記録ID: 8427111
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無雪期ピークハント／縦走
槍・穂高・乗鞍
北アルプス5日間（槍ヶ岳、大キレット経由北穂高岳、奥穂高岳、焼岳）
2025年07月16日(水) 〜
2025年07月20日(日)
長野県
岐阜県
すえけん298
体力度
10
2〜3泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 35:59
- 距離
- 67.0km
- 登り
- 4,716m
- 下り
- 4,718m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 4:39
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 5:41
距離 15.6km
登り 550m
下り 64m
2日目
- 山行
- 3:26
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 4:01
距離 5.5km
登り 1,120m
下り 38m
3日目
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 2:37
- 合計
- 10:37
距離 8.5km
登り 840m
下り 1,624m
14:15
4日目
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 2:50
- 合計
- 10:37
距離 21.6km
登り 1,119m
下り 1,889m
15:37
5日目
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 7:17
距離 15.7km
登り 1,088m
下り 1,103m
3:10
5分
宿泊地（小梨平キャンプ場）
9:20
10:08
1分
小梨平キャンプ場（テント撤収）
10:27
ゴール地点
槍ヶ岳、南岳、大キレット、北穂高岳、奥穂高岳、焼岳、を踏破した北アルプスの5日間コースですが、中級レベルの登山者に向いているコースだと思います。悪天候の日も一日ありましたが、小屋泊で体力を温存しました。山小屋が至る所にありますので、水の量も少なくできることからテント泊装備で縦走しましたが、山小屋泊装備であればもっと楽に行けるので、次回は小屋泊も考えます。
| 天候 | 晴（1日目）→雨（1日目夕方〜2日目夕方）→快晴（3〜5日目） |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
横尾山荘まではスニーカーで行け、横尾〜槍ヶ岳山荘や涸沢〜横尾などは比較的登山者の多いルートなどで整備も進んでいて、危険な箇所はほとんどなかった。殺生ヒュッテ手前の雪渓を横断する部分が、雨で溶けて所々深い穴が開いており、踏み抜きそうで慎重に通過しました。大キレットや北穂高岳、奥穂高岳、焼岳小屋〜焼岳北峰、また槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳頂上までの部分は、鎖場、長梯子をはじめ、滑落の危険個所が多々あり、中級者以上向けのルートとなります。 |
| その他周辺情報 | 上高地入りする前夜はさわんど駐車場近くの「さわんど温泉梓湖畔の湯」で入浴しました（750円）。露天風呂もあり、ふろ上がりのスイカは美味しかったです。入浴する場合の駐車料金は数時間までは不要ですが、上高地入りする人向けの駐車場を兼ねていますので、週末などは満車で駐車できないかもしれません。 「さわんど温泉梓湖畔の湯」 https://azusakohaann.jimdofree.com/ 前日は車中泊したため、車はトイレのある足湯公園前のともしび駐車場を利用し、下山時もそこ併設の温泉に入りました（500円）。風呂は簡易施設という感じでしたが、お湯は気持ちよかったです。駐車料金は公設の駐車場と同一料金ですが、上高地の絵葉書をサービスで頂けました。 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
さわんど駐車場からのシャトルバスは、平日だったため始発が6時。上高地のバスターミナルで水を補給して出発は6時40分を過ぎていました。
7/16 6:41
