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Yamareco

記録ID: 1984022
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

北鎌尾根、小槍、奥穂高岳、そして台風10号

2019年08月11日(日) 〜 2019年08月17日(土)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
147:35
距離
60.3km
登り
4,862m
下り
4,849m

コースタイム

1日目
山行
2:30
休憩
0:20
合計
2:50
12:45
45
13:30
13:35
45
14:20
14:35
55
徳沢園
2日目
山行
12:20
休憩
0:40
合計
13:00
3:00
10
3:10
30
3:40
3:45
45
5:00
90
6:30
6:40
170
9:30
9:55
315
3日目
山行
9:30
休憩
1:10
合計
10:40
4:20
140
6:40
80
独標付け根
8:00
210
独標の一つ先のピーク
11:30
12:00
90
北鎌平
13:30
13:40
30
14:10
14:40
20
4日目
山行
6:00
休憩
2:30
合計
8:30
5:00
50
5:50
7:10
70
8:20
9:00
40
小槍
9:40
10:10
10
10:20
30
10:50
50
11:40
80
13:00
20
13:20
10
13:30
5日目
山行
6:25
休憩
0:30
合計
6:55
5:45
15
6:00
15
6:15
120
8:15
85
9:40
60
10:40
11:10
90
6日目
山行
4:50
休憩
0:10
合計
5:00
7:50
60
8:50
9:00
80
10:20
150
7日目
山行
10:25
休憩
1:35
合計
12:00
4:30
90
7:00
8:00
50
8:50
9:00
10
9:10
100
10:50
170
13:40
0
13:40
14:00
120
16:15
16:20
10
16:30
上高地バスターミナル
天候 8/11 晴、8/12 晴、8/13 晴、8/14 曇、8/15 曇、8/16 雨、8/17 曇のち晴
過去天気図(気象庁) 2019年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
予約できる山小屋
横尾山荘
台風10号が迫る中、北鎌尾根から槍穂縦走に出発します
台風10号が迫る中、北鎌尾根から槍穂縦走に出発します
まずは、特急しなので松本まで
2019年08月11日 07:36撮影 by  iPhone 7, Apple
8/11 7:36
まずは、特急しなので松本まで
さらに松本電鉄で新島々へ。車内では生演奏のサービス付きでした。
2019年08月11日 10:10撮影 by  iPhone 7, Apple
1
8/11 10:10
さらに松本電鉄で新島々へ。車内では生演奏のサービス付きでした。
上高地バスターミナルに到着です。バスターミナルですら暑いです。
2019年08月11日 12:38撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/11 12:38
上高地バスターミナルに到着です。バスターミナルですら暑いです。
吊尾根を望みます。そして驚くほど多くの観光客。上高地で昼食を食べて出発しようかと思ったのですが、あまりの混雑で断念。
2019年08月11日 12:44撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/11 12:44
吊尾根を望みます。そして驚くほど多くの観光客。上高地で昼食を食べて出発しようかと思ったのですが、あまりの混雑で断念。
明神館。ここでも混雑していて昼食をパス。
2019年08月11日 13:32撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/11 13:32
明神館。ここでも混雑していて昼食をパス。
徳沢のキャンプ場。
2019年08月11日 14:19撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/11 14:19
徳沢のキャンプ場。
結局、やっとここで昼食を食べました。いつものごとくカレーです。
2019年08月11日 14:19撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/11 14:19
結局、やっとここで昼食を食べました。いつものごとくカレーです。
徳沢の沢は見ていて心が洗われます。
2019年08月11日 14:35撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/11 14:35
徳沢の沢は見ていて心が洗われます。
横尾到着です。今日は、横尾山荘に宿泊します。明日からの本格的な山行に備えて、ゆっくり休みます。
2019年08月11日 16:47撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/11 16:47
横尾到着です。今日は、横尾山荘に宿泊します。明日からの本格的な山行に備えて、ゆっくり休みます。
夕食を食べ、19時半に寝たら、1時過ぎに目が覚めてしまいました。寝なおすと寝坊するのでは?という気もしたので、そのまま起きて出発することにしました。
2019年08月12日 02:09撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 2:09
夕食を食べ、19時半に寝たら、1時過ぎに目が覚めてしまいました。寝なおすと寝坊するのでは?という気もしたので、そのまま起きて出発することにしました。
二ノ俣の橋を渡ります。まだ真っ暗です。誰もいません。
2019年08月12日 03:08撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 3:08
二ノ俣の橋を渡ります。まだ真っ暗です。誰もいません。
槍沢ロッジまで来ると、早朝出発組の人たちが準備をはじめていました。
2019年08月12日 03:40撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 3:40
槍沢ロッジまで来ると、早朝出発組の人たちが準備をはじめていました。
ババ平キャンプ場でも薄暗かったです。
2019年08月12日 04:29撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 4:29
ババ平キャンプ場でも薄暗かったです。
ようやく夜が明けてきました
2019年08月12日 04:38撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 4:38
ようやく夜が明けてきました
大曲到着です。
2019年08月12日 04:59撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 4:59
大曲到着です。
2年ぶりにこの看板と対面です。
2019年08月12日 04:59撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 4:59
2年ぶりにこの看板と対面です。
3000メートルの山々に陽光があたります。心配だった台風の影響もなく上天気です。
2019年08月12日 05:17撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 5:17
3000メートルの山々に陽光があたります。心配だった台風の影響もなく上天気です。
