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けれども広島県立美術館には入館した。各都道府県立の美術館巡りは私の数少ない趣味の一つなので。各都道府県が、美術にどれ程傾斜して文化度を高めようとしているかの一つの指標になるので。
図らずも連休前の広島県美では「ダリ展」が開催中であった。オッカが画集を持っていた、確か。シュルレアリスムに特段関心高いわけではないけれど、むしろその影響がどう及んだかには興味を持っている。村上春樹本の表紙を飾ったこともある北脇昇もいいけれど、むしろシュルレアリスムの影響がつげ義春や「寄生獣」の岩明均達の漫画に及んでいるあたりを私は面白がる。
で、ダリの作品だが、コローと同様に小さな小さな対象にも心血を注いで描いている点が画集からは知れないことだった。単なる具象ではないため、小さな人間にも大きな意味を持たせ、また画面の中心に大きく描かれた対象には当然、強烈な主張がある。広島で観るからこそ「ビキニの三つのスフィンクス」は観る者の心をグラグラと強く揺さぶる。
期待した常設展だが、江戸時代には江戸・大坂・京・名古屋・金沢に次ぐ人口を擁した広島と言う割に、広島藩が文化に重きを置かなかったためか、これといった日本画・洋画家を輩さなかったようで如何にも寂しい展示だった。南薫造、靉光、丸木位里、平山郁夫、等。好きな平櫛田中もあったが、生まれは岡山だ。多くを輩出した隣の備前岡山藩とは全く様相が異なるのが面白く、また淋しい。
寝不足な上に一杯引っ掛けてからの入館で、椅子に腰掛けると猛烈な睡魔に襲われた。睡魔と闘いつつ微睡みつ観るダリもまた超現実主義的に乙なもので。
15時のチェックインに合わせて投宿し、気絶するように寝入った。
ダリ、いいですねー。
本物を見たことがありません。
美術館が好きで
でも年に数回くらい思い立ったように
地元の美術館に行くくらいです
岐阜県美術館は
平日はガラガラ
ほぼ貸切状態ですけど
岐阜県美術館には
オディロン・ルドンとか
山本芳翠のコレクションがあって
実家にたまたまあった
美術の画集に載ってるのを見て
それが地元の美術館にあることを知り
成人になってからときどき行くのです。
ルドンは ひとつ目
それが幼い頃
私の妖怪好きの
琴線に触れたのでした。
山本芳翠の裸婦は
成長期の私に強烈な印象を与えて
いまだに会いに行ってしまいます。
美術から得られる
作品そのものやその背景にある
目に見えない何かに
強烈に魅せられるのです。
今晩は。岐阜県美術館、良いですよね。三重県と並んで意欲的な美術館だと思っています。また、熊谷守一も良いのですが山本芳翠の方が私も好みです。ルドンは好ましくもありまた、キツくもあり。
明日、始まったばかりの美人画の企画展に行く予定です。
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