＜日本列島の海洋地形＞　火成活動年代図から考察

2023年08月13日 07:09【新：日本と日本海の地史】全体に公開

・　日本列島だけでなく、日本海周辺（韓国～シホテリアン、サハリン（樺太）、北海道まで）の火成活動についての図が、手元の本にあった。

図１：　火成活動年代図（地学教育講座⑧、日本列島のおいたち、より）

（　解説の一部を、図２に、引用転載　）

・　日本列島だけでなく、日本海周辺（韓国～シホテリアン、サハリン（樺太）、北海道まで）の火成活動についての図。

（　これらの火成活動が火山フロントと同義かどうかわからないが、
　海洋地殻の移動と落ち込みの結果を示すことから、
　現在のこの閉じた三角形の活動域を持つ日本海の説明をするのに、
　まったく痕跡のない日本海海嶺が、現れて一定時期活動した後、
　沈みこんで消滅したような、根拠のない、矛盾満載の、無理やり説明になっている。）

・　これらの「謎」も、東北日本が「ハの字開裂」してから、２５Ｍａまでの間、
　太平洋とひとつながりで、開かれていて、その後島弧が接合した…と、
　仮定した２段階変動で描きなおしてみれば、
　太平洋地殻に北西の先端として、日本海全体に押し寄せていて、
　韓国、中国、シホテリアン、樺太、北海道東北までの内周全体が、
　火山フロントとして火成活動の対象となっていたことに違和感はなくなる。

（　最北のシホテリアンと樺太の北端接合部が、
　活動が遅れて開始されているのも、隕石による陥没から、
　北西に向かって太平洋地殻が進み、最北先端部に届くまでに時間を要したと想像できる。）

同日追記：

図１、図２、文献
「日本列島のおいたち」
地学団体研究会　編集
東海大学出版会　発行　１９９５年

図３：　以前紹介の、火山フロント年代図　
「日本の地質」岩波地球科学選書　勘米良、橋本、松田　編者　１９９２年

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参考過去日記：ＵＲＬ

「東日本逆転・接合」の記述に出会えました。（　石原舜三　）
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-275041

研究「阿武隈変成帯の造構作用」1985 より
 https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-274817

西南日本と東日本の「対称性」と「謎」
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-274642

新説「列島ハの字開裂」と、火山フロントの移りかわり
 https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-274558

火山フロント年代図から、島弧の変遷を見る。
https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-267846

日本地質学会　福井県周辺の地質についての文献
 https://www.yamareco.com/modules/diary/173565-detail-283656

2023-08-12 ＜日本列島の海洋地形＞　グリン

2023-08-14 ＜日本列島の海洋地形＞　火成活

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