裏銀座縦走（七倉〜烏帽子岳〜野口五郎岳〜水晶岳〜鷲羽岳〜雲ノ平〜三俣蓮華岳〜双六岳〜新穂高温泉）
matusan
体力度について
- GPS
- 37:23
- 距離
- 59.5km
- 登り
- 4,462m
- 下り
- 4,449m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 9:17
- 山行
- 9:44
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 11:02
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 8:12
- 山行
- 7:31
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 8:12
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
帰路は、7/31 新穂高温泉 14:45発の毎日アルペン号で新宿へ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
裏銀座コースは、指導票等よく整備されていて歩きやすい。 七倉〜高瀬ダム間は、タクシーを使えるが、運行開始が5時からのため、我々は七倉〜高瀬ダム間を歩いた。丁度高瀬ダムの堰堤に着くころにタクシーが我々を追い越していった。 裏銀座縦走ルートの最難関区間は、日本3大急登ルートの一つであるブナ立尾根の登りである。コースには、登山口がNo.12 で烏帽子小屋がNo.0になっており、途中にNo.1〜No.11の道標が設置されているので、これを目安に登るとよい。 初日のハイライトの烏帽子岳登山は、烏帽子小屋に荷物を置いて出かけた。山頂直下に鎖場があるが、特に危険感はない。 2日目は、烏帽子小屋〜三ツ岳〜野口五郎岳〜水晶小屋〜水晶岳〜水晶小屋〜鷲羽岳〜三俣山荘区間は、裏銀座縦走ルートの核心部である。三ツ岳と野口五郎岳は、ゴーロ帯の縦走になり、巨岩がゴロゴロしている登山路のため、浮石や転石に注意して歩く必要がある。また、この縦走ルートは、尾根筋を歩くため、強風時は特に滑落に注意して歩く必要がある。また、比較的なだらかな尾根筋の縦走が主体であるものの、山頂直下はアップダウンがきついため、転倒に注意して歩きたい。 3日目は、三俣山荘〜黒部源流域〜岩のり乗越〜祖父岳〜雲ノ平〜祖母岳〜雲ノ平〜黒部源流〜三俣山荘区間は、黒部源流域のアップダウンがあるものの、高山植物の宝庫であり、高山植物の愛好家にはたまらない区間である。祖父岳は、山頂からの眺望が素晴らしい。雲ノ平は、木道が整備されており、歩き易い。2500mの高原の散策を楽しみたい。 4日目は、三俣山荘〜三俣蓮華岳〜双六岳〜弓折岳〜鏡平〜小池新道〜ワサビ平〜新穂高温泉区間は、三俣蓮華岳までは登りだが、それ以降は、軽いアップダウンがあるものの、全体的には下り基調になる。ここまで、長い縦走で足腰に疲れが溜まっているため、下り道での捻挫や転倒に注意して歩きたい。 |
| その他周辺情報 | 裏銀座縦走コースの山小屋は、ほとんどが水は天水に頼っている状況で、宿泊者でも飲み水は500�佞�100円〜300円になるので、1日当たり少なくとも1000�娑幣紊蓮�確保して歩きたい。また、発汗によりミネラル分も大量に失われるため、塩分類を確実に補充する必要がある。 標高2000m以上にある山小屋は、食料等をすべてヘリで荷揚げしているため、飲物や食料の値段は、麓で車で補充ができる小屋と異なり、料金が高くなる。（350ml缶ビールが800円前後） 新穂高温泉まで下りてくると、日帰り入浴施設や飲物＆食料の調達も選択肢が豊富になり容易になる。 |
| 予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
小屋前で寛いでいたところ、ヘリコプターが着陸するので、小屋に入るように要請された。ヘリが着陸し、富山県警山岳救助隊員が怪我人を救助するため、小屋に入ってきた!!
1
三俣山荘の二日目の夕食!! 連泊のお客は、ジビエシチューの代わりにミックスフライ定食（味噌汁付き）を選択できる!! これも美味しかった!!
