そう、ウチにはテレビが無い。
友人宅に観に行こうと電話するも生憎不在のようだった。
う〜ん。もうこうなると、以前行った居酒屋しか当てはない。
不登校の息子以外は寝静まった22時前に、小銭持ってツッカケで出掛けた。
五分歩いた先の居酒屋には、土曜夜というのに客は二名しか居らず、オマケにテレビは付いていなかった。
「テレビ、観して欲しいんやけど、、、。」
「そんなこと言うお客は初めてやわ。」なんて言われて、着席した。
冷えたビールを供されて、思えば一人で居酒屋に居るなんて何年振りのことだろうか。
井浦新という俳優と、服部ブンショウ氏の対談番組であった。
『SWITCHインタビュー達人達「井浦新×服部文祥」』
風の吹くブンショウ氏の御宅での対談が前半で、後半は井浦氏の「ホーム」居酒屋で恩人の話になり、井浦氏は映画監督を、ブンショウ氏は和田さんを挙げていた。
映画で主役を張り(三島由紀夫役まで!)、あれだけメディア露出をしていながら、かくも自己肯定感を獲得することは難しいのだと感じさせる井浦氏の言動であった。であるからして(井浦氏のことではないけれど)、身に余る金を手にした芸能人が次に取る行動が外車購入だったりするのだということを書いていた「ファブル」という漫画が最近あったのを思い出した。
対する服部ブンショウ氏は、謙虚にも自己肯定感を露にもしないけれど思考を続け、世間からすれば自信をもって人生を邁進する者として、今の時代には得難い存在であるという印象の締めだった。
「山はハートで登るもんやで。」
そう、至言です。
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