼寝しているうちにガスってしまい、展望もなさそうなので朝までお預けに。
4日:1年ぶりの槍で今年こそは日の出を山頂で見るために1時間早く起床し、強風の中なんとかテントをたたみ、ヘッドライトをつけて槍の穂先へ。自分は10人目くらいだったが、最高の天気でご来光を見ることができた。この日は大キレットへ行くので、足早に下山し、南岳小屋へ向かうも、槍穂高エリアになると急に岩稜となり、非常に緊張し疲れた。大キレットでは、しょっぱなからはしごが登場したが、食料も減っていたためか、長谷川ピークあたりまでは案外楽に行くことができ、余裕をこいていたが飛騨泣き近辺からはあまりに怖すぎて足が進まず、回りの方に迷惑をかけてしまった。北穂までの最後の登りは常に落石を意識しなくてはいけず、心身ともに疲れ果てた。北穂から穂高岳山荘までは、体力もそこをついていたのでゆっくりと進んだが、それでも足はがくがくだった。
5日:ついに縦走最終日になり、夜に見えた松本の光が恋しく、足早に奥穂へ。前穂にも登りたかったが、早く降りて風呂に入りおいしい物を食べたいという欲望の方が勝り、スルーすることに。重太郎新道は北アでも有数の急坂とかで、疲れた足に急なくだりが非常に堪えた。しかし早く上高地に着きたい一心で走るように岳沢を下り、久々の人里に着くと緊張が解けたせいかヘロヘロに。
当初の予定では剣-槍-槍沢-上高地を7日間でやる予定であったのですが、初日から計画が狂い、以外にも早く進めたので大キレットに行ったものの、正直もう行きたくなくなりました。2日目から踵が靴擦れで大変なことになり、絆創膏やテーピングでだましだまし歩きましたが、下山後膿が出始め、日常生活に支障をきたしているので、甘かったなという感想です。上高地ではアルペンホテルで日帰り入浴しようと思ったのですが、時間がちょうど清掃の時間だったようで、しょうがなくボディーペーパーで体を拭いてバスに乗り家まで帰りました。多分相当くさかったと思いますが、どうか許してください。
1年に1回行けるかどうかの北アルプスなので、当分は山に入りたくなくなるくらい満喫してやろうと思っていましたが、山で生活すればするほどまだまだ登山を続けたくなってしまいました。次は冬山に挑戦したいと思います。
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