大曲から水俣乗越までは、なかなか苦しい急登です。やっと登ったのに、天井沢の急坂を下ります。
2019年08月12日 06:33撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 6:33
大曲から水俣乗越までは、なかなか苦しい急登です。やっと登ったのに、天井沢の急坂を下ります。
明日登る北鎌独標です
2019年08月12日 06:59撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 6:59
明日登る北鎌独標です
雪が出てきました。
2019年08月12日 07:26撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 7:26
雪が出てきました。
横を見ると槍ヶ岳も見えます
2019年08月12日 07:26撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 7:26
横を見ると槍ヶ岳も見えます
アイゼンは持ってきていないので、慎重に下ります。
この雪渓をおりたあと、しばらくしたら、3人組のパーティと出会います。話を聞くと北鎌のコル付近で道に迷い、水が無くなったので下山してきたのだそうです。このまま、水俣乗越を目指しますとのことでした。
2019年08月12日 07:31撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 7:31
アイゼンは持ってきていないので、慎重に下ります。
この雪渓をおりたあと、しばらくしたら、3人組のパーティと出会います。話を聞くと北鎌のコル付近で道に迷い、水が無くなったので下山してきたのだそうです。このまま、水俣乗越を目指しますとのことでした。
間ノ沢との合流地点で水が取れます。少し休憩していたら、別の2人組のパーティが現れます。話を聞くと湯俣から来たものの時間切れなので北鎌尾根にはいかず、やはり水俣乗越を目指しますとのことでした。
2019年08月12日 08:56撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 8:56
間ノ沢との合流地点で水が取れます。少し休憩していたら、別の2人組のパーティが現れます。話を聞くと湯俣から来たものの時間切れなので北鎌尾根にはいかず、やはり水俣乗越を目指しますとのことでした。
このケルンが見えたら北鎌沢出会です
2019年08月12日 09:33撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 9:33
このケルンが見えたら北鎌沢出会です
左を見ると涸れ沢があります。ここを登ります。ここは涸れ沢ですが、20分ほど登ると右俣左俣の出会付近で水が取れます。今回は、4.5リットルの水を確保する予定です。
2019年08月12日 09:55撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 9:55
左を見ると涸れ沢があります。ここを登ります。ここは涸れ沢ですが、20分ほど登ると右俣左俣の出会付近で水が取れます。今回は、4.5リットルの水を確保する予定です。
北鎌沢の右俣左俣の出会へ向かっていると、ヘリコプターが北鎌尾根を旋回しているのが見えました。遭難者を捜索するような動きをしています。北鎌のコルで迷った人たちを探しているのかもしれませんが、自分としては伝えようがありません。
2019年08月12日 10:02撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 10:02
北鎌沢の右俣左俣の出会へ向かっていると、ヘリコプターが北鎌尾根を旋回しているのが見えました。遭難者を捜索するような動きをしています。北鎌のコルで迷った人たちを探しているのかもしれませんが、自分としては伝えようがありません。
暑く苦しいところです。
2019年08月12日 11:40撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 11:40
暑く苦しいところです。
日差しも強くちょっとうんざりです。汗を大量にかくため水の消費も増えてしまいます。
2019年08月12日 12:05撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 12:05
日差しも強くちょっとうんざりです。汗を大量にかくため水の消費も増えてしまいます。
北鎌のコルの近くまで来ると、暫く途絶えていた水流が復活します。右手側のP7の山肌から滲み出ている水です。北鎌尾根に来たのはこれで3度目なのですが、3回ともこの水がありました。ただ、今回は格段に少なく、ペットボトル1本分を貯めるのも大変でした。
2019年08月12日 14:31撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 14:31
北鎌のコルの近くまで来ると、暫く途絶えていた水流が復活します。右手側のP7の山肌から滲み出ている水です。北鎌尾根に来たのはこれで3度目なのですが、3回ともこの水がありました。ただ、今回は格段に少なく、ペットボトル1本分を貯めるのも大変でした。
北鎌のコルです。4.5リットルの水が増え20kgを超える荷物をようやくおろすことができました。15時を回り、今日はここでテントを張ります。
2019年08月12日 15:11撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 15:11
北鎌のコルです。4.5リットルの水が増え20kgを超える荷物をようやくおろすことができました。15時を回り、今日はここでテントを張ります。
北鎌のコルにあるプレートです。しばらく休憩していたら、60代のソロ男性の方が現れました。自分同様に北鎌のコルでテント泊だそうです。
2019年08月12日 15:11撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/12 15:11
北鎌のコルにあるプレートです。しばらく休憩していたら、60代のソロ男性の方が現れました。自分同様に北鎌のコルでテント泊だそうです。
まだ薄暗いですが、3度目の北鎌尾根で状況がわかっているので、出発します。
2019年08月13日 04:18撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 4:18
まだ薄暗いですが、3度目の北鎌尾根で状況がわかっているので、出発します。
今日も好天が期待できそうです。
2019年08月13日 04:47撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 4:47
今日も好天が期待できそうです。
手前が天狗の腰掛、奥が北鎌独標です。
2019年08月13日 04:51撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 4:51
手前が天狗の腰掛、奥が北鎌独標です。
北鎌独標って100名山はおろか、300名山にも含まれていないのですが、ちょっと納得できないです。
2019年08月13日 05:40撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 5:40
北鎌独標って100名山はおろか、300名山にも含まれていないのですが、ちょっと納得できないです。
おっ!独標の天辺に人影が...
2019年08月13日 05:48撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 5:48
おっ!独標の天辺に人影が...
双六や三俣蓮華、鷲羽もはっきりと見れます
