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特別展は観ずとも常設展で充分に見応えがある。何といっても国立で収蔵作品の層が厚いので。
中で今回目を惹いたのが、去年寄贈されたという「藤原彰コレクション」だった。福富太郎コレクションのソレはかなり弱かったが、こちら藤原コレクションは日本近代洋画に特化していて、蒐集幅が広い上、かなり突っ込んだ蒐集とみた。岸田劉生こそなかったものの、基本コレクションとして青木繁に中村彝、村山槐多に小出楢重、前田寛治に須田国太郎、野田英夫、香月泰男、麻生三郎、松本俊介、、、、そして長谷川利行。加えて、蒐集当時はまだ評価の定まっていなかった鴨居玲の作品まで! 二十何年前に名古屋の展覧会で観たと思われる、三岸好太郎の小品二つもあった。
また別のコーナーでは、私が強く関心を寄せてきた浜田知明作品の展示が多くあって喜んだ。浜田は従軍経験のある反戦作家で、版画やブロンズでの立体作品にかなりユニークな作品が多くある。
いやいやいや、行って良かった酷暑の京都。
平凡な生活の中で、時間が圧縮された藝術を目にすることは心の更新作業と言えまいか。
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