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とある編集子より「大して期待しないで」と予め釘を差されていたのだったが、題名だけに予告時より大いに楽しみにした号で、早速購入して読んだ。
今を時めく角幡氏のエッセイに始まり、知床は宮川氏と伊藤銀次氏、白神は根深氏で白山百四丈滝はまたも編集子の古澤氏か。棒小屋沢も薬師見平も彼女だったと記憶するので小柄ながらもどうやら強烈な女性のようだ。
おっ、この春家族で行った熊野の玉置山も選出されていた。山頂まで行っておけばよかったか。
国東半島にお住まいだったと記憶する、世界各地の辺境の地にて上っ面ではない深部まで撮影する元クライマーで写真家の船尾修氏は、大崩山を紹介している。どうやら御本人の選択にはなく、エコパーク候補地として編集部が選んだ対象のようで、残念だが特別興味を引く記事にはなかった。
子の予告の通り、ハッとするような場所は選ばれていなかったものの、誌上で掲載される秘境は既に卑怯、いや秘境でもない気もするのでまあ良いのかもしれない。少なくとも「ああっ、俺だけのモノだった秘境をこんな場所で披露しちまいやがって〜」という思いは湧かなかった。畢竟、秘境とはこれ誠に個人的な心のうちに存在するモノ也。
よくある「ハイヒール履きでも行けちゃう"なんちゃって"秘境特集」でもなく、秘境と絶景楽園とを混同した雑誌でもなく、ハードボイルドなチョイスではあると思いました。
底本に「日本の秘境―人跡未踏?の秘境を訪ねる(別冊太陽)【2002/4】」があると邪推するのは私だけだろうか。違うか。
あのムック本は流石の大内尚樹氏の編集だけあって実に練られていた。
私はコレの写真を見て(アングルがヨカッタ) ハッとしてグッときてN氏誘ってガンガラシバナを登りに出掛けたクチである。当時、未登だった。
今号で一番興味を惹いたのがP.64岳人プロファイル「自然界の報道写真家 宮崎学」だったか。
天然人の面白さがある。
P.65下段「ところで、こんな場所どうやって気付いたんですか?」「う〜ん、なんとなく、わかるんだよなぁ・・・・。」
P.67二段目"アイツは自分でシャッターを切っていない"そんな批判をするなんて、何とショーもない輩がいるのか!
『シナントロープ』という語句は、林業に携わる一人として心に留めておきます。
P.26の高桑氏の「のゆ、やとう」記事は楽しく拝読した。全裸仁王立ち!
P.127の「クマがうじゃうじゃいるのであって」、こんなん断定しちゃっていいのかな。
そう沢山いるわけではなく少数個体の里山への徘徊遭遇率が高いと見るべきではないのかな。
アンタ、その根拠は?と言われれば学術的根拠のもとに大学のセンセイに調べて述べてもらわないとイケないわけですが。
次回特集は「立山」とのこと。
同じく日本四名山?であるという「御嶽」も遠からずやって下さいまし。
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