2019年08月13日 06:03撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 6:03
双六や三俣蓮華、鷲羽もはっきりと見れます
小さな尾根を越えると、独標のトラバース部が見えてきます。
2019年08月13日 06:35撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 6:35
小さな尾根を越えると、独標のトラバース部が見えてきます。
トラバース中
2019年08月13日 07:04撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 7:04
トラバース中
トラバース道を抜け、チムニーを上がり、稜線に近づくと槍ヶ岳が見えてきます。
2019年08月13日 07:42撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 7:42
トラバース道を抜け、チムニーを上がり、稜線に近づくと槍ヶ岳が見えてきます。
ドーン。大槍小槍がくっきりです。
2019年08月13日 08:13撮影 by  iPhone 7, Apple
8/13 8:13
ドーン。大槍小槍がくっきりです。
こんな岩場を乗り越えていきます
2019年08月13日 10:18撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 10:18
こんな岩場を乗り越えていきます
諸君頑張
2019年08月13日 10:58撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 10:58
諸君頑張
ちょっと雲が増えてきた。こんな岩場も乗り越えます
2019年08月13日 11:17撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 11:17
ちょっと雲が増えてきた。こんな岩場も乗り越えます
左手には昨日下ってきた天上沢
2019年08月13日 11:17撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 11:17
左手には昨日下ってきた天上沢
右手には西鎌尾根と硫黄尾根
2019年08月13日 11:17撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 11:17
右手には西鎌尾根と硫黄尾根
お昼前に北鎌平到着
2019年08月13日 11:34撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 11:34
お昼前に北鎌平到着
北鎌平のプレート
雲が増えてはきましたが気温は高く、雨の心配もないので、しっかりとお昼休憩を取ります。
2019年08月13日 11:34撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 11:34
北鎌平のプレート
雲が増えてはきましたが気温は高く、雨の心配もないので、しっかりとお昼休憩を取ります。
さあ大槍へ向かいます
2019年08月13日 12:03撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 12:03
さあ大槍へ向かいます
この先で、ソロの男性に会いました。なんと千丈沢を詰めてきたというのです。崩落の多いルートだそうで、自分の体よりも大きな落石を落としながらなんとか登ってきたとのことです。ご無事で何よりでした。
2019年08月13日 12:27撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 12:27
この先で、ソロの男性に会いました。なんと千丈沢を詰めてきたというのです。崩落の多いルートだそうで、自分の体よりも大きな落石を落としながらなんとか登ってきたとのことです。ご無事で何よりでした。
カニのハサミを目指して歩いてきましたが、これ以上は進めません。いよいよ山頂を目指します。
2019年08月13日 12:46撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 12:46
カニのハサミを目指して歩いてきましたが、これ以上は進めません。いよいよ山頂を目指します。
二つのチムニーを登り、登頂です。
2019年08月13日 13:34撮影 by  iPhone 7, Apple
1
8/13 13:34
二つのチムニーを登り、登頂です。
三角点
2019年08月13日 13:40撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/13 13:40
三角点
槍ヶ岳山荘のテラスから見上げる槍ヶ岳
2019年08月13日 14:15撮影 by  iPhone 7, Apple
8/13 14:15
槍ヶ岳山荘のテラスから見上げる槍ヶ岳
予想通り槍ヶ岳山荘のテン場は一杯ですので、殺生ヒュッテのテン場まで下りテント泊します。
2019年08月13日 14:39撮影 by  iPhone 7, Apple
8/13 14:39
予想通り槍ヶ岳山荘のテン場は一杯ですので、殺生ヒュッテのテン場まで下りテント泊します。
翌朝です。
台風の影響で天気が悪化するのではと思いましたが、好天です。
2019年08月14日 05:01撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 5:01
翌朝です。
台風の影響で天気が悪化するのではと思いましたが、好天です。
大槍に日が当たります。
2019年08月14日 05:05撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 5:05
大槍に日が当たります。
大喰岳もくっきりです
2019年08月14日 05:10撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/14 5:10
大喰岳もくっきりです
ゆっくり朝食を食べ、槍ヶ岳山荘へ上り返します。
2019年08月14日 05:48撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
8/14 5:48
ゆっくり朝食を食べ、槍ヶ岳山荘へ上り返します。
槍ヶ岳山荘の入り口に貼ってあったポスターです。
今日は、数年前から気になっていたこの小槍クライミングに挑戦します。(前日のうちに申し込んでおいた)
2019年08月14日 09:53撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 9:53
槍ヶ岳山荘の入り口に貼ってあったポスターです。
今日は、数年前から気になっていたこの小槍クライミングに挑戦します。(前日のうちに申し込んでおいた)
槍ヶ岳山荘の入り口に7時集合です。
ガイドの中島さん、自分、それに槍ヶ岳山荘のスタッフの方2名の方の4名で、小槍に向かうことになりました。出発前に懸垂下降の説明を受けます。
2019年08月14日 07:07撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 7:07
槍ヶ岳山荘の入り口に7時集合です。
ガイドの中島さん、自分、それに槍ヶ岳山荘のスタッフの方2名の方の4名で、小槍に向かうことになりました。出発前に懸垂下降の説明を受けます。
全く何の写真かわかりませんが、小槍の基部から見上げて撮影した写真です。えぇ..こんなの登れません。
2019年08月14日 07:39撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 7:39
全く何の写真かわかりませんが、小槍の基部から見上げて撮影した写真です。えぇ..こんなの登れません。
