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副題『自分の母方の親戚の岐阜のオジサンの数軒隣りの家の次男が、実は私の所属した北海道の大学山岳部OBだった！ 更には名前もイカしてた』話。
OB名簿で随分気になるお名前の方だった。
学生時代の私の周囲で、生まれた子供に名前を付けるならば「神威」だの「ピリカ」だの「モアイ」だの「恵那」だの「金華」だの「沙羅」だの？候補として挙がっていた中で、私ならコレと決めていたものがあった。
その「コレ」が付されたお名前の方が、よもや私が所属するであろうOB名簿に載っていたものだから、それはそれは驚いた。
男性で、オマケに岐阜在住ときたもんだ。
『長良』はこの地方では苗字で見掛けもする名で、『青豆』に比べれば見掛ける方ではあるけれどやはりそうは居ない。頑張って、探しに探して「居たよ【高橋源一郎】」レベルの敷居高さ、である。
なお先月、子供と団地内を散歩して「長良」「青豆」両姓共に発見した。「ホントに、居たよ」
横道に逸れるが、引っ越してじきに水道管の不備で呼んだ団地内近所の水道業者の太ったオジサンに修繕料を支払う段になって渡された請求書に「水の長良(ちょっと仮名)」とあってそれは驚いたものだったが、岐阜住まいだと発想する名なのかもね。この場合「ナガヨシ」と読むんだそうだ。
本線戻って、苗字でなく名前に「長良」とある男性OBが岐阜に居る。岐阜に。ここでは仮に織田長良氏としておく。
女児に付けようと取り置いた待望の第２子誕生時に住んでいた当時の場所が美濃から越した各務原市で、当のOB織田氏も各務原の住所にお住まいで、更にはかなり近いと言ってもよい市内という奇遇アリ。
各務原の助産院で生まれたこの娘も、早や二分の一成人式を迎える年になった。
無事生まれて名付ける段になり、一応礼儀は立てねばと名簿住所録の織田氏電話番号に連絡し、
「私1990年入部のmacchan90ですが失礼長良、いや失礼ながら同じ名前を娘に頂戴することになりましたので御了承頂きたく思い電話しました」
すると一度是非会おう、になった。気さくな方で大いに安心した覚えがある。
「実家傍に建てた小屋があるのでそちらに遊びに来るとイイ」と。
そして指定された住所に再度ビックラこく。
美濃市●●とあり、ここは母の在所の住所と一致している。
美濃には他所に同じ地名があるのかと調べれど、やはりどうやら一致しているようだ。
お、恐ろしい。
奇跡とは言わないまでも、ギョギョギョでじぇじぇじぇな一致である。
対面時に、話として面白かろうと母も同名娘�，睿△賈�れた。在所からわずか500ｍの距離に位置するそのお宅、別荘で、これまでの話をした。
母とは十程年が離れており、近所とあってあの10人兄弟の家の子供達位の認識はあったと仰る。
美濃の学校へは進学せず、下宿して大縄場高校(仮称)へ通ったとの事。そこで既に登山を始めて、金華山の壁登りにも手を染めていたというから早い。
同期の仲間に「俺は西の京大山岳部へ行くで、お前はエッチ大山岳部行ってお互いにガンバロや」と言われて北へ行ったとか。
大学山岳部へ入り、その歴史上で一番大きな事故といってもいい札内川十の沢遭難が発生した為に、その対応にモロ追われた世代で大変だったお話を聞いた。他にジャズの話や円空の話等、興味を惹く話も出てその後も心安くお付き合い頂いて今に至っている。
あっ、「ナガヨシ」なのか「ナガラ」なのか、将又「チョーリョー」なのか「オサら」なのか確認取ってなかった！
また来月お会いした際にお教え下さい。
オジサン達と同じ名を付された当の娘は、後の再対面時に実に複雑な顔をしたことがあったのを未だ覚えている。
でも、今では気に入ってくれている。
【「偶然」備忘録�ァ�
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