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飛騨市の話だが、また遺産関連?「君の名は。」?
過疎化が加速度的に進行する飛騨地方に「地方創生」の可能性を見る特集という。
「種蔵」まずもって名前がいい。
『種蔵の名前の由来は、集落が段丘上に位置しているがために、天災に強く、周囲の集落に被害が及んだ時に蓄えられていた種をわけてきたことによると伝えられています【案内板の説明文】』
段丘上ではあるが、地滑り跡地に形成された集落というのが正しく思う。
新聞によると現在世帯数10戸、人口19名の小集落とある。ヒジョーにキビシーッ!
この種蔵に、以前行って泊まったことがある。
家内の友人の種ちゃん、いや千ちゃんを頼って二年前の5月連休に出掛けた。
県内岐阜とは言え、気分はもう富山県である。
標準偏差から随分と離れた位置付けの千ちゃん、何を思ったか国の中心からも随分と離れたこんな辺鄙な場所に移住したという。冬季の積雪が大変だと。
心安い彼女が居を移した「板倉の里」のその借家に、寝袋持参で泊まりに行ったのだった。
前々から是非訪れたかった「池ケ原湿原」周遊を終えて、種蔵集落へ。
う〜ん、見事に何もない。
何もないのが素晴らしい。
翌朝の散歩で、千ちゃん自作マップに導かれてブナ林散歩や石垣見物したのだが、清々しさで胸一杯になった。
世界遺産だの歴史的建造物だの今の我々には要らない。何もない贅沢、何もしない贅沢を知る。
当の千ちゃんは手抜きの一切できない性格上泊まり込みでの飯炊き仕事で、その人手不足の宿屋で私は急遽風呂掃除バイトまでさせてもらって楽しかったものの、管理者はあまり性格の褒められた女の子ではなかったな。
今後、種蔵集落の維持は極めて困難だろう。
交付金充てて町興し人間(地域おこし協力隊)を他所から入れても恐らく無理な点は、林業という生業と似ている。
金ではなく、千ちゃんのように生きる上での魅力をこの地に見出だせる人間が現れてこないことにはUターンIターン(ターンじゃない!)者の定着も危うい。
林業然り。
金曜の、農林事務所で開催された今年度事業説明会でも、担い手確保や育成が急務とされた。
金ではなく、真にこの生業の魅力を感得できる人材でなくては、定着はあり得ない。
危険且つ低賃金、だがしかし創造的である。
誇り高く事に当たりたい。
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