まずガイドの中島さんがリードクライミングをしてロープをセットします。その間、ビレイヤーとなる自分たちは、セルフビレイをした状態で鞍部で待機です。(オレンジ色の服が自分です)
正直言うと、ほとんど垂直の壁にビビりまくりで、自分のカメラで撮影する余裕もありませんでした。ここからはガイドの中島さんの撮影です。
2019年08月14日 08:01撮影 by  DSC-U60, SONY
8/14 8:01
まずガイドの中島さんがリードクライミングをしてロープをセットします。その間、ビレイヤーとなる自分たちは、セルフビレイをした状態で鞍部で待機です。(オレンジ色の服が自分です)
正直言うと、ほとんど垂直の壁にビビりまくりで、自分のカメラで撮影する余裕もありませんでした。ここからはガイドの中島さんの撮影です。
ロープで確保されているとはいえ、大キレットや北鎌尾根の岩場とは比較にならない難易度(というか角度)の岩場に悪戦苦闘しまくりです。
2019年08月14日 08:15撮影 by  DSC-U60, SONY
1
8/14 8:15
ロープで確保されているとはいえ、大キレットや北鎌尾根の岩場とは比較にならない難易度(というか角度)の岩場に悪戦苦闘しまくりです。
ここまでくるとほぼ登頂です。大体10分くらいかかったようです。
2019年08月14日 08:19撮影 by  DSC-U60, SONY
1
8/14 8:19
ここまでくるとほぼ登頂です。大体10分くらいかかったようです。
ガスってしまいました。
本当なら方角に大槍が見えるのですが、何も見えません。
登山者の声が聞こえているだけに悔しいです。
2019年08月14日 08:27撮影 by  iPhone 7, Apple
1
8/14 8:27
ガスってしまいました。
本当なら方角に大槍が見えるのですが、何も見えません。
登山者の声が聞こえているだけに悔しいです。
とはいえ小槍へ来たのですから、一番高い場所で踊ってみます。
2019年08月14日 08:30撮影 by  iPhone 7, Apple
2
8/14 8:30
とはいえ小槍へ来たのですから、一番高い場所で踊ってみます。
槍ヶ岳山荘のスタッフの方はアルプス一万尺の手遊びに挑戦していました。
2019年08月14日 08:32撮影 by  DSC-U60, SONY
2
8/14 8:32
槍ヶ岳山荘のスタッフの方はアルプス一万尺の手遊びに挑戦していました。
ガスっていてよくわかりませんが、帰りは40メートルほどの懸垂下降で一気に降ります。クライミングジムで3メートルほどの懸垂下降をしたことはありますが、本番はこれが初体験です。終わってみれば楽しかったです。
2019年08月14日 09:03撮影 by  DSC-U60, SONY
8/14 9:03
ガスっていてよくわかりませんが、帰りは40メートルほどの懸垂下降で一気に降ります。クライミングジムで3メートルほどの懸垂下降をしたことはありますが、本番はこれが初体験です。終わってみれば楽しかったです。
無事に戻ってきました。
台風の影響が始まったらしくガスっていますが、槍穂縦走に出発します。
2019年08月14日 10:08撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 10:08
無事に戻ってきました。
台風の影響が始まったらしくガスっていますが、槍穂縦走に出発します。
飛騨乗越
2019年08月14日 10:20撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 10:20
飛騨乗越
大喰岳
2019年08月14日 10:49撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 10:49
大喰岳
わぉ。ライチョウの親子
2019年08月14日 11:03撮影 by  iPhone 7, Apple
1
8/14 11:03
わぉ。ライチョウの親子
ヒナ
2019年08月14日 11:03撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 11:03
ヒナ
2019年08月14日 11:03撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 11:03
眺望はゼロだけど快適な縦走路。
2019年08月14日 11:23撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 11:23
眺望はゼロだけど快適な縦走路。
中岳の手前にはハシゴや鎖もあります。
2019年08月14日 11:38撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 11:38
中岳の手前にはハシゴや鎖もあります。
中岳
2019年08月14日 11:43撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 11:43
中岳
中岳の下の水場は涸れていました。
2019年08月14日 12:08撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 12:08
中岳の下の水場は涸れていました。
また快適な縦走路に戻ります
2019年08月14日 12:20撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 12:20
また快適な縦走路に戻ります
飛騨側を見下ろします。下界は晴れているみたいです。おそらく台風からの湿気が山にあたりガスを作っているのでしょう。
2019年08月14日 12:23撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 12:23
飛騨側を見下ろします。下界は晴れているみたいです。おそらく台風からの湿気が山にあたりガスを作っているのでしょう。
ん?またライチョウだ。
2019年08月14日 12:31撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 12:31
ん?またライチョウだ。
ヒナもいます。
2019年08月14日 12:32撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 12:32
ヒナもいます。
天狗原の分岐
2019年08月14日 12:58撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 12:58
天狗原の分岐
天狗原の分岐から南岳は20分ほどです。
2019年08月14日 13:21撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 13:21
天狗原の分岐から南岳は20分ほどです。
南岳小屋です
2019年08月14日 13:29撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 13:29
南岳小屋です
ガスっているだけで、それほど天気が荒れているわけでないのですが、翌朝がどうなるかわからないので小屋泊まりにします。小屋では台風に備えて窓を閉鎖してあります。
2019年08月15日 04:55撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 4:55
ガスっているだけで、それほど天気が荒れているわけでないのですが、翌朝がどうなるかわからないので小屋泊まりにします。小屋では台風に備えて窓を閉鎖してあります。
南岳小屋の食事は美味しいとの前評判を聞いていたのですが、嘘ではありませんでした。
2019年08月14日 16:59撮影 by  iPhone 7, Apple
8/14 16:59
南岳小屋の食事は美味しいとの前評判を聞いていたのですが、嘘ではありませんでした。
