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午に来客アリ。ガオ氏である。差し上げたつもりだった「極夜行」を律儀にも返しに来て下さったのだった。採れたてペポカボチャとキュウリの余禄に預かった。
氏とは一月前に高賀六社三山未遂の四社二山を共にしたのであったが、私の中で来年最挑戦という気持ちが起こらずに、近い内にその続きを実践して取り敢えずの決着をつけたい意をお伝えして了承を得た。我が儘言ってスミマセン。
近所にクライミングに出掛けるというので子守序でに同行したかったのだが、当の娘がモジモジして行ってもイイとは言わなくて、断念。またお願いします。
その子守を、関のベイシア起点で自転車漕ぎの午後にしようと出掛けたのであったが、運動前である。売っていた秋田は横手名物というバター餅とアイスクリームを店前のベンチに座って娘と食べているとあれまぁ、見覚えのあるお顔の方が目の前の車に乗りかけるところだった。
「フリカケさん」
お声掛けすると笑顔で手を挙げて下すった。私が林業事業体に属していた頃大層お世話になった方でありまた、山岳民俗に関する極めて奇妙な知識をお持ちの面白オジサンで、その奇特振りといったら上記ガオ氏と双璧といっても差し支えあるまい（それも共に同市内在である）。フウテンの私とは違い、共に立派な肩書お立場の御二方である。
立ち話の中で高賀六社の話を出してみると当然の如くに御存じであったのは流石である。今時期の、陽の長い時分に行われたことや、その過酷さゆえにイヤイヤ参加の人も多かった、とのレア情報まで頂けた。
加えて「やってみましたよ、自転車でですが」って、知ってるだけでも少数派なのにそれを車でもなく自転車でやったことがある御仁と出会って話す機会を折も折、つい先ほどそのガオ氏と話していたばかりの流れで持つ偶然といったら、無い。
加えて昨晩、高賀六社一観音三山の事を一月振りに考え直していた矢先の出来事だっただけに、自身少々驚いた。
これは、、、、、、三人でやれっていう事？
なお、バター餅は意外なる美味しさだった。
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