2
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
ハイドレーション
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
|
|---|
感想
7/27の深夜バスで新宿を出発し、7/28早朝に裏銀座縦走ルートの登山口である七倉に着いた。今回は、M山岳会の仲間2人と裏銀座縦走ルートを縦走/し、7/29には三俣山荘でM山岳会関係者が新穂高温泉からのルートで登ってくる4パーティ9人と一緒になる計画だった。大半のメンバーは、7/30日に新穂高温泉に下山するが、私は単独で雲ノ平を散策して7/31に新穂高温泉に下山する計画にしていた。
7/28は、タクシーが運行開始する5時まで時間があったため、七倉〜高瀬ダムまで歩いた。この日歩いていたのは、我々だけだった。丁度高瀬ダムの堰堤を登っているときにタクシーが追い越していった。
高瀬ダムの先の登山口から日本3大急登のブナ立尾根を登ったが、流石3大急登といわれるだけある厳しいコースだった。ただし、良く整備されており、登山路にはいろいろな花が咲いており、急登の疲れを癒してくれた。
烏帽子小屋に荷物をデポして烏帽子岳に登ってきたが、尾根筋の登山道は駒草ロードと言ってもよい程駒草が咲いており、癒された。
烏帽子岳に登頂して烏帽子小屋に戻ってきた直後に雨が降り出した。翌日聞いた話では、水晶小屋から野口五郎小屋のあたりでは、雷鳴とともに大粒の霰が降ったそうで、烏帽子小屋泊まりにしておいて良かった。
7/29は、烏帽子小屋から三ツ岳、野口五郎岳に登り、水晶小屋に荷物をデポして水晶岳に登り、さらにワリモ岳、鷲羽岳を経由して三俣山荘まで歩いた。この日も、水晶岳あたりから雲がわき始め雲ノ平や薬師岳方面では雷鳴がとどろいており、雷に会わないで山小屋にたどり着けるかどうか気が気ではなかった。幸いなことに、三俣蓮華岳の尾根筋から雲の平側までで雷雲が収まってくれ、ほっとした。
三俣山荘に着くと、先着していたのは4名だけで残りの2パーティー5人はまだ着いておらず、やきもきした。やはり、黒部源流域への道は厳しいようだった。18時過ぎに全員が揃い、19時から伊藤新道のビデオを鑑賞しながらの懇親会で盛り上がった。
7/30は、新穂高温泉に下山するメンバーを見送ったのち、単独で雲ノ平の散策に向かった。黒部源流域を遡り岩苔乗越から祖父岳に登った。祖父岳の山頂からの眺望は、素晴らしく、この眺望を見るだけでも登る価値があるように思った。雲ノ平では、スイス庭園やアルプス庭園（祖母岳）の散策を楽しみ、雲ノ平山荘でコーヒーを飲みながら、雲ノ平の眺望を楽しんだ。当初の計画では、雲ノ平から高天原まで足を上す予定だったが、連日午後には雷があるため、高天原散策は、次回の楽しみに取っておくこととして、巻道ルートで周回したが、このコースは稚児車のお花畑が丁度見ごろで歩いて良かった。高天原に寄らなかったため、13時前に小屋に戻ってきた。14時過ぎに小屋で事件発生、富山県警山岳救助隊のヘリが着陸し、高天原で足を怪我した方を救助する現場に遭遇した。高天原にいっていたら、自分がそうなる可能性もあり、余裕を持った行動の大切さを実感した。
7/31は、単独で新穂高温泉に下るため、余裕をもって早めに小屋を出発した。丁度、三俣蓮華岳の山頂直下で日の出を迎えることができ、更に山頂直下で雷鳥に出会うことができた。さらに、花見平でも3回目の雷鳥との出会いを体験することができ、早起きは3文の得を再認識した。
下りは、これまでの山行での疲れが蓄積しているため、捻挫や転倒のリスクが高まっているため、用心してくだった。下山の途中で三俣山荘診療所の看護婦さんと抜きつ抜かれつになり、ワサビ平小屋から新穂高温泉口までご一緒させていただき、お世話になった（実は、山岳会のメンバーの一人が登りで足首を捻挫させ、診療所でお世話になり、山行計画を変更し/て/7/30〜7/31で新穂高温泉に下山しており、中崎山荘で再会したのも、奇縁だった）。山では、携帯電話の電波がつながらないエリアが多く、他のパーティーの行動状況を把握するのが難しい。今回も不慮の事故が発生した場合の対応については、今後の反省材料であった。
今回は、港運にも天候に恵まれ、4日間で裏銀座縦走ルートを歩きとおすことができ、更に雲ノ平にも足を踏み入れることが出来、大満足の山行となった。しかし、高天原は依然として未踏エリアとして残ってしまったため、再度挑戦したいと思っている。
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