残念なのは売店の駄菓子コーナーが無くなっていたことですかね。
2019年08月15日 05:44撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 5:44
残念なのは売店の駄菓子コーナーが無くなっていたことですかね。
翌朝です。今晩、台風10号の最接近は予報されています。
風も強まっているので、大キレットの通過は断念し、天狗原経由で下山することにします。
2019年08月15日 05:56撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 5:56
翌朝です。今晩、台風10号の最接近は予報されています。
風も強まっているので、大キレットの通過は断念し、天狗原経由で下山することにします。
南岳小屋から天狗原の分岐まで戻ってきました。下山します
2019年08月15日 06:15撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 6:15
南岳小屋から天狗原の分岐まで戻ってきました。下山します
30分ほど標高を下げて来たら雲の下にでました。
2019年08月15日 06:57撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 6:57
30分ほど標高を下げて来たら雲の下にでました。
右手には本谷上流部と屏風岩が見えます。
2019年08月15日 07:01撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 7:01
右手には本谷上流部と屏風岩が見えます。
正面は横尾尾根
2019年08月15日 07:05撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 7:05
正面は横尾尾根
左手は、天狗原のカールです。
2019年08月15日 07:05撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 7:05
左手は、天狗原のカールです。
ここを直接降りられたら横尾まで近いんだけどなぁ。バリエーションルートだし、沢沿いだと急な雨が降ったら動けなくなるし。ダメダメ。
2019年08月15日 07:21撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 7:21
ここを直接降りられたら横尾まで近いんだけどなぁ。バリエーションルートだし、沢沿いだと急な雨が降ったら動けなくなるし。ダメダメ。
左手は天狗原。あの巨石群は氷河の名残なのかな?
2019年08月15日 07:27撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 7:27
左手は天狗原。あの巨石群は氷河の名残なのかな?
少し雪が残っていました
2019年08月15日 07:53撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 7:53
少し雪が残っていました
ここが逆さ槍ヶ岳がうつる池?槍ヶ岳がどの方向かもはっきりしないので、よくわかりません。
2019年08月15日 08:13撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 8:13
ここが逆さ槍ヶ岳がうつる池?槍ヶ岳がどの方向かもはっきりしないので、よくわかりません。
槍沢。正面の登山道は槍ヶ岳山荘への道なのだけど、台風のせいか登山者が全く見えません。
2019年08月15日 08:31撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 8:31
槍沢。正面の登山道は槍ヶ岳山荘への道なのだけど、台風のせいか登山者が全く見えません。
槍沢だというのに全く登山者がいない。
いやぁ嵐の前の静かさというかなんというか...
2019年08月15日 09:29撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 9:29
槍沢だというのに全く登山者がいない。
いやぁ嵐の前の静かさというかなんというか...
大曲まで戻ってきました。ここを通過したのは2日前のことです。
2019年08月15日 09:41撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 9:41
大曲まで戻ってきました。ここを通過したのは2日前のことです。
蛇足ですが、今回の行動食に選んだのが、このグレープ味のラムネ。なかなかいいです。
2019年08月15日 11:08撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 11:08
蛇足ですが、今回の行動食に選んだのが、このグレープ味のラムネ。なかなかいいです。
横尾
2019年08月15日 12:44撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 12:44
横尾
さらに徳沢まで戻ってきました
2019年08月15日 13:41撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 13:41
さらに徳沢まで戻ってきました
徳沢ロッジに入り空き状況を聞くと、個室がとれるとのこと。台風の影響でガラガラらしい。奮発して4人部屋に一人で止まることにしました。ここで台風をやり過ごします。
2019年08月15日 13:54撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 13:54
徳沢ロッジに入り空き状況を聞くと、個室がとれるとのこと。台風の影響でガラガラらしい。奮発して4人部屋に一人で止まることにしました。ここで台風をやり過ごします。
徳沢ロッジには風呂があります。風呂上りはもちろん生ビール。
2019年08月15日 15:03撮影 by  iPhone 7, Apple
8/15 15:03
徳沢ロッジには風呂があります。風呂上りはもちろん生ビール。
翌朝です。台風は通過したのですが、なぜか雨です。
朝食を食べ、上高地へ下山するかどうか悩みます。
2019年08月16日 08:40撮影 by  iPhone 7, Apple
8/16 8:40
翌朝です。台風は通過したのですが、なぜか雨です。
朝食を食べ、上高地へ下山するかどうか悩みます。
結局、横尾まで戻ってきました。10分くらい悩みましたが、涸沢を目指すことにします。
2019年08月16日 08:58撮影 by  iPhone 7, Apple
8/16 8:58
結局、横尾まで戻ってきました。10分くらい悩みましたが、涸沢を目指すことにします。
屏風岩です。雨脚が強く、すざましい風景になっています。
2019年08月16日 09:57撮影 by  iPhone 7, Apple
8/16 9:57
屏風岩です。雨脚が強く、すざましい風景になっています。
通過にかなり悩んだ沢です。断念しかかったのですが、涸沢から下ってきた方が、安全に通過する足の置き場を実演してくれたので、それを真似て通過しました。ただし、登山靴の中はびちゃびちゃになってしまいました。
2019年08月16日 09:57撮影 by  iPhone 7, Apple
8/16 9:57
通過にかなり悩んだ沢です。断念しかかったのですが、涸沢から下ってきた方が、安全に通過する足の置き場を実演してくれたので、それを真似て通過しました。ただし、登山靴の中はびちゃびちゃになってしまいました。
本谷橋です。河原の橋は渡れませんね。つり橋を渡ります。
2019年08月16日 10:19撮影 by  iPhone 7, Apple
8/16 10:19
本谷橋です。河原の橋は渡れませんね。つり橋を渡ります。
Sガレを過ぎても沢は激流です。雨もやみません。

