でも、ここは養殖場だ。
すぐ隣には
人工的に作られた魚道がある。
鮭の上流へ上がろうとする特性を生かした作り。
一番奥から川で引いた水を流すと、
それにつられた鮭たちはそちらが上流だと思って、
みんなどんどん奥へ奥へ入っていってしまう。
そして最後は自らいけすまでたどり着いてしまう。
いけすで捕われた鮭たちは、丁寧に腹を割かれ、
卵と精子を出され、来年またたくさんの子供達が放流される。
稚魚を大きくして放流しても、戻ってくるのは0.5%にも満たない。
自然のままの形で産卵させたら
こんなにたくさんの鮭が、
ふるさとの川に戻ってくることはないのだろうが、
人の手がこれだけかかることに、いつも複雑な気持ちになってしまう。
うれしくもあり、悲しくもある。
そしていつも鮭の姿に感動し、私は元気をもらっている
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