さわんど駐車場からのシャトルバスは、平日だったため始発が6時。上高地のバスターミナルで水を補給して出発は6時40分を過ぎていました。
平日の朝の河童橋。始発のバスで来たため、人はほとんどいませんでした。
前日は雨でこの日の夕方からまた降り始める予報。青空は少ししか見えません。
槍沢ロッジに到着。ババ平のテント泊の手続きをしました。スマホの充電サービスはやっていないようです。
この槍見の岩から槍ヶ岳が見えるはずですが、この日の天気では無理でした。
水とトイレは使えるという話だったのですが、実際にはテント場の水場では水が出ませんでした。仕方がないので上流の水源方向に向かうと、5分くらいの場所でパイプが破断していました。
1
7/16 14:31
水とトイレは使えるという話だったのですが、実際にはテント場の水場では水が出ませんでした。仕方がないので上流の水源方向に向かうと、5分くらいの場所でパイプが破断していました。
ババ平のテント場に昼過ぎに到着し、テントを設営。夕方からの雨の前に設営が完了してよかったです。当日は、5張りのみで、メインの狭いサイトでも空きがありました。
1
7/16 16:54
ババ平のテント場に昼過ぎに到着し、テントを設営。夕方からの雨の前に設営が完了してよかったです。当日は、5張りのみで、メインの狭いサイトでも空きがありました。
2日目は雨の中の登山。雨が弱いうちに何とか山小屋につきたいと、少し急ぎました。氷河公園分岐に到着。
この雪渓は雪切りしてあったのですが、雨と高温でかなり穴が大きく空いている個所が何カ所も出来ていて、踏み抜きが怖く、皆こわごわと渡っていました。
1
7/17 7:21
この雪渓は雪切りしてあったのですが、雨と高温でかなり穴が大きく空いている個所が何カ所も出来ていて、踏み抜きが怖く、皆こわごわと渡っていました。
槍ヶ岳山荘手前まできて、ようやく槍ヶ岳が薄っすらと見えました。
山荘で食べた特製プリン。美味しかったです。天候が良ければ、この日に頂上アタックして、南岳山荘でテント泊すると、翌日の大キレットのあとに穂高岳山荘まで行けたと思うのですが、雨予報が早くから出ていたため、山行直前に槍ヶ岳山頂アタックを3日目の朝として、2日目は槍ヶ岳山荘に小屋泊へと変更しました。
3
7/17 14:31
山荘で食べた特製プリン。美味しかったです。
天候が良ければ、この日に頂上アタックして、南岳山荘でテント泊すると、翌日の大キレットのあとに穂高岳山荘まで行けたと思うのですが、雨予報が早くから出ていたため、山行直前に槍ヶ岳山頂アタックを3日目の朝として、2日目は槍ヶ岳山荘に小屋泊へと変更しました。
天候が良ければ、この日に頂上アタックして、南岳山荘でテント泊すると、翌日の大キレットのあとに穂高岳山荘まで行けたと思うのですが、雨予報が早くから出ていたため、山行直前に槍ヶ岳山頂アタックを3日目の朝として、2日目は槍ヶ岳山荘に小屋泊へと変更しました。
夕方、気が付くと雨が上がっていて、山頂にアタックする人もいました。私は翌日の大キレット走破に向け体力温存。
夕方はかなり雲も少なくなり、殺生ヒュッテやヒュッテ大槍、西岳、赤沢山、常念岳なども良く見えました。
3日目は朝3時半に起きて、ご来光を槍の頂上から見るために4時過ぎに登頂開始。
登っている途中でだいぶ明るくなり、槍ヶ岳山荘がはっきりと見えるようになりました。
頂上には外国人のグループもいてぎちぎちでしたが、ご来光の瞬間を待ちます。
槍ヶ岳から穂高岳まで続く稜線。今日は大喰岳、中岳、南岳、大キレットを進み、北穂高岳を越えて涸沢でテント泊。
個の角度からだと、西穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳、前穂高岳、と穂高岳の全ての有名どころが写っているのかな？
氷河公園分岐。体調や天候によっては、大キレットはあきらめ、こちらから下山の予定でした。
南岳小屋では、雷鳥の親子が迎えてくれ、元気が出ました。先日の乗鞍岳では会えなかったので、人生初の雷鳥との出会いです。
30分ほど休憩を取り、エネルギー補給してからいよいよ大キレットへ。
上空にはまだ雲が残っていて、このくらいが暑すぎなくて歩きやすい。
南岳から大キレット方向へ降りる長梯子と鎖場（振り返って撮りました）。
風も弱く、昨日の雨の影響も残っておらず、大キレット挑戦にはうってつけの条件でした。