2019年08月16日 11:51撮影 by  iPhone 7, Apple
8/16 11:51
Sガレを過ぎても沢は激流です。雨もやみません。

結局、前日は、涸沢ヒュッテ泊りにして、濡れた装備を乾燥室で乾かしまくりました。今日は、奥穂高岳を目指します。
2019年08月17日 04:29撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 4:29
結局、前日は、涸沢ヒュッテ泊りにして、濡れた装備を乾燥室で乾かしまくりました。今日は、奥穂高岳を目指します。
涸沢小屋を通過し、涸沢カールを登っていると朝日が差し込んできました。
2019年08月17日 05:24撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 5:24
涸沢小屋を通過し、涸沢カールを登っていると朝日が差し込んできました。
ちょこっとモルゲンです。ただ、ザイテングラードより上はガスの中ですね。
2019年08月17日 05:14撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 5:14
ちょこっとモルゲンです。ただ、ザイテングラードより上はガスの中ですね。
自分にも日があたります。
2019年08月17日 05:19撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 5:19
自分にも日があたります。
前穂北尾根と雪渓
2019年08月17日 05:24撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 5:24
前穂北尾根と雪渓
ザイテングラードの入り口
2019年08月17日 05:59撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 5:59
ザイテングラードの入り口
1時間ほどで穂高岳山荘。中に入るとガラガラでした。
コーヒーを注文し、休憩します。
2019年08月17日 07:02撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 7:02
1時間ほどで穂高岳山荘。中に入るとガラガラでした。
コーヒーを注文し、休憩します。
ガスが取れるのを期待したのですが、ダメそうなので、強風のなか、ハシゴに取り付きます。
2019年08月17日 08:00撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 8:00
ガスが取れるのを期待したのですが、ダメそうなので、強風のなか、ハシゴに取り付きます。
奥穂高岳登頂。ガスガスです。
2019年08月17日 08:53撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 8:53
奥穂高岳登頂。ガスガスです。
南陵の頭
2019年08月17日 09:09撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 9:09
南陵の頭
吊尾根からだ岳沢を見下ろします。
2019年08月17日 10:20撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 10:20
吊尾根からだ岳沢を見下ろします。
紀美子平まで来たら青空が見えてきました。時間がないので、前穂はパスします。
2019年08月17日 10:53撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 10:53
紀美子平まで来たら青空が見えてきました。時間がないので、前穂はパスします。
岳沢パノラマ
2019年08月17日 11:53撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 11:53
岳沢パノラマ
明神岳
2019年08月17日 11:54撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 11:54
明神岳
岳沢小屋まであと一息
2019年08月17日 13:19撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 13:19
岳沢小屋まであと一息
昼食のカレーを注文しようと思ったら、営業時間は13時半。10分ほど遅かったそうです。(涙)
カップラーメンと行動食を食べます。
2019年08月17日 13:39撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 13:39
昼食のカレーを注文しようと思ったら、営業時間は13時半。10分ほど遅かったそうです。(涙)
カップラーメンと行動食を食べます。
あとは上高地に下るだけ。
2019年08月17日 13:59撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 13:59
あとは上高地に下るだけ。
2019年08月17日 16:00撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 16:00
岳沢登山口到着です。
2019年08月17日 16:00撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 16:00
岳沢登山口到着です。
河童橋まで戻ってきました。
2019年08月17日 16:15撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 16:15
河童橋まで戻ってきました。
おしまい
2019年08月17日 16:13撮影 by  iPhone 7, Apple
8/17 16:13
おしまい

感想

膝や肩を痛めてしまい、夏山が楽しめなかった昨年のリベンジを果たすべく、北鎌尾根+槍穂縦走、できれば西穂までを6泊7日で結ぶという贅沢な山行計画を立案しました。しかし、あいにく台風10号が接近してきたために、これを避けながらの行動を余儀なくされてしまいました。

1日目:公共機関で上高地に入りました。上高地は猛暑を避けるための観光客であふれかえり、バスも沢渡手前で渋滞にはまり30分くらい遅れての到着となってしまいました。上高地到着後、昼食をと思っていたのですが、観光客があふれかえっているので、断念し、徳沢園まで我慢して、カレーを食しました。横尾山荘は通常の山小屋とは異なり定員制ですし、またお風呂もありますので、明日からの山行に備えて英気を養います。また、横尾山荘のお弁当はコモパンを使ったパン弁当なので日持ちします。ということで朝食用と昼食用のお弁当をお願いするなど、最後の準備をしました。

2日目:深夜1時に目が覚めてしまったので、少し悩んだのですが、起きることにしました。静かに行動し、談話室へ移動して朝食を食べ、2時過ぎに出発します。外はもちろん真っ暗なのでヘッドライトをつけて行動します。槍沢ロッジまではだれにも会わず、それはそれは静謐な登山でした。槍沢ロッジでは、槍沢ロッジを通り過ぎてもまだ夜明けにはならず、結局、夜明けはババ平を過ぎてからになりました。大曲からは槍ヶ岳へ向かう他の登山者とわかれ、水俣乗越を目指します。ここは地味につらいコースです。水俣乗越では休憩を取りながら天気の最終確認します。天井沢側の急坂を下ってしまうと、登り返しはかなり困難になりますので、北鎌尾根行きを中止するならここです。幸いにも台風の影響はまだなさそうなので、決行ときめて、峠を下ります。北鎌沢出会まで、2組のパーティに出会いました。一組は前日、北鎌のコル付近で道に迷い、水が無くなったので中止したというパーティ。もう一組は、湯俣から上がってきたものの時間切れで中止したパーティでした。北鎌沢出会には9時半には到着し、北鎌のコルまでは確実に上がれそうです。右俣と左俣の合流地点で水をくみます。全部で4.5リットルほどをもって右俣の急登を登ります。すでに気温が上昇し、なかなかつらいです。結局、5時間をつぎ込んで北鎌のコルに到着です。2年前に北鎌沢出会いでテント泊したときは3時間弱で登れたことを思うと、暑さと長時間行動でのバテが来たのでしょう。できれば天狗の腰掛までとも思ったのですが、時間切れなので、ここでテント泊にします。1時間ほどあとに、60代の男性も上がってきて2張となりました。この日は貴重な水を使いパスタを茹で、たらこソースをかけて食べ、就寝しました。

