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それはさておき、週末の雪山に備えて金華山でトレーニングを行ったのだが、以前より気に掛かっていた「瞑想の小径」というのを辿ってみた。
リス村から逃亡したと思しきタイワンリスの出迎えが登山口であり、穏やかな登りから始まった。じきに旧伊奈波神社跡の分岐があり、馬ノ背登山道との分かれ目に到達する。トレーニングなので、噂の急登「馬ノ背ルート」を選択し、瞑想するのは下山時にしよう。
水を７リットル負んで登ってじきは「軽過ぎたな」なぞほざいてみるも急登に差掛かるややがて明らかな運動不足で息上がり、喘息症状まで出る。それでも足が上らなくなる位に追い込むように駆け昇る。喘登し、ヒトツバが目立ち出してコンクリ階段を登り切るや稲葉山城まで一投足の場所に躍り出て、ベンチで息を整えた。いやいやいやれやれやれ。
ピーナッツを喰うヤマガラが居たり、ピーナッツ喰うお爺達が居たり「こんにちわ」を連呼する小学生軍団が居たりと、山頂部は兎角賑わしい。
夏来ても ただひとつ葉の 一葉かな-----芭蕉
下山に採った瞑想の小径、別称「水手道」は見晴らしも良くまた、ツブラジイの群落もあって雰囲気良かったものの、前を往く兄ちゃんが結構な音量でラジオ掛けっ放しで歩くもんだから瞑想には至らなかった。
それをおしても金華山、イイ山です。
登りの行程で私の頭をグルグルと廻ったのはルート名「小径」から、アン・サリー歌うところの「星影の小径」だった。
ちあきなおみ、のではない。
アン・サリーというこの素晴らしい歌手を私に教えてくれたのは今から丁度17年前の今頃の事、世紀末2000年3月に美濃手漉和紙スクールで一緒に勉強した現ポルトガル在の江波戸氏だった。今、お「元」気か？
久し振りにCDを手に取れば、あいやぁ、このアン・サリーの面立ちは母の看護で世話になった担当看護師伊奈谷氏を想起さす。
伊那谷氏もまたマスク派だったけれど、山の話やモンベル話を心安くして下さった際にはその面膜を外してお話し呉れ、ナースステーション前写真にあった美しい面立ちを目の当たりにした。
なお、アン・サリー氏は内科医でもあるそう。
この曲を収録したアルバム「moon dance」【緑】には同時発売の「day dream」【赤】もあってどちらも甲乙付け難い出来なのだが、聴く頻度としてはやはり「moon dance」に軍配が上がり、緑を手にしがちだ。ただ、ジャズではない。
クラッククライミングがてら、鳥鍋を御馳走になる予定の日に三重県は名張で赤緑2枚を購入したと記憶する。金も無いのに。
「moon dance」�い痢崛表Ｌ覿福廚皀ぅい韻譴鼻↓─崟臼討両�径」には適わない。その流れで聴く��もイイ。
トータルアルバムとして、丸ごとイイ。イイイイイイ。
伊那谷氏にも聴いてもらえたら私は嬉しい。ジャニジョプ、ではなくノラジョンでもいいケド。
なお「瞑想」で繋がれる音楽を、未だ私は持ち得ていない。
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