テント泊装備を担いでいたので、反対側の斜面への移動は、慎重に、ゆっくりと行いました。この日はまだ金曜日で、3連休の前日だったこともあり、大キレットに挑む登山者が少なかったので助かりました。
1
7/18 9:21
テント泊装備を担いでいたので、反対側の斜面への移動は、慎重に、ゆっくりと行いました。この日はまだ金曜日で、3連休の前日だったこともあり、大キレットに挑む登山者が少なかったので助かりました。
飛騨泣き（気づかずに通ってしまいました）を登り切ったところに鎖場があります。
大キレットを登り切り、ついに到着！！！
北穂高小屋から振り返った南岳と槍ヶ岳。
北穂高小屋から振り返った南岳と槍ヶ岳。
北穂高小屋から、本日の目的地である涸沢のテント場が見えました。
北穂高小屋の中華丼にはみそ汁とお漬物、お茶がつきました。食べている間、スマホの充電をやってもらえた（有料）のですが、ちゃんと急速充電対応のケーブルもあり助かりました。
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7/18 11:13
北穂高小屋の中華丼にはみそ汁とお漬物、お茶がつきました。
食べている間、スマホの充電をやってもらえた（有料）のですが、ちゃんと急速充電対応のケーブルもあり助かりました。
食べている間、スマホの充電をやってもらえた（有料）のですが、ちゃんと急速充電対応のケーブルもあり助かりました。
今回はテント泊装備のため見送りましたが、いつか北穂高岳と奥穂高岳間も踏破したいです。
明日のるーととなる、ガレ場をトラバースする登山道や穂高岳山荘へと続くザイテングラード（中央を右上の鞍部へと伸びる緑の副稜線）が見えました。
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7/18 12:30
明日のるーととなる、ガレ場をトラバースする登山道や穂高岳山荘へと続くザイテングラード（中央を右上の鞍部へと伸びる緑の副稜線）が見えました。
北穂高岳と涸沢を結ぶ登山道にも長梯子が設置されていました。荷物が重いので、慎重に降りました。
コゴミでしょうか。こんなにまとまって生えていると不思議な感じがします。
行きは、涸沢小屋からの本道を通ってザイテングラードに向かいました。
時間がないので、残念ながら涸沢岳はスキップし、次回のお楽しみに。
いつか越えることがあるのか、ジャンダルム。
快晴の空にそびえて、かっこいい。
快晴の空にそびえて、かっこいい。
右の岩がむき出しの山が明日向かう焼岳。その奥には先日登った乗鞍岳。
険しい鎖場等を乗り越えて、奥穂高岳の山頂に到着。穗�眇声厠羌椶砲�参りしました。今回は時間がなく立ち寄らなかったのですが、明神池のところに奥宮があり、御朱印が頂けます。
3
7/19 7:26
険しい鎖場等を乗り越えて、奥穂高岳の山頂に到着。穗�眇声厠羌椶砲�参りしました。今回は時間がなく立ち寄らなかったのですが、明神池のところに奥宮があり、御朱印が頂けます。
嶺宮と槍ヶ岳を入れて撮ってもらいました。お賽銭箱がここまで上がらないと入れられない場所にありますので、この場所に上ることは問題ないようです。
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7/19 7:27
嶺宮と槍ヶ岳を入れて撮ってもらいました。
お賽銭箱がここまで上がらないと入れられない場所にありますので、この場所に上ることは問題ないようです。
お賽銭箱がここまで上がらないと入れられない場所にありますので、この場所に上ることは問題ないようです。
奥穂高岳からの槍ヶ岳も、素晴らしく絵になります。一眼レフを持って登山される皆様の気持ちがよくわかりました。
吊尾根の先に前穂高。今回はこちらも時間がなく行けませんでした。またの機会にチャレンジします。
この時期のお花畑は、パノラマコースと本道が合流する地点近くにあります。
下山中、ヘリコプターが何度も往復して荷揚げをしていると思ってたら、涸沢のテント場横に長野県警の山岳遭難救助隊基地が設置されていました。今シーズンは7月20日から常駐が始まったようです。https://x.com/Nagano_sotaikyo?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
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7/19 9:42
