穂高〜槍ヶ岳(大キレット)縦走
長野県
岐阜県
luza
体力度について
- GPS
- 24:33
- 距離
- 41.8km
- 登り
- 3,578m
- 下り
- 3,592m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 7:02
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 3:45
- 合計
- 10:41
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 7:43
| 天候 | 霧〜晴れ・曇り〜晴れ・雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
北穂高からの下りの浮石が本当に怖いです |
| その他周辺情報 | 上高地温泉ホテルの温泉を利用させて頂きました |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
長い下りでA沢のコルを目指します。自分の危険は感じませんでしたが、浮石が多くて落石を起こしそうで怖かったです。
実際、一度着地したのが浮石で石を落としてしまい、事故を起こしかけました。猛省します
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自分の危険は感じませんでしたが、浮石が多くて落石を起こしそうで怖かったです。
実際、一度着地したのが浮石で石を落としてしまい、事故を起こしかけました。猛省します
ここは写真撮影＆休憩スポットになっていました。冷静に考えるとここで休憩するのも怖いはずなんですが、ここに来るような人たちは慣れています。
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冷静に考えるとここで休憩するのも怖いはずなんですが、ここに来るような人たちは慣れています。
槍ヶ岳山荘で牛丼を頂く。これを食べると決めていましたランチは14時終了と思い込んでいたのですが、13時半終了でした、ギリギリセーフ
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ランチは14時終了と思い込んでいたのですが、13時半終了でした、ギリギリセーフ
難路ではあるものの、大キレットを越えたのでやや気楽です
山荘が出してくれる天気予報、有難い限りです前日から10日は危ないと予想されていましたが、想定以上です。
常念まで縦走予定でしたが、早朝に撤退確定。
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前日から10日は危ないと予想されていましたが、想定以上です。
常念まで縦走予定でしたが、早朝に撤退確定。
装備
| 個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
地図（地形図）
コンパス
ヘッドランプ
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
GPSウォッチ
テント
シュラフ
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|---|
感想
剱と同じくらい憧れていた穂高・槍ヶ岳。そして日本の一般登山道最難関の一つである大キレットに挑むため、上高地へ赴きました。
やや天候は不順ながら、直前の予報では8〜10の3日間は曇り〜晴れで天気はもちそうでした。結果的には、もたなかったのですが・・・
1日目は、新宿からの夜行で上高地バスターミナルへ到着。3列グリーンを選んだのでかなり眠れました。ひざとふくらはぎ、腰は守られませんでしたが…バスだとどうしようもないですねこれは。
上高地で準備を整え、前穂高岳の登山道から穂高岳を目指します。バスを降りた登山客は多かったのですが、大半が小梨平方面に行ってしまい、河童橋でお別れに。槍沢に行くんでしょうか
軽快に登っていき、岳沢小屋まで順調に到着。とはいえ、長期の縦走なので速度は抑えめにして体力温存を図ります。ここから重太郎新道ですが、涸沢岳、大キレットの前座くらいに考えていましたが甘かった。正直かなりきつい道です。危険はさほどないのですが、事前にわかっていたことではあるのですが、想像以上に高低差が激しい。距離はそれほどないのに、いつまでたっても次のポイントに到着しません。
それでもゆっくり確実に歩を進め、奥穂高岳に到着です。ちょうどガスっていて何も見えない！ですが日本3位の標高を味わいつつ、テン場の確保のためやや急いで奥穂高山荘に向かいます。
ただ、月〜水が大雨のためみな登れなかったようで、テン場は普通に空いていました。それほど急ぐことはなかった。
奥穂高山荘に到着後、ガスが晴れて周辺が見渡せました。午後に天候が回復するのは山では珍しいです。
食事を済ませて夕陽を眺めたら、早々に就寝します。
ちなみに、すさまじく寒かったです。気温5度くらいだったらしいです。事前に予報を調べていたため秋冬用のシャツを突っ込んでおいたので、ダウンと合わせてなんとか生存できました。備えあれば憂いなしですね。
2日目は、3時に起きて食事をとりつつテントを解体。若干命の危険を感じる寒さではありましたが、体を動かせば平気な程度です。
天候も雲は多少あるものの、晴れそうでした。出発前に山荘に寄り、テント札を返しつつ天気予報をチェック。今日一日は天気はもつとのこと
