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甲府は、甲府城天守台。函館は、函館山。豊橋は、市役所ビルの最上階がお気に入りでした。どこも、晴れた日に一人で行って、ぼんやり山を見るところです。松本では、市役所本庁舎の最上階に展望室があります。築60年の建物ですが、このスペースはレトロで周りに遮るものもなく、7階の高さから四方すべての山と、それに隣に松本城天守と太鼓門が見えてその背景に常念岳、この季節は特に最高の立地です。青函連絡船の艦橋くらいの広さです。しかし、ここに人が詰めかけているところは見たことがありません。あまり知られていないのか。展望を欲する人が少ないのか。この展望台も、まもなく数年後には市庁舎建て替えでなくなる運命です。古くなったということですが、まあ自分の家ならなんとか使っていく程度のものですけどね。全部いきなり壊して建て替えなくてもという気もします。
高層住宅は、その北側の住人の気持ちを考えると、旧市街地にはあまりほしくありません。山の見える展望を遮る高層建築も、ほしくありません。町から見える景観というのは、なんの制限も実質なく、何の断りもなく変えられていきます。川の岸辺や、通りの突き当たりなど、山がよく見えるよう設計された16世紀城下町の「山あて」という風流なものがあるのですが、現代は送電線と電信柱が風景を絡め取っています。
30年経って帰ってみると、以前はほどほどだった樹林が伸びまくって、景観を変えているのにも気づきます。旧制松高のヒマラヤスギは、いくらなんでも伸びすぎで、校舎がまったく見えません。城山展望塔の周りの樹木も伸び放題で、180度は展望きかず。二の丸のメタセコイアも伸びすぎ、本丸や二の丸の赤松も、堀端の桜も天守を隠す勢いです。緑豊かなのは良いのですが、放置しすぎと思います。山での林政に失敗しているから、ここにも目が行かないのかな。
お気に入りの場所で腰を下ろすのが好きです。今年は雪が少なく、前山などは、5月の雰囲気。
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