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そこは富士川町(旧増穂町)の穂積地区というところ。落語の「鰍沢」の舞台となった妙法寺などがある部落だ。
山間のここは東日本では有数のゆず産地らしいのだが近年ご他聞に漏れず生産農家高齢化のため、ユズは山ほどできているのだが収穫が追いつかないのだそう。
そこで毎年この時期には「ユズ狩りボランティア」が募集され、ゆずの収穫をお手伝いするという催しに参加したのだった。
氷点下に冷え込んだ冬の朝に集まったのは20人ほどの人数。老若男女、意外に若い女性が多いのにびっくり。9時に軽トラに分乗して細い山道を登ってゆず畑に到着した。
抜けるような冬の青空の下、畑には黄色のゆずの実がたわわに実っていて美しい。
各自に高枝ばさみが渡されて収穫開始、となったのだが、やってみるとゆずというのは実に取りにくい。実と枝の間の「首」の部分がとても短くてハサミの刃が入らない。また葉っぱが密集しているからどこが「首」なのかもほとんど見えない状態。
「こりゃ、効率悪いな!」と一旦やめてよく見回してみれば手の届くような低い場所にもゆずが鈴なりなのだった。
そこで、高枝ばさみを手持ちばさみに持ち替えて、目の前の実から取る作戦に変更した。
ゆずがまた始末悪いのは枝にとんでもない大きなトゲがあること。そこで皆革手袋装備なのだが、それでも葉っぱをかき分けてハサミを入れようとするとあちらこちらでトゲに触る。「イテッ!イテッ!」を連発しながら収穫だ。
またジャケットがビリビリと不吉な音を立てるのにも肝を冷やす。
取った実はプラスチックコンテナに入れるのだが、枝の付け根の「耳」やトゲの部分が残っていると他の実を傷付けてしまうので、ていねいに取らなければならない。実に手間が掛かるのだった。
収穫作業は11時までの2時間で終了。コンテナを積み込んで選別所に持ち込み、今度は選別作業だ。
無傷の「A」と、傷物で果汁にするしかない「C」と、その中間の「B」に分別。「A」は贈答用とか高級料亭向けだそうで(^^)、一般に流通しているのは「B」ランクのものだとのこと。
地元の人によると、この日の作業でだいたい600kgほど取れただろうと言う。
作業終了後は麺にゆずが練り込まれているという「ゆずうどん」を味わい、お土産にゆず20個ほど頂いて解散(実はこれが目当てだった(^^)・・・)
冬至前だったこともあり、ゆずは今が出荷の最盛期だとか。旅館などでのゆず風呂での需要も多く、正月飾りやもちろん料理にも使われる。
首都圏にも出荷されているそうだから、もし「JAふじかわのユズ」を見かけたら私が採ったゆずかも、と思い出して頂けるとうれしい。
こんにちは。
ボランティアお疲れ様でした。
桃栗3年柿8年、柚の大馬鹿18年と言いますが、我が家の庭に苗木を植えたら数年で実がなった記憶があります。
近くの畑にも母の柚の木があったのですが庭の柚もこの畑の木もみんな枯らしてしまいました。
毎年沢山の柚を風呂に入れてゆず湯を冬至に楽しんでおりましたがなければないで寂しいですね。しかし実際には料理にはあまり使わずゆず湯くらいしか沢山の使い道がないのでまぁなくてもいいかなと思っています。
若い女性が一緒で楽しかったんじゃないですか?
私が、このゆずの里に初めて行ったのは当時小学生だった息子にゆず畑を見せたい、という思いからでした。
そのころはユズ狩り体験と称して1000円でゆずを採らせてもらったものです。
そのときのユズはユズ風呂にしたあと植木鉢に種をまいた所、芽を出して今は30cmほどに成長しました。
今回ユズ狩りに行くと言ったら出不精の息子が「時間があれば行きたかった」と言うのが珍しかった。
あの青空と黄色いユズの実の景色は息子も強烈に覚えているようでした。
来年は春にはユズの木を庭におろし、冬になったら学校を休ませてでも息子とゆずの里に行きたい。
いまそう思っています。
富士川のゆず、ご近所さんからがばっともらいました。けちなので風呂に入れる気がしません。
剥いた皮を全部冷凍して、小出しにして和えものにいれたりして食べるのが主です。実は絞って液を抽出し料理に使います。その搾りかすを初めてお風呂に浮かべるといったケチぶりです。
何かよい案ありましたら教えてください。
私も特段、yoneyama様以上の使い方はわかりません。
ゆずはもちろん料理の風味に使うのが一番なのですが、これはいかんせん使用量が少ない(^^)
ゆずは大根と相性がいいようなので大根の酢漬けに千切りのユズをいれるとかくらいでしょうか。
ネットでレシピを調べてみると、ジャムにするとかユズ味噌にするとかが使い出がありそうです。
お風呂に入れるのはもったいない気がしますが、木綿の袋に入れるとかして散乱しないようにすれば数日使うこともできますのでお試し下さい。
「JAふじかわのユズ」ですね!でも多摩地区の方には出回らないかもしれませんね。地元の道の駅とかにあるんでしょうね〜!
でもボランティアを集めないと収穫出来ないって、、費用対効果でそうするしかないんでしょうね。何だか不思議と言うかサミシイというか。
ボランティアお疲れ様でした!
いつもコメントありがとうございます。
冬至直前と言うことでスーパーなどで3個パック程度のユズを売っているのを見かけることが多いこの頃ですので、都内でもひょっとすると山梨産のものが販売されているかもしれません。
このユズ狩りボランティアの催しも、実はけっこうな人気らしく、去年は3回開催だったのが今年は4回やったそうです。私も去年は「もう〆切りです」で涙をのんだものでした。
11月には「ユズ祭り」も開かれて賑やかだったそうだし、こうやって多くの人が集まることで、実益もさることながらけっこう村おこしにつながっているようです。
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