12/8に日の暮れの早さも底を打ち、女学生たちの帰途も安心して見送ることが出来るようになった。
東宝文芸特集、とあって映画鑑賞に出掛けたのであったが果たして文芸作品、とは?
先々週日曜は「妻という名の女たち」、先週末は「何処へ」を。
「妻という名の女たち」は昭和38年作で、サンパウロ映画祭グランプリ作品とのこと。出演者は身勝手な男に小泉博、女たちに司葉子、左幸子に団令子と、三文字縛り。女性たちに至っては苗字一文字の三文字名な上に「子」で縛ってもある。
小泉氏は腹が捩れるほど身勝手で、司葉子が美しいだけに不憫で不憫で仕様がなかった。左幸子を見ていて、誰かに似ている、誰だったっけな? と、考えていて閃いた。”アタリ嫁”としてここのところ名高い、服部小雪氏である(参照「獲物山」巻末)。
ラストにカタルシスが用意されている辺りがグランプリのグランプリたる所以だろうか? だらだらと浮気を続けやがってからに。
「何処(いづこ)へ」は岐阜が舞台の昭和41年作。冒頭で新幹線が到着するのが大野伴睦肝入りの岐阜羽島駅で、駅前は未舗装時代である。学校は駅の南西13キロ?あたりの場所だそうで。若大将が若く、こちらも見ていて誰かに似ている、と思い至ったのは世界的アルパインクライマーの佐藤裕介氏であった。
前作の司葉子に対してこちらは星由里子が美しい。
共に、若さ特有の自分の美しさに気付いていない感じが誠に好ましい。つまり、女性というのはただ若いというだけで尊くまた、美しくある。
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