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だが、本好きといっても、本棚好きはちょっと違う。本棚好きは、図書館や古書店や新書店の自分のテーマの本棚を見ているだけで幸せになる。図書館で完読した本も、「これは!」という本は返却後に自分で買って棚に並べる。「また読みたい本」として殿堂入りするのだけど、まあ読まない。でも背表紙を見る度内容を思い返して、日常でも影響を受ける。買っておいて読まないのか?と、少しやましくもなったが、いやこれでいいのだ。次々に新しい本を図書館で借りて返さなきゃいけないから、そんな暇はない。背表紙の日常視認でも十分いいのだ。
読もうと思って買ったのに、なかなか読めない本もある。積ん読というやつだが、これも背表紙PRだけは譲れない。下敷きになったり袋に入れたままは論外だ。背表紙を見て未来に読んでいる楽しい時間を想像するだけでも価値があるのだから。理想を言えば背表紙じゃなくて表紙を陳列できればなお良い。
ちなみに本の「読みたい鮮度」は買ってきて開いた時が一番だ。よい匂いもする。このときに目次と著者あとがきとまえがきだけは目を通すことにしている。これを終えずに本棚に入れてはいけない。「味噌を溶いた金ザルは、使ったら左手にあるうちに必ず洗う。決してシンクに置いてはいけない」というあれだ。後になるほど洗うのが厄介だ。
本棚好きは、見栄で本棚を作っているのとは違って、自分の知的好奇心の過去と未来を一望できるのが好きなのだ。自分の家に、お気に入りの古書店を構築しているようなものなのだ。書棚の前でうっかり立ち読みするのが最も楽しいのである。
「この店の店主、この品揃え、わかってるゥ!あっ、俺じゃん」
私の場合、本を開く目的は興味ある分野あれこれについて著者によって書かれた論考、解説、研究あるいは紀行記録集である。物語やフィクションやスキルガイド本はあまり読まない。これで書物の半数は対象外になる。
ここ20年くらいは、読み終わったら、あるいは途中で読み飽きてもうやめる時は、必ず読書メーターに200字くらいの感想を書く。読んでいる途中からメモ代わりに書くこともある。後から検索できるし、内容や批評も思い出せる。SNSやラジオや本で触れられた興味ある本は読書メーターで「読みたい本」でマークしておく。図書館で検索して借りる。メモとしても役立つ。
わかります〜。「あ、俺じゃん」も含め。私も正確には本好きと言うよりは本棚好きです。そして、本棚好きは人の本棚を見るのが好きですよね?山小屋や飲食店の共有スペースにある本もチョイスがすごく気になってしまいます。
もちろん自分の本棚にはテーマがあります。「何となく本棚を見た人が手に取ってみたくなる本がある本棚」を目指しています。じっくり文字を読むほどの時間はない人・文字を読むのは好きじゃない人の観点で写真集・イラスト集・図録・絵本などもたくさん持っていますよ〜。
人の本棚を見るの大好きですね。山小屋、飲食店、医者の待合室。
minislopeさん、なんか古本屋始めそうな勢いを感じますよ。
松本では、古い商店を改装して個人経営古書店や新書店を若い人が始めることが多いのですが、俺の本棚を見てくれ!ってかんじでとても楽しいです。一箱古本市とか、上高地線の電車古本市なんかもやっているんですよね。守備範囲は違っても、お店とやり取りがあって楽しいですしね。
仏典ですか!もしやすでにもう老後?老後はいつの間にか来ていますね。老眼というのは眼鏡くらいじゃ駄目なのですか?
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