しかし明日は雨な模様、そして徐々に強まるとのこと。午後に槍ヶ岳山荘でもチェックする予定ですが、基本的には明日の早朝下山がよさそうと思われました。
ともあれ、涸沢岳に登って朝日を眺めたら、北穂高に向けて出発します。北穂までの道は険しいと聞いていましたが、確かにかなりの下りです。ただ、浮石は少なかったのでその点はあまり怖くなかったです。出発してすぐ、同じくらいに出発した方に声をかけられ、なんとなく意気投合して一緒に進むことに。難路も雑談しながらだと気が楽なものですね。
楽しくしゃべりながら北穂高に到着、一服します。
一服したらついに大キレットに突入します。全体としてやはり歯ごたえのある岩場で、特に北穂からすぐの下りが、浮石だらけでとても怖かったです。自分が落ちるとは思わなかったですが、石を落とすのが怖い。実際確認したつもりだったのに、一度着地の際に浮石を踏んでしまい小さな落石を起こしました。幸い登山道には行かなかったものの、事故を起こしかけて猛省しました…もっとずっと注意深く歩かないとダメです。
下りきってしまった後は、難路ではあるものの浮石も減り、そうなってしまえば気は楽です。また雑談をしながら飛騨泣き、長谷川ピークを越えていきます。(槍ヶ岳山荘でランチを食べたかったので速度を上げたかったのもあり)、最低鞍部の手前で同行者と別れ、一人先に進みます。あとは登りで浮石もないので気楽でした。
南岳山荘に到着、ここでずっと微妙だったお腹の調子が…腹痛のため足止めを食らいます。とりあえず正露丸を飲んで落ち着いたかな？と思ったタイミングで先に進みます。
南岳から中岳の手前までは稜線を歩くだけ、景色も素晴らしく、楽しい時間でした。
しかし中岳の登りがきつい。難路を抜けてきた足には特に過酷です。なんとか中岳を登り切ったところで、また下って今度は大喰岳の登りです。中岳ほどではありませんが、思わず「大概にしてくれ」とつぶやいてしまいました。
また、大喰岳を越えたあたりで腹痛が再燃、山荘までは間に合わないと判断して少し道を外れ、携帯トイレのお世話になりました。持ってて良かったです…
その後はトラブルもなく、大喰岳からの下りと槍ヶ岳山荘までの登りにややげんなりしながらも、無事槍ヶ岳山荘に到着しました。
テン場の受付をして、食堂を見るとランチ営業13時30分の文字が。今の時間は13時28分。食堂に駆け込んで牛丼を注文しました。
一息ついてテントを設営し、少しだけ休んでから槍ヶ岳の山頂にアタックします。今回は浮石もなく、キレットを越えた今怖いものはありません。とはいえ、油断せず確実に登っていきます。
特に問題なく槍ヶ岳の山頂を踏み、降りてくることができました。
その後、やはり腹痛が不安で診療所を訪問、お薬を頂きました。大変お世話になりました。今後は絶対に下痢止めを持っていきます。正露丸ではダメでした。
山荘で明日の天気予報を確認すると、夜から雨で明日からもずっと雨、しかも風がかなり強まる予報となりました。これで早朝に下山を確定。予定を変更して槍沢を下ることに決めて就寝。
3日目は朝3時に起床し、状況をチェック。風はありますがそれほどではない。テントから這い出て急いでテントを撤収、朝食を軽くとって出発します。
急ぎつつ慎重に長い下山路を進みます。休憩なしで歩き続け、ババ平に到着して一息つきます。ここまでくればほぼ大丈夫でしょう。エネルギーを補給し、また下り始めます。雨のせいもありますが、ババ平から先の道は高低差は少ないものの、とにかく長く、代り映えしなくてちょっと辛いですね…いくら下りとはいえ、25�卍兇瞭擦魄貽�で走破していいものなのでしょうか。しかしこのルートの場合、大概1日で進む予定になってるんですよね。実際時間的にはそれほどかかっていないので、精神的なものなのでしょう。
下山後はすぐ降りても良かったですが…さすがに衣類を調整したり荷物を整理したりしたかったし、濡れた服のせいで寒かったので温泉に向かいます。小梨平のお風呂でもよかったのですが、どうせなら温泉がいい！と雨の中上高地温泉ホテルに向かいます。正直遠かったので、雨の中行くべきではなかったような気はしますが…ほかの登山者もかなりいたので、考えることはみな一緒ですね。
温泉に入って着替え、雨具を脱いで傘を差し、バスターミナルに向かいます。
この傘は、剱に行ったときに日差しが暑すぎて後日購入した、晴れ雨兼用のどちらかというと日傘なモンベルの傘です。日傘としてより先に雨傘として使うことになるとは…しかし、持っていてよかった。
温泉で時間を計算してバスの予約を取り、バスターミナルから松本に降りて今回の登山は終了。11日には大雨で上高地までの道が閉鎖されたとのことでしたので、やはり下山が正解でしたね。10日の下山中、槍沢で何度か登山者とすれ違ったのですが、彼らは大丈夫だったんでしょうか…ツアーの方々までいましたし。
なんにせよ、今回は状況判断と緊急時の備えの大切さが身に染みた山行となりました。また、落石の危険も実感できました。あまり実感したくない方法で…改めて、本当に心から猛省します。
ただ目的は達成することができたので、なんとか成功と言える山行になったと思います。少なくとも、楽しかったのは間違いありません。
しかし雨のため行けなかった常念のリベンジと、西穂高・ジャンダルムへのアタックもしたいです。またGoProのマウントを忘れて撮影できなかった大キレットも再度、次は逆から挑戦してみたいので、まだまだ北アルプスには何度も登ることになることでしょう。楽しみです
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