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「魚影の群(1983)」は下北半島の漁港でマグロの一本釣りに賭ける緒形拳が登場する。その娘役が夏目で、恋人の佐藤浩市が手伝いで乗船した際にテグスに巻き込まれてしまう様を見て以降、クライミングでのロープワークに気を使うようになった。「ここには男と女の人生のクライマックスがある」とポスターにあったが、それが逐電した十朱幸代との再会性交の生々しさだったか。
「時代屋の女房(1983)」は同年上映作だが、役柄もあって艶っぽさが盛られていた。沖田浩之が若い。直木賞受賞作が原作という。
九月に入って「文壇の鬼才 三島由紀夫作品特集」が組まれた。
「愛の渇き(1967)」を鑑賞、中々手の込んだ作品だったのはやはり三島の文才故だろう。「乾いた花」ならぬ渇いた愛の浅丘ルリ子と相対する目のギョロリとした下男が印象的だったが何と!若き石立鉄男だったか。良作!
美輪明宏の為に三島が戯曲にしたという「黒蜥蜴(1968)」は縁無く観られなかった。三島本人が登場したようだ。
我々の結婚記念日である9/13には中平康監督特集で青春傑作?ドラマ「あいつと私(1961)」を観た(「狂った果実」を上映して欲しかった)。美容界で成功した母の差し金で、捻れた性体験を持つ石原裕次郎が、同じく何不自由なく暮らす大学クラスメイトの芦川いづみに惹かれ育む健全な愛? ママ轟の、かつての恋人であり裕次郎の実父として滝沢修がまたしても登場した。この人は全く!
来週上映の傑作?ミステリー「その壁を砕け(1959)」は、山に行くので観られそうにない。上記作にも出演の芦川、渡辺美佐子が出るそうな。
今年は酷く暑く、私にとって映画館こそが避暑地だった。
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