槍穂高主稜線縦走（上高地〜槍ヶ岳〜南岳〜北穂〜奥穂〜前穂〜上高地）
長野県
岐阜県
YOS1967
体力度について
- GPS
- 79:27
- 距離
- 43.4km
- 登り
- 3,606m
- 下り
- 3,594m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 9:33
- 山行
- 4:02
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 5:53
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 8:30
- 山行
- 6:53
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 8:35
上高地バスターミナル05:49→05:55河童橋→06:43明神→07:37徳沢→07:57新村橋→08:38横尾09:02→09:52一ノ俣→10:11二ノ俣→10:40槍沢ロッヂ（休憩）11:20→11:59ババ平→12:28槍沢大曲→13:25天狗原分岐→14:48播隆窟→15:22殺生ヒュッテ（幕営）
[TOTAL：9時間33分]
<8/3>
殺生ヒュッテ05:45→06:44槍ヶ岳山荘07:07→07:27▲槍ヶ岳07:44→08:00槍ヶ岳山荘（休憩）08:36→08:46飛騨乗越→09:09▲大喰岳→09:49▲中岳→11:07天狗原分岐→11:29▲南岳→11:48南岳小屋（幕営）
[TOTAL：6時間03分]
<8/4>
南岳小屋05:28→07:24長谷川ピーク→10:44北穂高小屋（休憩）11:12→11:13▲北峰11:16→12:39最低コル→13:42▲涸沢岳→13:58穂高岳山荘（幕営）
[TOTAL：8時間30分]
<8/5>
穂高岳山荘04:37→05:31▲奥穂高岳05:47→07:20美子平→07:54▲前穂高岳08:23→08:46紀美子平08:53→10:50岳沢小屋（休憩）11:30→12:50岳沢登山口→13:06河童橋→13:12小梨の湯
[TOTAL：8時間35分]
| 天候 | 4日間とも晴れ（たまにガス） |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2018年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス タクシー
深夜バス：渋谷ー上高地線を利用。 渋谷マークシティ22:00→5:20上高地バスターミナル (￥7,250) <帰り> 14時に上高地BT窓口で問い合わせたら、乗車できる新島々行きバスは16時が最速とのことで、居合わせた2名の方と乗り合いタクシーを利用。料金はちょっとマケてもらいました。 上高地バスターミナル→JR松本駅（乗り合いタクシー￥15,000÷3＝￥5,000/1人） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
登山ポストは上高地バスターミナルでポスト。 全般的にクサリやハシゴがしっかり整備されていますが、大キレット〜涸沢岳の間など、滑転落したら死んじゃうようなところ、落石を起こしやすい場所もたくさん出てきます。ヘルメット持って行きましょう。 ＜飲料水について＞ 殺生ヒュッテ〜穂高岳山荘は、宿泊者以外の飲料水は有料。だいたい￥200/1Lでした。（穂高岳山荘はありがたいことにテン泊者も無料でした。） 天然の水場は、槍沢ルートの標高2,550mくらいにある水沢、中岳を南に下ってすぐの雪渓下がどちらも使えました。 |
| その他周辺情報 | 上高地に下山後「小梨の湯」で日帰り入浴￥600。石鹸＆シャンプーあり。 |
12:28 槍沢大曲。2012年版の僕の地図では槍沢ロッヂからCT1:40だがテン泊装備なのに1:10で着いた。修正すべきところだろう。
1
2012年版の僕の地図では槍沢ロッヂからCT1:40だがテン泊装備なのに1:10で着いた。修正すべきところだろう。
10:44 北穂高小屋とうちゃこ！ちょっと休憩、ビールを1本もらっちゃおう♪ここで即席パーティは解散、IちゃんSちゃん、おつかれさま、ありがとう〜
1
ちょっと休憩、ビールを1本もらっちゃおう♪ここで即席パーティは解散、IちゃんSちゃん、おつかれさま、ありがとう〜
