記録ID: 1546091
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍
槍穂縦走(北鎌尾根〜大キレット〜前穂北尾根〜ジャンダルム〜西穂)
2018年08月03日(金) 〜
2018年08月05日(日)
体力度
10
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 35:15
- 距離
- 53.7km
- 登り
- 6,007m
- 下り
- 6,009m
コースタイム
1日目
- 山行
- 11:45
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 12:50
18:07
2日目
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 10:27
14:55
3日目
- 山行
- 4:33
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 6:50
10:17
ゴール地点
木曜日に甲府出張があったので、金曜日に夏休みを取って2泊3日で槍・穂高縦走を計画。せっかくなので槍・穂高の主要な稜線とピークを踏破する計画を立てた。
8/3 上高地ー北鎌尾根ー槍ヶ岳山荘
4時過ぎにバスターミナルに行くとすでに登山客がいてタクシー待ちをしていたので相乗りさせてもらう。バスの始発が5:10なのでラッキーだった。上高地から何度も通った梓川沿いの登山道を歩く。登山客は思ったほど多くない。槍沢小屋まで約2.5時間、水俣乗越には9時過ぎに着いた。まずまずのペース。疲労感もほとんどない。昨日の塩尻・元祖山賊焼のおかげか?恐るべし山賊焼。乗越から天上沢を下るが、歩きにくく長く感じる。しかも北鎌沢出合が分かりにくいため、300mほど行き過ぎてしまった。気を取り直して戻り北鎌沢に入る。天上沢は伏流だったが北鎌沢は水量が豊富にあり、稜線直下の2700m付近でも湧き水が出ていた。リッジに上がって小休止。北鎌尾根は初めてだが、踏み跡は明瞭なので問題ない。独標前後で二度ほどルートロスしたが、少しでもおかしいと感じたら戻るのが正解。岩がもろいのでルートを外れると危険だ。途中、女性二人組に追いついたが、何と最終日にも同じバスで遭遇した。彼女たちは槍の手前でビバークしたらしい。天候も何とかもって、槍ヶ岳山頂に18時前に到着。山頂からの眺めが素晴らしかった。テント泊の予定だったが、テン場がいっぱいでやむなく小屋泊り。小屋は空いていて3人分の場所を使えたので良しとした。
8/4 槍ヶ岳山荘ー大キレットー穂高岳山荘(ー涸沢ー前穂北尾根ー奥穂ループ)
夜明け前に出発。気持ちの良い稜線歩きが続く。渋滞もなく大キレットを通り、約4時間で穂高山荘に到着した。まだ9時前だったが、テン場の受付は10時からとのこと。おねえさんに無理を言って受付をさせてもらった。腹ごしらえをしてテントを設営し、涸沢に向かってザイテングラートを降りる。この日の下界は猛暑だったらしいが、2500mでも十分暑い。涸沢ヒュッテで飲んだコーラがめちゃうまだった。5・6のコルまでの登りは涼むためにあえて雪渓の上を歩くがすぐに終わってしまう。5峰は藪尾根、4峰からは快適なクライミング。4峰途中で5.5くらいのフェイスのラインを取り、3峰は岩登り三級程度のラインを登った。2峰はクライムダウンしたが、ここが最も緊張した。北尾根のリッジそのものは一時間ちょっとで終わってしまった。その間他のパーティーには会わず、ルートを独り占め。午後から取りつくと先行パーティーの心配をしなくてよいのがメリットだな。吊尾根を通って3時にテン場に戻り、爆睡。夕焼けを見るために7時前に外に出たが、ちょうど太陽が沈むタイミングでガスが濃くなってしまった。残念。
8/5 穂高岳山荘ージャンダルムー西穂ー上高地
夜明け前に出発してジャンダルム山頂でご来光を拝もうと企てる。ところが、ガスが濃くて岩も濡れていた。奥穂〜ジャンダルムはヘッドランプでは危険と判断し、奥穂山頂で状況がよくなるのを待つ。1時間たってもガスは晴れなかったが、明るくなってきたので出発。すぐにガスの中からジャンダルムが顔を出す。圧巻の眺めだ。奥穂〜西穂は一般登山道だが、クライミングの要素もあって楽しい。ジャンダルムは奥穂側から直登した。岩三級くらいかな。リッジを駆け降りて、帝国ホテル前10時半のバスに間に合った。
8/3 上高地ー北鎌尾根ー槍ヶ岳山荘
