記録ID: 3262261
全員に公開
積雪期ピークハント／縦走
槍・穂高・乗鞍
残雪期の乗鞍岳と槍ヶ岳と奥穂高岳
2021年06月08日(火) 〜
2021年06月10日(木)
長野県
岐阜県
ksm2301
体力度
10
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 30:07
- 距離
- 57.5km
- 登り
- 4,894m
- 下り
- 4,929m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 11:07
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 11:50
距離 27.7km
登り 1,582m
下り 1,469m
16:08
2日目
- 山行
- 8:04
- 休憩
- 2:25
- 合計
- 10:29
距離 14.9km
登り 2,436m
下り 961m
14:45
3日目
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 10:33
距離 14.9km
登り 917m
下り 2,505m
15:17
ゴール地点
| 天候 | 8日 晴れのち曇り 9日 快晴のちガス 10日 快晴のちガス 快晴でも12時頃から雲が飛騨側から結構湧いてきました。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
4時頃来たときは1台しか駐車してませんでした。 トイレ完備されてます。 沢渡バスターミナル駐車場利用 700円/日 さわんど〜上高地 往復2400円 1日以上停める方は下段の方の駐車場になります。 平日の12時頃の駐車場はほとんど埋まってませんでした。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
乗鞍岳編 このルートはチェーンスパイクと6本爪以上のアイゼンとピッケルあると良いです。 ●三本滝駐車場〜冷泉小屋 雪はほとんどなくアイゼン無しで十分です。 ●冷泉小屋〜肩の小屋 残雪出てくるのでチェーンスパイクぐらいがちょうど良いです。スパイク無しだとちょっと滑って危険です。 ●肩の小屋〜乗鞍岳頂上 雪渓出てきて、雪面のトラバース箇所あるので6本爪以上のアイゼンだと安心です。肩の小屋辺りから風だんだん強くなってくるので、防風装備で。 上高地編 このルートは12本爪アイゼンとピッケル必須です。 ●上高地BT〜槍沢ロッジ 雪はほとんどなくアイゼン無しで十分です。横尾までは平たんな道を10km歩き、横尾から槍沢ロッジまでは緩い登りですが、そこからだんだん急になってきます。 ●槍沢ロッジ〜槍ヶ岳山荘 大曲過ぎたあたりから完全な雪渓歩きになります。7時頃通過しましたが、日の照っている雪面は少し腐れています。斜度の30°近くのところもあるので、前爪のあるアイゼンがあると踏ん張れるので歩きやすいです。 ●槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳〜南岳小屋 槍ヶ岳は完全に雪無いのでアイゼン無しで登れます。南岳までもほとんど雪ありませんでしたが、中岳直下の雪面は45°近くあり雪も腐れて足場崩れるような状況だったので、岩稜地帯に迂回して通過しました。10時過ぎると日の当たる雪面は腐れてしまいますね。 ●南岳小屋〜北穂高小屋 A沢のコルまでは雪ありませんでした。北穂高直下は数カ所雪面トラバースがあり、ステップ無しで腐れ雪の状況。滑落＝ほぼ死なので雪のない岩場登攀しました。ただ岩場は浮き石たくさんあるので、3点支持するとき岩動かないかどうか要確認です。 ●北穂高小屋〜穂高岳山荘 危ないと思ったのは北穂高出てすぐの岩場でした。雪面トラバースできれば危なくないのですが、滑落が怖いので結局岩場登攀しました。ほぼ直角に近い岩場登るので3点支持はしっかりと。この区間は岩場9：1雪面ぐらいの割合なので、雪面の部分も岩場迂回してアイゼン無しで通過しました。 ●穂高岳山荘〜ジャンダルム 奥穂高岳までに1カ所雪面トラバースありますがステップあるので登りやすいです。ジャンダルムまでは馬の背に少し雪残ってましたが、ほぼ夏道でした。 ●ジャンダルム〜奥穂高岳〜紀美子平 今回の山行で一番の危険箇所は奥穂高岳〜紀美子平の雪面トラバースでした。時刻は10時近くで完全な腐れ雪かつステップも無し。斜度も45°近くあり滑落＝ほぼ死の状況です。やることは変わらず岩場を迂回ですが、雪面が上から下まで長く伸びていてるので、大きく登り返さないと通過できませんでした。結局3回ほど雪面迂回しましたが、前穂高岳直登した方がまだ安全と判断し直登しました。岩場荒れているので浮き石まみれですが、雪面は避けて登れるのでこちらの方が個人的には安心でした。 ●紀美子平〜上高地BT 岳沢小屋までは数カ所雪面ありますが、斜度もあまりないのでステップ作って通過しました。岳沢小屋〜上高地までは雪ありませんでした。 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
位ヶ原山荘
登山道と車道混ざった道のりです。
アイゼンは付け替え面倒なので、チェーンスパイクを使用しました。
登山道と車道混ざった道のりです。