水を補給してしゅっぱつ。無料（宿泊者・テン泊者のみ）は稜線でありがたいです。
10:50 岳沢小屋。喉が渇いてたんでコーラとオレンジをがぶ飲み。腹も減ってたので手作りドーナツ2個とキュウリ1本いただきました。水も無料で補給できて助かります。
1
感想
今年の夏の縦走は中房温泉から表銀座で槍〜双六と抜けて新穂高へ下山するつもりだったんだけど、台風の襲来で1週間後にリスケすることになってしまった。
しかし残念ながら中房方面に乗り継ぎできる夜行バスがすべて満席、ってことでなんとか確保できたのが上高地行きのラスト1席でした。
というわけで予定とはまったく違うコースになってしまったけど、悪天候で前穂をパスした3年前のやりなおしってことで、槍穂高縦走にしました。（ちなみに前回は飛騨沢アプローチ、小屋泊で2泊3日でした。）
しかし、パッキングがほんとうに大失敗。
快適装備で表銀座、そんなつもりでパッキングしたまま1週間放置してたんで、アレもコレも持って水ぬきで19kg。ほんと馬鹿です（笑）自分の体力でこの岩稜を縦走するには明らかに重すぎでした。
初日はババ平までの計画。
韓国人の団体ツアーさんに囲まれて、ここは日本なんだろうかという感じで槍沢をつめてゆく。このコースは水場が豊富なので、荷物の重たい初日にはありがたかった。
ババ平には予定よりちょっと早く着いたんで、もうひと踏ん張りして殺生まで。僕の地図に書かれているCTよりはずいぶん早く着いた。この区間はもうちょっと短めに書き直すべきであろうと思う。
槍沢には暗くなっても朝鮮語が大声で響き渡ってました。横尾あたりでは一団だった韓国人の団体ツアーが最後はバラバラになったようで、最後尾の人がに槍の肩についたのはすっかり陽も落ちた午後8時くらい。明日は大丈夫なのだろうかと心配になります。殺生のテント場は適度に空いていて快適でした。
2日目、朝起きたら上部はガスっていて、一度姿をあらわした槍ヶ岳も、またガスに隠れてしまった。
殺生小屋のすぐ裏手から東鎌尾根に乗って槍の肩まで少しの岩場歩き。しかし、まだまだ食糧も酒もたっぷりあるので、重荷で思うように動けない。あー、やっぱり完全に失敗（笑）
このまま双六に抜けようかなあ、なんてちょっと弱気になってしまう。
肩の小屋について少し待つと、ガスが抜けそうな雰囲気になってきたので山頂往復に出かけてみる。今日は南岳までののんびりコースなので、ダメならまたあとで行けばよい。
韓国の方々はすでに北穂に向けて小屋を発っており、平日なので穂先へのルートも混雑はなく、空身なのでスイスイと快適に攀じることができ、周囲の3000m峰たちがあっという間に足元に沈んでゆく。
山頂について祠を写真に収めると、すぐにガスが抜けて晴れ間が現れた。ラッキー♪
気が付くと360度の大展望、山々にはまだガスがまとわりついているけれど、黒部源流域の山々も見渡せて、今日も晴天の中の稜線歩きができることを確信しました。
肩の小屋に戻ってビールを一杯いただく。
昼前には南岳小屋にとうちゃく。
3000mの稜線とはいえ日差しも暑く、乾いた喉に缶ビールがうまい！2本ほどいただいて早めに張ったテントで昼寝。
しかしこれが失敗したのか、起きたら汗だく、ちょっとした熱中症になってしまったのか、夕飯がのどを通らなくなってしまった。
それでもここのテント場はとても快適で気に入りました。槍穂高の稜線では一番快適なんじゃないだろうか。夕日に照らされる穂高連峰や、笠ヶ岳方面の夕焼けを楽しみました。
3日目、ほとんど眠ることができず体調は最悪。食欲もないけれど、なんとかトン汁を1杯流し込んでしゅっぱつ。
ほぼ一緒に小屋を発った女子2名と大キレットに下っていく。足取りが重い自分にはちょうど良いのんびりペース。おもいがけず即席の3人パーティになった僕らに、南岳の小屋でみかけた顔もどんどん後ろからやってきて声をかけてくれる。追いつかれても「お先にどうぞ」と気にしないでおこう。
ところで、キレットの岩場にかなり苦戦していたテン泊装備の女子のSちゃん、先の行程にも不安を感じたようで、2人は北穂から涸沢に降りることに。北穂から先のほうはもっと悪いから、僕もそれには賛成しました。
天気予報は好天続き、土曜日でもあるし、このペースでは穂高岳山荘のテン場に着いても満杯かも知れない。僕も今日はこのままのんびり歩いて、北穂から涸沢に降りて、おでんと生ビールで贅沢に過ごすとしよう。
結局、南岳小屋から北穂高小屋まで5時間以上もかかってしまった。（笑）