3日目:隣の男性には前日のうちに断りを入れておき、了解をいただけていたので、夜の3時前に起床して、朝食の準備をはじめます。パンとコーヒーの朝食です。テントを片付けてもまだ夜明け前でしたが、3度目の北鎌尾根なのでほぼ道もわかっているので、起床されていた隣のテントの男性に声をかけ、ヘッドライトをつけて出発します。男性は夜明けをまって出発するとのことでした。天狗の腰掛までは、かなりの急登です。木の根をうまくつかみながら登っていきます。天狗の腰掛の手前の小ピークでは前日追い抜かれた若い男性がテント泊をしていました。声をかけて先に行きますが、結局独標の手前でまた追い抜かれてしまいました。天狗の腰掛を過ぎると独標が眼前に広がります。なかなか立派な山だと思うのですが、100名山はおろか、300名山にも含まれていないのは謎です。よく見ると独標の山頂に登山者の姿も見えました。いいところでビバークをしたようです。天狗の腰掛を過ぎても道は低木の間を抜けていくのですが、途中で一か所、明らかに動物がガサガサうごいている箇所がありました。狐か狸でしょうか?あるいは熊でしょうか?登山道から10メートルくらい離れた場所なので、とっとと通過します。そういえば、北鎌尾根ではライチョウを見たことがないのですが、これらの野生動物にヒナがやられてしまうのかもしれません。まあ、自然の営みですので、仕方がないことです。小さな尾根を過ぎると独標のトラバース道が見える場所にきます。トラバース道に異常がないことを確認します。コの字のでっばりを乗り越え、チムニーまで進み、稜線へと上がります。チムニーから上がると独標よりも少し先のピークにでてしまうので、独標はパスします。ここからが、北鎌尾根のハイライト区間です。天気もよく槍ヶ岳がくっきりと見えます。来た甲斐があったというものです。あとは、基本的には稜線を進みます。トラバース道らしきものがあっても安易にはすすまず、まず稜線をすすみ、どう見ても無理と判断したら戻ってトラバース道にいくという方法をとれば安全なルートを進めます。いくつものピークを越えて11時半に北鎌平に到着です。気温も高く時間も早いので、30分ほど槍ヶ岳を望みながら休憩をとります。大槍の付け根に近づくと、男性がいて、「ここは北鎌平ですか?」と尋ねるので、すでに通過しましたよと答えると、なんと湯又から千丈沢経由で上がってきたとの由です。風化の進んだ岩の多い個所を無事に通過できて何よりでした。カニのハサミを目標にすすみ、これ以上進めない箇所から大槍に取り付きます。一応、カラビナとスリングはすぐに取り出せるようにしましたが、過去2回同様にそのまま登りきることができました。幸運にも山頂にはそれほど人はおらず、記念の写真をとってもらい、槍ヶ岳山荘へと下ります。初めて北鎌尾根をやったときは、水不足で苦しんだのですが、今回は1リットルちかい水を残して到着しました。槍ヶ岳山荘の入り口に、小槍クライミングのポスターが貼ってあります。槍ヶ岳には何度かきたことがあるものの、スケジュールの都合から申し込めなかったのですが、どうせ台風接近で途中で下山することになる今回ならば、すこしくらいスケジュールが狂っても問題ありません。明日もまだ天気が持ちそうですし、窓口で翌朝の空き状況を聞くと、参加できるとのことなので、予約をします。槍ヶ岳山荘のテン場はもちろんすでに一杯なので、翌朝、ここまで戻ってくるつもりで殺生ヒュッテまでくだります。殺生ヒュッテのテン場にテントを張り、小屋の夕食を食べて就寝しました。

