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休憩挟んで本総会の目玉報告である、
�ァ屮ぁ璽�ンシーキャニオニング」始まる。豊坪渓左俣の報告も別皿で盛られた。
大西君不参加のため、発表者「台湾の肝っ玉姉ちゃん」ジャスミンがやおら登壇する。初見で男と見誤った方も多かろうが、実際のところ女性です。
「イーカンシー」は台湾現地地図上で「怡堪渓」と「※堪渓」(※；蛤の虫偏を立心偏に替えた字)の両記載が混在しており(台と合の印字間違いか？)、現地彰化の黄孟宗氏や大西君は「チャーカンシー」と呼称し、我々1998年派はイーカンシーと呼称する。
英語での報告に、眠くなる側面ありやと思うも何が何が、映し出される迫力ある画像に思わず引き込まれ目が覚める。
一体、そんなゴルゴルどうゴリる、いや、どう降りる？
ケンジリ報告でもあったが、水に対する危険度はやはりゴルジュ滝の下降にこそある。遭えば一瞬だろう、だからこそ遭わないために細心の注意と知恵と工夫と努力とが強く要求される。
しかしイーカンシーのゴルジュは並のレベルにない、世界最難レベルだろう。油断すれば一瞬で足をすくわれてあの世に持って行かれてしまう。
大西佐藤宮城の最強トリオ牽引による2013年のファーストアッセントも、それはそれは度肝を抜く報告だった。会場聴衆の理解を二段程は越えていた。入口に身をおいた私にも理解の及ばない極限領域での渓谷登攀遡行だった。
報告を聞き溜息を付き続けていると突然ジャスミンが声を上げる。「Oh! アキラサンッ。」
本山行参加者三名のうちの一人、Akira氏がウェスタンと共に登場し報告と解説を代わる。
ジャスミンがフォルダ入替の合間にAkira氏に聞いてみた。「心折れそうにならなんだ？」「部分的に言えばもっと難しい滝はこれまでも経験したことはあったので、大丈夫でした」と。修羅場潜った胆力ある男がまだまだ居るもんだなや。ディビエーションという単語が頻出した。
両側垂直壁数百ｍの大ゴルジュの真っ只中で時間切れのビバークを強いられて、チョクストンお寝んねもあったと言うが「流木ヒノキの香りに癒やされた」とはジャスミンの言。雨振らなくてヨカッタね。
果たして20年でこんなにも跳んだ悪い夢のような報告を聞けるのだから、生きてきた甲斐もある。
勿論、ファーストディセント。再降者はまず現れまい。賭けてもいい。
仕舞にジャスミンから、日台はじめ世界の沢登り＆キャニオニングの情報交換の場としてフェイスブックを活用しましょうとの提案があった。
グッタリとくる報告を受け、事務局茂木氏の
�Ε淵鵐�マリ�曲�初登頂と中央尖山の癒やし報告で会を締めた。
記念撮影、乾杯と、取り敢えず総会自体は閉幕し交流会へと雪崩込んだ。
ダラリ飲んでいると一組挨拶に来てくれて、何方かと思えば大学後輩だという若夫婦だった。
京都在のサモア、店長と渾名さる夫妻だが、相変わらずワンゲルの渾名センスは冴えている、研ぎ澄まされている。
店長(♀)に至っては私の学部後輩にも当たり、その手の臭いをムンムンさせている。私と同じく人見知りが強く、車中で麦酒2本流し込み「水位」を自ら上げて会場に飛び込んだという。後に二人は憧れた和田幻視行氏に対面、こってり絞られた様だ。
屋久島在の小薔薇氏(仮名)が、昨秋実践の万古川/大西小西沢遡下降記録を読んで「あれは実に良い記録でしたね」と田口ランディ言うところの癒やし声で正当に評価下さり有難かった。
トシゾー氏とはアレの約束して、今はなき成瀬氏の分も献杯いや、乾杯した。
この手の大勢飲みに抵抗感のある私としては、意外にも素直に楽しめた。
地震を感じた翌朝、皆さんに手を振り別れ、共に酒残る頭を抱えてyoneyama氏と発つ。
四日市のジャズレコード屋は折悪しく臨時休業で、美味いナンカレーをエベレストで食べて桑名に氏を送り、眠気に負けないようドライブして岐阜まで。
入浴、夕寝に夕食は果たせるかなライスカレーだった。
私は風邪と酒で声が葛城ユキ風になり今、個人的に大いに気に入っている。
その岐阜では、我らFC岐阜が千葉に4-6の乱戦の末に破れ、息子は悶絶す。
それを差し引いても、好ましい週末だった。
沢を愛する皆々様、また一年後に会いましょう。
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