4時過ぎにバスターミナルに行くとすでに登山客がいてタクシー待ちをしていたので相乗りさせてもらう。バスの始発が5:10なのでラッキーだった。上高地から何度も通った梓川沿いの登山道を歩く。登山客は思ったほど多くない。槍沢小屋まで約2.5時間、水俣乗越には9時過ぎに着いた。まずまずのペース。疲労感もほとんどない。昨日の塩尻・元祖山賊焼のおかげか?恐るべし山賊焼。乗越から天上沢を下るが、歩きにくく長く感じる。しかも北鎌沢出合が分かりにくいため、300mほど行き過ぎてしまった。気を取り直して戻り北鎌沢に入る。天上沢は伏流だったが北鎌沢は水量が豊富にあり、稜線直下の2700m付近でも湧き水が出ていた。リッジに上がって小休止。北鎌尾根は初めてだが、踏み跡は明瞭なので問題ない。独標前後で二度ほどルートロスしたが、少しでもおかしいと感じたら戻るのが正解。岩がもろいのでルートを外れると危険だ。途中、女性二人組に追いついたが、何と最終日にも同じバスで遭遇した。彼女たちは槍の手前でビバークしたらしい。天候も何とかもって、槍ヶ岳山頂に18時前に到着。山頂からの眺めが素晴らしかった。テント泊の予定だったが、テン場がいっぱいでやむなく小屋泊り。小屋は空いていて3人分の場所を使えたので良しとした。
8/4 槍ヶ岳山荘ー大キレットー穂高岳山荘(ー涸沢ー前穂北尾根ー奥穂ループ)
夜明け前に出発。気持ちの良い稜線歩きが続く。渋滞もなく大キレットを通り、約4時間で穂高山荘に到着した。まだ9時前だったが、テン場の受付は10時からとのこと。おねえさんに無理を言って受付をさせてもらった。腹ごしらえをしてテントを設営し、涸沢に向かってザイテングラートを降りる。この日の下界は猛暑だったらしいが、2500mでも十分暑い。涸沢ヒュッテで飲んだコーラがめちゃうまだった。5・6のコルまでの登りは涼むためにあえて雪渓の上を歩くがすぐに終わってしまう。5峰は藪尾根、4峰からは快適なクライミング。4峰途中で5.5くらいのフェイスのラインを取り、3峰は岩登り三級程度のラインを登った。2峰はクライムダウンしたが、ここが最も緊張した。北尾根のリッジそのものは一時間ちょっとで終わってしまった。その間他のパーティーには会わず、ルートを独り占め。午後から取りつくと先行パーティーの心配をしなくてよいのがメリットだな。吊尾根を通って3時にテン場に戻り、爆睡。夕焼けを見るために7時前に外に出たが、ちょうど太陽が沈むタイミングでガスが濃くなってしまった。残念。
8/5 穂高岳山荘ージャンダルムー西穂ー上高地
夜明け前に出発してジャンダルム山頂でご来光を拝もうと企てる。ところが、ガスが濃くて岩も濡れていた。奥穂〜ジャンダルムはヘッドランプでは危険と判断し、奥穂山頂で状況がよくなるのを待つ。1時間たってもガスは晴れなかったが、明るくなってきたので出発。すぐにガスの中からジャンダルムが顔を出す。圧巻の眺めだ。奥穂〜西穂は一般登山道だが、クライミングの要素もあって楽しい。ジャンダルムは奥穂側から直登した。岩三級くらいかな。リッジを駆け降りて、帝国ホテル前10時半のバスに間に合った。
天候 | 8/3 晴れのち曇り 8/4 晴れのち曇り 8/5 午前晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース中、雪渓は前穂北尾根アプローチのみ(これも雪渓を歩く必要なし)。 |
その他周辺情報 | 前夜塩尻にて元祖山賊焼の定食。帰りは朝日村のそば。温泉は乗鞍の無料露天風呂。 |
写真
感想
今回のコースはバリエーションを含む縦走コース。天候にも恵まれ、充実した山行だった。クライミングと呼べるのは前穂北尾根とジャンダルム直登ぐらいだが、むしろ危険要素は一般道や北鎌尾根の浮石などの不確定要素だと感じた。体力的な核心部は北鎌尾根だった。
何度か大パーティーを追い抜くことがあったが、ほとんどの場合笑顔で気持ちよく道を譲ってくれた。クライマーだとルートを譲ってくれないことが多いんだけど。今はトレイルランニングなど、色々なスタイルで山を楽しむ人が多いから、お互い尊重しあうのが、共存のために重要なのかなと感じる。見習おう。
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はじめまして
レポ拝見しましたが
その常人外れの工程を見て、プロの方とお見受けしました
ここまで速いと痛快無比ですね
これからも頑張って下さい
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