4日目:小槍クライミングは朝7時に集合なので、ゆっくりです。4時半に起床し、シリアルとコーヒーの軽い朝食を食べます。前日の夕方に雨が降ったので、テントが濡れてしまい、可能な限り水滴を落とす努力をします。ただ、天気自体は上々です。5時に殺生ヒュッテを出発し、6時前に槍ヶ岳山荘に到着します。時間がありますので、コーヒーを頼み、ゆっくりとした時間を過ごします。7時に玄関前に集合すると、ガイドの中島さんに加え、男女1名づつの若者がいます。聞くと槍ヶ岳山荘の従業員の方で、私同様、初めて小槍クライミングに挑戦するとのことです。玄関前でレクチャーと懸垂下降の方法を教えてもらい出発します。そもそも、自分としてはどこから小槍に続く登山道があるのかが分かっていなかったのですが、大槍に向かう登山道が始まる箇所から、すぐに左に行く小径がそれでした。あまり足場の良い場所ではなく、加えて朝露で濡れているのでちょっと緊張します。小槍の根元まで、30分弱はかかったと思います。根元から見上げる小槍は、大キレットや北鎌尾根の岩場の比ではありません。正直、登れる気がしません。が、ガイドの中島さんはリードクライミングをして登って行ってしまいます。上から声がかかり、まず15メートルほどのクライミングをします。ここは、それほど難しくはありません。登りきると、70cm四方くらいの狭い岩場に4人の人間が立ちます。正直言って、ここでも怖いです。ここでセルフビレイをして待機します。ガイドの中島さんはさらに、ほぼ垂直の岩場を登っていき、あっというまに小槍の天辺に到着してしまいました。そして、声がかかります。トップロープクライミングといい、滑落防止のためのザイルはありますが、基本的には自分の力で登らなくてはなりません。緊張のあまり、セルフビレイを外すのを忘れるという失態からスタートしたくらいです。スタンスになる場所も、わずか数センチの凹みしかないような箇所が多く、困難を極めます。どうしても一か所だけ、ロープにぶら下がった状態でトラバースしないと突破できない箇所がありました。どうにかこうにか30メートルほどの絶壁を登りきると、山頂です。広さは数メール四方です。残念なことにガスがかかっていて眺望はゼロです。槍ヶ岳山荘の若者二人も上がってきて、謎のアルペン踊りを撮影してもらったらたり、手遊びを撮影したりしました。大槍の方から声が聞こえるので、晴れてくれればと思うのですが、ダメでした。最後は懸垂下降で一気に付け根まで下ります。一度だけ、クライミングジムで3メートルほどの懸垂下降をしたことがあったのですが、実践はこれが初めてです。最初の出だしこそ緊張しましたが、らくちんです。あとは楽しく槍ヶ岳山荘へと戻ります。従業員の若者二人は、今日は8日ぶりの入浴日だそうで、その話で延々盛り上がっています。住み込みで貯めたお金で英語を勉強しに行くといっていました。若いっていいなぁとオッサンらしい感傷にひたります。天気はすっかりガスってしまったのですが、槍ヶ岳山荘で身支度を整え、とりあえず南岳小屋まで行くことにします。快適な縦走路ではありますがずっとガスがかかり眺望はありません。日差しがなく、風も強くなってきたので肌寒いくらいです。さすがに台風の接近が迫っているせいか、途中でであった登山者も10名に満たない程度でした。慰めになったのは途中でライチョウの親子に会えた点でしょうか。南岳小屋もガラガラでわずかに5名の宿泊しかありませんでした。おいしいという前評判通りの夕食を食べ就寝しました。

5日目:台風がなければ、大キレットを通り北穂高岳を経て穂高岳山荘まで行きたいところなのですが、暴風ほどではないにしろかなりの強風加えて小雨まじりのガスなので、あきらめて下山することにしました。天狗原分岐まで戻り、天狗原を経由して下山します。初めて通るコースなので、少しだけ楽しみです。下山を始めてすぐは、鎖やハシゴのあるエリアですので注意が必要です。小雨で濡れて滑りやすいのも要注意です。横尾尾根のコルまで降りてくると雲に下に出たおかげで見晴らしがよくなります。小雨もやみました。どんよりとした天気ではありますが、右手の本谷のカールはなかなか見ごたえのある風景です。バリエーションルートになりますが、行ってみたい場所です。左手の天狗原側も巨石が広がる氷河地形です。天狗池に移る逆さ槍ヶ岳が有名ですが、ガスにかかって、槍ヶ岳がどの方向かもわかりません。槍沢の登山道に合流しても台風の影響でしょう登山者もほとんどいません。槍沢ロッジで焼鳥丼の昼食を食べさらに下山します。横尾を過ぎ、徳沢まで戻ってきました。このまま上高地まで下山してもいいのですが、徳沢ロッジで空室状況を聞くと、個室でも取れるとのことなので、奮発して4人部屋に泊まります。ここもお風呂のある山小屋なので入浴してさっぱりし、生ビールを飲み、のんびりとした時間を過ごします。

6日目:台風は夜半に通過したはずなのですが、朝起きると雨が降っています。朝食を食べても雨が降り続いています。上高地へ下るにしても2時間は雨の中を歩かなければいけないのか?と思うと、どうせ雨の中を行くのならばということで、涸沢に上り返すことにしました。横尾までは、雨の中のトレッキングも悪くないなと思わせる穏やかなものだったのですが、そこから涸沢は難路となってしまいました。予想に反して雨脚は強くなり、沢が増水していました。何回か沢を横断しているうちに、登山靴の中は完全に水浸しになり、ザックの一部にも浸水してきました。体力的には穂高岳山荘まで行けそうだったのですが、乾燥室ですべてを乾かしたいという欲望には勝てず、涸沢ヒュッテ泊まりにしました。この日は時間が早かったので、素泊まりにして自炊にしました。

7日目:天気が良ければ奥穂高岳まで行くつもりで早朝に起床しました。どんよりとした天気ですが、雨はあがりました。とりあえず、軽く食事をとり、出発します。歩いていると雲の隙間から朝日が差し込み斜面が赤く染まります。ただ、ザイテンより上はガスに覆われどんよりとしています。奥穂とは思えない登山者の少ない登山道を上がっていくと、コースタイムよりも早く穂高岳山荘に到着します。稜線まででると風が強く、天候の回復に期待を込めて、小屋で少し休憩を取ります。しかし、1時間あまり粘っても回復しないことから、あきらめてガスの中を奥穂高に上ります。コースタイム通り50分で山頂です。人生5回目の奥穂高登頂です。このあとは、吊尾根を通り、紀美子平を通過し、時間がないので前穂はパスし、岳沢小屋を経て、上高地へと下山しました。

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体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [5日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から涸沢にテント泊で周辺の紅葉景勝地の散策も
利用交通機関: 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
4/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
新穂高〜上高地
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

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