下山中、ヘリコプターが何度も往復して荷揚げをしていると思ってたら、涸沢のテント場横に長野県警の山岳遭難救助隊基地が設置されていました。今シーズンは7月20日から常駐が始まったようです。
https://x.com/Nagano_sotaikyo?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
https://x.com/Nagano_sotaikyo?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
Sガレ。7月の3連休初日で、多くの人が登ってきて、すれ違いで足を止めることが多かったです。
本谷橋。この日は暑く、沢で涼みながら休憩をとる登山者が多かったです。
横尾大橋から。横尾山荘ではカレー（1200円）をいただきました。こちらでも、携帯電話の充電サービスがありました（1回300円）。
7/19 13:02
横尾大橋から。横尾山荘ではカレー（1200円）をいただきました。こちらでも、携帯電話の充電サービスがありました（1回300円）。
4日目は小梨平キャンプ場でテント泊をしましたが、サルの群れが歩き回り、木々の新芽などを食べていました。こちらのキャンプ場はクマ対策で食材やゴミの管理徹底がルールです。久しぶりのお風呂が気持ちよかったです。
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7/19 16:46
4日目は小梨平キャンプ場でテント泊をしましたが、サルの群れが歩き回り、木々の新芽などを食べていました。こちらのキャンプ場はクマ対策で食材やゴミの管理徹底がルールです。久しぶりのお風呂が気持ちよかったです。
最終日は朝のうちに焼岳を登頂するため、3時過ぎにはテントを出ました。今回は行けなかった、西穂高岳はこちらから登れます。
焼岳が見えてきました。森林帯を抜けた中腹からは朝露がすごくて、ひざ下がびしょぬれになりました。
焼岳小屋から中尾峠に向かう途中の丘でムワッとした空気を感じたと思ったら、近くから噴気が上がっていました。
左側に大きく写っているのが北峰。現在は最高峰である南峰は立ち入り禁止のため、こちらが目的地となります。
下山途中で、行きには気づかなかったヒカリゴケを写真に収めることが出来ました。岩室みたいになっている箇所で、ライトを当てるとよくわかります。教えてくださった登山者の方、ありがとうございました。
7/20 8:05
下山途中で、行きには気づかなかったヒカリゴケを写真に収めることが出来ました。岩室みたいになっている箇所で、ライトを当てるとよくわかります。教えてくださった登山者の方、ありがとうございました。
ここまで来ればあと30分ほど。
ただ、大正池でバスを降りて河童橋方面に向かう多くの観光客と一緒に歩く感じになりました。
ただ、大正池でバスを降りて河童橋方面に向かう多くの観光客と一緒に歩く感じになりました。
撮影機器：
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
食材（ラーメン
味噌汁
インスタントスープ
魚肉ソーセージ等）
飲料
ハイドレーションキット
ガスカートリッジ
コンロ（ジェットボイル）
コップ
箸
スプーン
フォーク
ライター
笛
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
結束バンド
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
スマホ
スマホの充電器＆充電ケーブル
時計（スマートウォッチ）＆充電ケーブル
大型モバイルバッテリー
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
テント
テントマット
小型チェア
シェラフ
ヘルメット
カラビナ＆ハーネス
|
|---|---|
| 備考 | 日焼け止めは持っていって良かった。食料は、今回の北アルプスの場合は山小屋で食べたり買えたりするので、もう少し軽量化のため減らしても良かった。 |
感想
念願の北アルプスの山々を踏破し、やっと中級者レベルのお墨付きを頂けた感じがします。後半は天候もよく、槍ヶ岳や穂高岳の峰々からの景色は最高で、一生の思い出になりました。
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