アイゼンは付け替え面倒なので、チェーンスパイクを使用しました。
朝日岳頂上
ガスの晴れ間から乗鞍岳撮ってみました。
後は一気に下山し、上高地へ向かいます。
ガスの晴れ間から乗鞍岳撮ってみました。
後は一気に下山し、上高地へ向かいます。
河童橋
いつもの登山なら6時頃に上高地に来ているので、お昼頃に来るのは新鮮です。
いつもの登山なら6時頃に上高地に来ているので、お昼頃に来るのは新鮮です。
一気に横尾山荘
槍ヶ岳にの一番近くにあるお風呂付きの山小屋です。
ご飯美味しく良い宿でした。
槍ヶ岳にの一番近くにあるお風呂付きの山小屋です。
ご飯美味しく良い宿でした。
中岳から少し先の雪渓
この雪渓上が登山ルートですが、雪がグズグズで滑るのでアイゼン付けずに左の岩稜地帯通過しました。
この雪渓上が登山ルートですが、雪がグズグズで滑るのでアイゼン付けずに左の岩稜地帯通過しました。
大キレット
信州側に雪付いてますが、A沢のコルまで雪はありませんでした。
信州側に雪付いてますが、A沢のコルまで雪はありませんでした。
登山道に雪面が。
ステップもなく足場崩れるので、右手の岩場登攀しました。
ステップもなく足場崩れるので、右手の岩場登攀しました。
右手の岩場
登山道ではないので浮き石たくさんあります。
3点支持するときは岩動かないかよく確認を。
登山道ではないので浮き石たくさんあります。
3点支持するときは岩動かないかよく確認を。
斜度45°以上の雪面
渡るのはリスク高すぎるので、やっぱり岩場を登攀しました。
渡るのはリスク高すぎるので、やっぱり岩場を登攀しました。
北穂高小屋
結局槍ヶ岳からはアイゼンは付けず、雪面は迂回してここまで来ました。受付をしてから頂上向かいます。
結局槍ヶ岳からはアイゼンは付けず、雪面は迂回してここまで来ました。受付をしてから頂上向かいます。
小屋の中から槍ヶ岳見えるのはこの小屋だけです。
ロケーション最高です。
ロケーション最高です。
北穂高岳出てすぐの雪面
左下の方の雪面がルートですが、滑落のリスクあるので、右上の岩稜登攀します。
左下の方の雪面がルートですが、滑落のリスクあるので、右上の岩稜登攀します。
奥穂高岳への雪面トラバース
しっかりステップあるので歩きやすいです。
しっかりステップあるので歩きやすいです。
馬の背から見下ろす
信州側に雪いっぱいありますが、実際歩くのは飛驒側の岩稜地帯なのでアイゼン無しで大丈夫です。
信州側に雪いっぱいありますが、実際歩くのは飛驒側の岩稜地帯なのでアイゼン無しで大丈夫です。
ジャンダルムの天使1年前はいなかった登攀している人形がいてビックリ。
こういう物設置している人は山小屋の人なのでしょうか？
何か良いですね。
5
6/10 8:08
ジャンダルムの天使
1年前はいなかった登攀している人形がいてビックリ。
こういう物設置している人は山小屋の人なのでしょうか？
何か良いですね。
1年前はいなかった登攀している人形がいてビックリ。
こういう物設置している人は山小屋の人なのでしょうか？
何か良いですね。
雪面トラバース��左下がルートですが斜度45°近くあるので、斜度緩い所まで来てステップ作り、ピッケル刺しながら踏破しました。
1
6/10 9:06
雪面トラバース��
左下がルートですが斜度45°近くあるので、斜度緩い所まで来てステップ作り、ピッケル刺しながら踏破しました。
左下がルートですが斜度45°近くあるので、斜度緩い所まで来てステップ作り、ピッケル刺しながら踏破しました。
雪面トラバース��
ステップ作っても崩れて滑るので、左の岩場登って迂回しました。
ステップ作っても崩れて滑るので、左の岩場登って迂回しました。
雪面トラバース��
今回の山行で一番大変だった雪面。
左から迂回しようとしましたが、雪面がかなり上部にまで残っていて大変です。
今回の山行で一番大変だった雪面。
左から迂回しようとしましたが、雪面がかなり上部にまで残っていて大変です。
登攀途中
10分ぐらい登っても雪面途切れないので、いっそのこと前穂高岳まで行ってしまえと思い直登しました。
10分ぐらい登っても雪面途切れないので、いっそのこと前穂高岳まで行ってしまえと思い直登しました。
前穂高岳頂上
浮き石たくさんありましたが、雪面トラバースするよりはマシです。結構疲れました。
浮き石たくさんありましたが、雪面トラバースするよりはマシです。結構疲れました。
と思ったらまだ雪が。
ただ斜度あまりなく、滑落＝死という状況じゃないので、ピッケルとアイゼン装備して通過しました。
ただ斜度あまりなく、滑落＝死という状況じゃないので、ピッケルとアイゼン装備して通過しました。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒（保温性）
ガスカートリッジ
ライター
地図（地形図）
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
ヘルメット
|
|---|
感想
梅雨入り前の快晴予報出ていたので、乗鞍岳と槍ヶ岳と奥穂高岳行ってきました。
5年前同じ時期に行きましたが、そのときは奥穂高岳とジャンダルム行けなかったのでそのリベンジも兼ねてます。
危ない場所はたくさんありましたが、無事山行終えられて良かったです。
残雪期の槍ヶ岳と大キレット
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