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食器洗いのアクリルたわし(アクリル繊維の毛糸を編んだたわし)は、たいへん便利で、お湯が使えれば石鹸もいらない場面が多い。しかし、目に見えない繊維くずのマイクロプラスティック汚染のほんのささやかな源でもある。気持ちの問題として、ヘチマがあるならヘチマのほうが良い。台所排水を自分の裏庭野菜畑に流せる品質にするのが夢だ。石鹸ではない洗剤も使っていない。気持ちの問題だ。原油漬けあってこその今の文明を、時々自覚したい。
ウチの受験生はちょうど昨日、高分子化合物のおさらいをしていたところで、アクリロニトリルの分子構造を教えてくれた。四〇年ぶりに二重結合の重合構造などを思い出す。それに対するへちまのセルロース構造の天然ぶりよ。素材的には窒素が一個の違いなんだけどな。
四〇年前にはこういう知識は「発展する科学で便利になる未来世界」を向いていたが、同じ知識でもこれからは、「いかに未来なき石油漬け社会から軟着陸して一人でも多くの人を食べさせて行ける社会にするか」というベクトルに変わっている。そういう未来を明確に描いて若き受験生は勉強している。
ヘチマのセルロース繊維のアミアミは美しい。その籠の中に黒い種がたくさん入っていた。庭に蒔いて増やそう。実体顕微鏡で種と繊維を観察してみた。種子は一見ツルッとしているのに表面の模様が面白い。繊維もよく見える。みんなで覗いて驚く。
台所のたわしコーナーにL字ネジ、これにひっかけ、水を切るしかけだ。
ヘチマが出来たらナーベラーンブシー作って食べられますね。
ンブシーって単語、日本語離れしているよね。へちまやひょうたんは味わい深い作物で、合成高分子化合物の時代に用済みになっていたけど、人類発祥以来の長い歴史あるみたいだ。天然に、水を運べる凄い容器。この夏栽培に挑んだけど、枯らしてしまった。暑くて水やりを怠った。
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