立ち止まって追い越してもらうのも意外と時間を食うもんで、前回の倍近いペースだ。しかし、こののんびりペースが功を奏したのか、体調は朝よりよくなったようだ。
小屋のテラスでビールを1杯飲んだら元気も出てきたので、2人とはここで別れて、計画どおり穂高岳山荘をめざすことにする。Iちゃん、Sちゃん、大キレットおつかれさまでした！こんどは南岳のテント場で会った女子3人パーティと男2人パーティと前後して北穂を出発、2時間半ほどで涸沢岳の頂に立ちました。
穂高岳山荘のテント場はかなり混雑していたけど、無事スペース確保することができて、まわりの登山者と談笑しながら雲上の暮らし最後の午後を楽しみました。
最終日はガスの中ヘッデンをつけて行動開始。最近の奥穂はこんなんばっかりだなあ…。しかし傾斜が緩んで山頂近し、というタイミングで視界を覆っていたガスがみるみる流れていき、背後には雲間から槍の穂先も顔を出した。
これにはまわりの登山者もみな歓声をあげて、「すごい、すごい！」と立ち止まって夢中でシャッターを切ります。
山頂に達したころには、歩いてきた稜線もすっかり姿をあらわして、みごとな風景が広がってました。
吊り尾根から重太郎新道に下り、前穂高岳の頂でゆっくり展望を楽しんだあとは、岳沢小屋で一休みしよう。
しかしこの暑さの中、このルートで登ってくる人はエライ！僕はこっちから登ることも考えたのだが、やめておいて本当に良かった（笑）
岳沢小屋ではコーラとオレンジジュースをイッキ飲みして、ちびドーナツ2個にキュウリを1本いただいた。タオルを水にぬらして頭を拭くとようやく人心地がつく。少し休んで上高地に降り、小梨の湯で4日間の汗を流して帰途につきました。
というわけで天候にめぐまれすぎた4日間、充実の山行になりました。2週間前にいためた右膝もテーピングとサポーターと痛み止めでなんとかもってくれて助かりました。しかしもうテント背負ってこのルートはいいかな、という感じ。いや、やるとしたら軽さを第1に装備を再考しなくちゃなあ。というわけで、こんどまたやるとしたらウルトラライト風で！（笑）
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
槍ヶ岳の最新記録
穂高岳の最新記録
北穂高岳の最新記録
YOS1967さん
こんにちは。
このルートをテント背負って踏破は大変そうです！
南岳小屋のテン場を夕方見て、テント泊いいなぁと思ったけれど、翌朝の強風で、楽じゃないことも多いんだなぁとも思いました。
YOSさんが奥穂で感動の朝を迎えていた頃、私は大キレットで幻想的なガスが引いていく瞬間でした。場所は違っても、あの時間は、本当に素晴らしかったですね
重太郎新道・吊り尾根は、私としては登りより下りの方が辛かったです
下山後、更に小梨の湯まで、足を延ばしているところがすごい！
昨年私は河童橋で力尽き、バスターミナルトイレで顔・手を洗っただけでバスに乗り込み帰りました
私も、ウルトラライトあこがれます
maple19さんどうも！
雲海に潜って行くような大キレット、非日常感がハンパないですねー。
僕のほうも、これまでで最高の奥穂でした♪
しかし要らないもの多すぎで、望遠レンズなんてほとんど使ってないし、
ランタンやミラーレス一眼の予備電池とか、テントのフットプリントなんかも置いて行けば良かったです。
そして小梨の湯じゃあないですが、はてはお風呂上がり用の短パン(笑)とか、そりゃあ重くなるわけで、大反省でした
こんにちはYOS1967さん
阿寺渓谷レコへのご訪問で気付きました。
僅かな時間差・日程差で近くを歩いていたんですね！
もちろん私の荷は、YOSさんのせいぜい半分程度で、行程もお気軽コースではありましたが…。
この数日間は暑かったけどお天気も良く、たくさんの登山者が楽しんでいましたね。
YOSさんの王道コースを私も楽しませて頂きました。東鎌尾根を歩きながら、南岳・穂高連峰に向かう尾根筋を眺めていたのです
luneacielさん、どうも！
御在所ぶりのニアミスでしょうか、上高地で入れ違いだったみたいですね。
実は今年の夏、僕は表銀座から東鎌尾根〜槍〜西鎌尾根と歩く予定だったので、
なるほど東鎌尾根からは北穂がこんなふうに見えるのか、と思いました。
自分の見たことがない風景の中を自分が歩いていたと思うと楽しいですね。
来年もまた槍に行っちゃうのだろうか自分？（笑）
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する